Hisakazu Hirabayashi * Official Blogテレビのこれから

「どうなってしまう? テレビのこれから」のその後

昨日、今日と日本中のブロガーたちは、WBCの話題で持ちきりでしょうか。
千両役者です。
イチロー。

さて私、NHK番組「日本の、これから」の特集、「どうなってしまう? テレビのこれから」について、それこそテレビを観ながら「これから」を考えると、いてもたってもいられなくなって、まるでTwitterに投稿するかのように、現在進行形で、思うままを書きつらねておりました。先週の土曜日。

(1)せっかく良いテーマなのに、議論が掘り下がっていかない。
(2)今後のテレビを良くするためのタブーが避けられている。
(3)インターネットとテレビの話をすると議論が空転する。

そんな思いが強く……つれづれなるままに。

で、明けて月曜から現在にいたるまで、何が起きたかというと、このサイトを訪ねてくださる方のうち、同番組に関心がある(あった方)が、かなり多いことがわかりました。

サイトオーナー(=私)は、2種類の方法で検索ワードがわかるのですが、「テレビ」「これから」「どうなってしまう?」「日本の、これから」がどちらのデータを見ても急増しているのがわかります。

番組もさることながら、まさに番組名である「どうなってしまう? テレビのこれから」について、一般視聴者の方をはじめ、隣接する分野の業界人……私の場合はゲーム、IT、広告業界の方たちでしょう……いかにテレビの将来を気にしているのか。その息吹がデータから、ひしひしと伝わってくるようでありました。

で、昨日は私、抜釘手術のため、非常に短いエントリーでしたが、「テレビのこれから」を検索してくださる方、いっこうに減る気配はありません。

また、ご批判、同感のご意見、ご自身の意見を綴ってくださったものなど、たくさんのメールを頂戴しました。

そんな、数あるメールの中で、メールボックスを開いてみたら驚くことがありました。

「どうなってしまう? テレビのこれから」。
そのうちの一通に同番組のディレクターさんからのメールがあったのです。

(つづく)
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タブーに触れられ、「スタジオ凍る」場面



『どうなってしまう? テレビのこれから』で、騒音オバサンの話が出たときに、スルーされた場面があったのですが、この映像です。動画のサブタイトルが、「スタジオ凍る」なのですが、まさにそんな感じです。ダジャレを言っている場合じゃありませんが、シーンとしたシーンです。

どうなってしまう? テレビのこれから(まとめ)

tvnhk.jpg

番組を観ていたら、せっかく良いテーマなのに、議論が掘り下がっていかない。
靴の上から(足の)かゆい所を掻くこと。転じて、もどかしい。
隔靴掻痒の感がして、エントリーを連発してお騒がせいたしました。

番組を見終わって、冷静になっての私の感想です。

番組製作者は、NHKにおいて画期的なことをやりました。
民放のプロデューサーやディレクターを出演者として招き、過去の民放の番組をふんだんに資料映像として流すほか、番組の打ち合わせ現場や、民放各局の春の番組改編の様子を巨大パネルをつくって紹介。この「かつてない試み」は、さぞかし大変だったと思いますが、失礼ながら、そこで企画が燃え尽きた感があります。

で、そこからどんなテレビであるのかについてのテーマが散漫で、なんとなく、(1)インターネットは驚異だ、(2)いや、インターネットを活用すべきだ、(3)テレビとインターネットは別物だ……の議論だけがグルグルと回っていたような印象が残ります。

私は「画期的」をいかすためには、インターネットとの関連抜きで、純粋にテレビについて語ったほうが、議論は深まっただろうと思われます。インターネットの論点に入れてしまうと、「テレビのこれから」ではなく、「メディアのこれから」になってしまうからです。すると技術論、ライフスタイル論へとどんどんと広がってしまいます。

それよりも。
テレビ業界の発展や番組づくりを妨げる、パンドラの箱を開けて欲しかった。
それこそ視聴者が「スポンサーによる圧力って本当にあるんですか?」……なんて議論があったら、それこそ本当に画期的だったと思うのです。

布団を叩いていた騒音のオバサンを例にして、テレビは「(絵になる映像ならば)報道でも、バラエティでも、お笑い番組でも使う」「オバサンをオモチャにした」という、ハッとするような指摘がありました。これもまた視聴者代表の出演者の発言であったのですが、スルーされてしまいました。

『渦』。
テレビの視聴率のタブーを扱った小説です。
1979年に松本清張が書いたことが、2009年のテレビで話せない。

ああ、もったいない。
イトイさんじゃないけど、すごくきれいにまとめると、番組製作者よりも視聴者の方が正義感が強くて賢い、ということが浮かび上がった約3時間でした。

渦 (新潮文庫)渦 (新潮文庫)
(1979/11)
松本 清張

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