Hisakazu Hirabayashi * Official Blog著書・告知

昭和が終わった年-1989年の出来事

私が書きました本の公式サイトが更新されました。

この本では、

今、会社で働いている人は価値観の二重構造に悩まされている。
その「二重」とは、昭和の価値観と21世紀の価値観である。


何が「二重」なのか? キーワードだけを並べれば、

終身雇用と多様化した雇用形態。
年功序列と能力主義。
日本型とアメリカ型。
ムラとしての会社と「個」が集合した会社。

これらが混然一体になってしまっているから、働く人たちにストレスが貯まる。
二重の価値観を操るための暗黙知が多すぎる。
社内政治がうまくないと出世できない。
価値をはかるための物差しが一定していないので、理不尽な意志決定が横行する。

……というような趣旨のことが、前半では分析的に書かれています。

では、昭和が終わった年、どんな出来事があったのか。
資料ページがありますので、公開いたしました。
以下は、そのダイジェスト版です。



昭和が終わった年-1989年の出来事

1月
昭和天皇が崩御。皇太子明仁親王が即位。小渕恵三官房長官(当時)が記者会見を行い、新元号『平成』を発表。
病院等を除く国の行政機関が、毎月第2・第4土曜日を休日とする土曜閉庁スタート。
盛田昭夫・石原慎太郎共著『「NO」と言える日本』が出版される。
2月
金融機関の完全週休2日制スタート。
美空ひばり、生涯で最後のコンサートが北九州市で行われる。
漫画家・手塚治虫が死去。
リクルート事件でリクルート創業者・元会長の江副浩正が逮捕される。
イランの最高指導者ホメイニが、小説『悪魔の詩』を反イスラム的であるとして、著者と発行元に死刑を宣告。
ソ連軍のアフガニスタン撤退が完了。
3月
高校生2名の犯行による、女子高生コンクリート詰め殺人事件発覚。
4月
消費税実施。税率は3%。
テレビ朝日『サンデープロジェクト』が放送開始。
川崎市の竹やぶで1億円余の札束発見。
沖縄県西表島近海で、朝日新聞の取材者が珊瑚に「K・Y」と落書き。捏造事件の記事が朝日新聞夕刊に掲載される。
任天堂がゲームボーイ発売。
松下電器産業(当時)創業者、松下幸之助が死去。
6月
NHKが衛星第1テレビ・衛星第2テレビの本放送を開始。
竹下内閣が総辞職。
宇野内閣発足。
中国の北京市で第2次天安門事件発生。
ビルマが国名を「ミャンマー」に改称。
歌手・美空ひばりが死去。
7月
中森明菜が、当時交際関係にあった歌手の近藤真彦の自宅で、腕を切り自殺未遂。
名古屋市で世界デザイン博覧会開幕。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の前音楽監督、ヘルベルト・フォン・カラヤンが死去。
第15回参議院議員選挙。自民党は大敗を喫し過半数割れに。 8月10日 第1次海部内閣発足。
8月
強制わいせつ事件で、起訴後拘留中の宮崎勤を未成年