Hisakazu Hirabayashi * Official Blogお知らせ

あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。
ブログからの新春のご挨拶、失礼いたします。

私、誠に勝手ながら、昨年より年賀状の送付を行なっておりません。
ご丁寧にも年賀状をお送りいただきました皆様、
非礼をお詫び申し上げます。

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*吉浜海岸の朝日

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*元旦サーファーズ

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*愛馬に乗って

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*打ち寄せる波

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半ズボンをはいていた小学生、今も友人(再掲)

珍しく、いや、はじめてかな?
一度書いたブログを再掲します。
以下の記事は2008年11月07日に書きました。


今日は変わった友人を紹介します。
私が社会人になったのは1985年。

まったく予想もしなかったテレビゲームの創刊編集部に配属され、雑誌は翌86年に創刊。
当時は、小学生の間では「ファミコンブーム」の真っ盛りでした。

どこの出版社でもそうでしたが、ゲーム雑誌編集部では攻略法の問い合わせ電話がひっきりなしに鳴っていました。

雑誌の最終ページに、どんなに「ゲームソフトの攻略法についてはお教えできません」と書いてあっても、ゲームキッズたちは、そんなことお構いなしです。

一日中鳴り響く電話のなかで、声を聞いただけで礼儀正しさが伝わり、妙に大人びた考えを持っていそうな少年がいました。この少年の「編集部に遊びに行ってもいいですか?」という申し出だけが、許可されることになりました。

少年は東京の江東区に住む小学校4年生でした。
小学生ながら、純粋な記事とタイアップ記事を即座に見分けてしまうような明敏な頭脳の持ち主で、ゲームソフトの批評も鋭く、メディアビジネスについてこんなに知識が豊富な小学生がいるのか、と周囲のオトナたちを驚かせていました。私もそのひとり。

聞けば、お父様がコピーライターとして広告の世界では活躍なさっている方で、その影響か、かくも早熟な少年が育ったのでありましょう。

読者としての感想も言ってくれるのですが、これがまたいちいち的確でした。少年は専門誌のあるべき姿を「心臓」という比喩を使って説明しました。ゲーム業界は「身体の全体」。専門誌はその一部である「身体の部位」、どうせその部位の一部ならば「心臓」、つまり止まると全体が死ぬような存在でなくてはいけないと言うのです。けだし正論、そして巧みな比喩力!

若干10歳の少年の助言は重く私にのしかかり、その思考のために、多くの時間をさいたものでした。その結果、「心臓」になるためには、対象物への「愛」と「命を削る覚悟」が必要なのだ、という、ずいぶんと構えの大きな見解へと行きつくのであります。

やっと学生生活と別れを告げ、社会人になったのに半ズボンをはいた年頃の友人ができるとは、これまた予想もしなかった「運命」でした。その後も少年とは交友関係が続きました。それはまさに編集者と読者、社会人と小学生というよりは交友と呼ぶにふさわしい関係です。私は少年を子供と思ったことは一度たりともありません。いわゆる、「タメ」の感覚です。

のちに彼は、頭が良くて多感な少年らしく悩める青春時代を過ごすことになります。
学校に行かなくなったり、学校を辞めたり、あるいは学校に再入学したり……学校をめぐるさまざまな問題に直面するようになります。

これは想像なのですが、十分に世間を知ってしまった少年の知性に、世の中の世間知らずの先生方は、ついていけなかったのでしょう。そして少年は、果たしてそんな先生たちに教わる意味があるのか、と疑問に思ったのでしょう。

紆余曲折があったものの大学を卒業。少年はいつしか社会人となり、某大手メーカーの社員になりました。その後、そのメーカーも退職して、現在は教員免許を持ち、高校教師の経験もある著述業という、ふたつの職業についています。メディアビジネスと教育。どこか私の関心と職業分野に、通じるところがあります。

はじめて会ったとき、小学4年生だった少年は、もう30歳を過ぎて父親になっています。
そのから、近著の献本を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。
長くつき合ってくれて、ありがとう。
本を送ってくれてありがとう。





その彼、生井俊氏が12月に新著を出します。
『高校生でもプロ意識が生まれる ディズニーランド 3つの教育コンセプト』(こう書房)
彼は生家が東京ディズニーランドの近くで、子ども時代からよく観察をしていたんですね。
私が編集していた雑誌を観察するのと同じように。
生半可な知識ではなく、人生とともに歩んできた彼、生井俊氏のディズニーランドに関する著作は、豊富な情報と筆者自身の愛情が込められています。

書名の「高校生でも」は、彼が実際に高校教師をしており、生徒たちの指導に日々苦楽があったからこそ書名であり、よくありがちで、人をバカにしたような「サルでもわかる」みたいな釣り文句ではありません。

私、今でも彼のことは尊敬できる年下の友人なので紹介させていただきます。
と、堅苦しいこと書いたけど、イクイ、ウチの事務所に遊びに来い!



ディズニーランドのスタッフは「サービスマインド」に溢れていて「仕事へのモチベーション」も高い、というのは以前からいわれていました。
そして東日本大震災の発生。そのときスタッフは誰ひとりパニックを起こさず、すぐに冷静かつハッキリと安全確保のための指示を出し、帰宅困難となったお客様を安心させるために一晩中パフォーマンスなどをしていました。
こうして彼らには「役割をまっとうする強い責任感がある」「すべきことを自分で考え実行する力がある」という評価も加わりました。
ディズニーランドのスタッフの9割は高校生や大学生を中心としたアルバイト。なのにどうして彼らにはそこまで責任感と行動力があるのでしょうか。
その秘密は現場の教育スタイルにありました。
細かい作業マニュアルよりもコンセプトを教える。その考え方に基づいた行動を徹底させ、OJTとロールプレイの繰り返しで心と体に刻み込む。
そうした日々の教育の意味や効果を主にスタッフの視点から紐解いてもらいました。

(Amazon内容紹介より抜粋)

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UST、やります

本日、10月23日、午後9時からUSTをやります。
番組はいつもの「東京ケームラウンシ」です。


http://ustre.am/sfUx

前回、USTであつかってほしいテーマを募集しましたところ、その日の深夜からたくさんのリクエストをいただきました。

すべて話すことはできないので、勝手ながら選ばせていただきました。テーマは「シューティングゲーム」と「35歳」です。

「シューティングゲームが衰退して久しいですが、すごく面白いジャンルなのに未来はないのでしょうか。過去のどこで道を間違えてしまったのか。作りたい人はもういないのでしょうか。平林さん視点の歴史と今、未来とこぼれ話を聞きたいです」


「平林さんが以前ブログで書かれていた、経営者から学んだことの中に35歳までに伸びるのが早かった人物は、その武器が自分に向かうから注意しろ、という項目がありました。身に思い当たるものがあります。詳しくお話お聞かせください」



以上を採用させていただきました。
ところで、その以前のブログとはコレです。
アクセス数も多かった内容なので再掲させていただきます。


2011年5月26日のエントリーより


今週のある日、師と仰ぐ某社社長と会いました。
私はブログでもTwitterでも、いつ、誰と会って、何を話したかは、書かないようにしています。今回は例外です。

氏の言葉は、P・ドラッカーの著書よりも、松下幸之助や本田宗一郎の語録よりも、スーっと私の心に入ってきます。
のちのちまで、胸に刻まれています。

そして何より、私をつかまえては、苦言を述べてくれることがうれしいのです。
20年を越えるおつき合いで、たくさんのことを教わりました。

現実にすべてができているかというと、そんなことはありません。
しかし、心がけていることです。
以下は、教わったことのごく一部ですが、紹介させていただきます。




35歳までに人よりも伸びるのが早かった奴は武器がある。35歳を過ぎるとその武器が自分に向かうから注意しろ。

男の色気は「危険」があるかないか、だ。「危険」を感じさせない男に色気はない。

世の中に「正しい」はない。何にとって正しいかによって定義は変わるからだ。

宇宙にとって、地球にとって、日本にとって、企業にとって、自分にとって……「正しい」は異なる。地球温暖化は「悪い」ことか? 熱帯魚にとっては「良い」ことかもしれない。

おまえは悩みが多いだろう。それは原理追求型人間は、現実との矛盾に苦しむからだ。

世の中は、必要悪で動いている。

技術は人間工学だ。人間を知らないと、すぐれた技術者にはなれない。

アマチュアは株、相場に手を出すな。出来レースに参加して負けにいくようなものだ。

侮るな。先入観を持つな。「男子三日会わざれば刮目して見よ」だ。

相手の地位の高さで人とつきあうな。肩書きという位置エネルギーで人を見るな。成長している人間とつきあえ。その人間のベクトルが上向きになっていれば、無名の若者ともつきあえ。

社員に自由に仕事しろというのは愚鈍な命令だ。それまで鳥かごの中に入っていた人間の鳥かごを外す。そうすれば飛ぶと思うのは大間違いだ。今まで鳥かごに入っていたことを自分で認めることになってしまう。飛ばない鳥にもプライドがある。言って聞かせても鳥は飛ばない。

自然の力は偉大だ。突風が吹けば鳥は飛ぶ。大雨が降れば鳥は飛ぶ。この時にプライドは関係ない。

だから、もし人を動かしたければ饒舌に話すな。雰囲気を変えろ。自然を使え。

自分で仕事を抱え込むな。手分けをしろ。自分の能力を過信するな。線引きをしろ。

人はとかく、「やっていること」を見る。なぜ、それをやっているのか、心の中にある原資を見ないものだ。

ストレス? 俺は毎日、胃潰瘍になっているが一晩寝るごとに自力で治している。

守りに入るな。実験をしろ。でも、ただの実験をするな。開発過程で金になる実験をしろ。

(タクシーに乗りながら)人に考える力があると期待するな。あの交番のお巡りさんを見てみろ。彼が考えて、正当防衛だといって逮捕しなかったら、世の中どうなる? 考えないから成り立つ仕事もある。

金庫番なんて言っている経営者は時代がわかっていない。金庫の中の現金がカラッポになるよりも情報がダダ漏れになるほうが、企業はよほど危険だ。パスワード番に一番信用できる人物を置け。

ハードウェアはソフトウェアの集合体だ。

人間、誰しも弱みがある。恵みを与えるときでも、強く交渉事をするときでも、相手の弱みを知っておけ。

相手が強い。自分が弱い。パンチが出せない。ダウンしたくない。そんな時のためにクリンチという作戦がある。

いつでも、自分は加害者だと思え。大企業で働いている人間は、取引先に一本の電話をかけることだけでも、相手は怯えていると心得ろ。個人で偉くなったら、大手の人間だって怯えることもある。何をしても、自分は人に加害を与えると思っているくらいでちょうどいい。

安全は危険をつくる。危険は安全をつくる。今度の震災で学んだことだ。

これから伸びる業界? 伸びる会社? そんなことはわからない。鍛えられた者だけが生き残る時代がやってくる。

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俺のまわりがこんなに困るはずはない・・・平林久和「ゲームの未来を語る」第25回

俺のまわりがこんなに困るはずはない・・・平林久和「ゲームの未来を語る」第25回
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=4523

公開されました。

今回の原稿はライトノベル仕立てにしました。
ノベル=小説です。
小説にはたいてい注釈がつきます。

この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。

本稿で書いたことはフィクションではありません。
今、ここにある事実です。

変化の激しいゲーム業界です。
ですが、変化の公式は定まっていました。

次世代機-現行機=変化の量

この変化の量に対応してきた時代が長く続いてきました。
今、ゲーム業界に訪れている変化は足し算、引き算ではありません。

「意味」が変わる時代にさしかかっていると、私はしつこく言いたくて本稿を書いております。
第24回で書きました。

・オープン化
・クラウド化
・マルチデバイス化
・ソーシャルゲームの新時代へ

これらを総合すると、プラットフォームの「意味」が変わります。
良くできたソフトの「意味」が変わります。
ゲーム業界の「意味」が変わります。

公式があった時代から、「意味」を考え直す時代へ。
この変化のしかたの変化のなかで、「困っている人たち」がいることを述べさせていただきました。

ご高覧ください。

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リニューアルしました、で阿佐ヶ谷ロフトでイベント

ブログリニューアルしました。
シンプルにしました。
なんかね、最近、意味のある長文を書かなくてはいけないようなプレッシャーを自分で自分にかけてしまっていて、ブログ更新を怠ってました。
なんか些細なことでも書くようにしようっと。


お知らせがあります。
イベント・「ヒッポン・エイジス~あの雑誌の誌面から振り返るテレビゲーム80's」やります。
11月19日・土曜日。場所は阿佐ヶ谷ロフト。
OPEN18:30 / START19:30です。

詳しくはコチラに⇒阿佐ヶ谷ロフト2011年11月スケジュール

前売りはローソンチケット【L:35721】、ウェブ予約にて10月11日より発売開始です。
いきなり宣伝かよ、って話ですが、お知らせです。


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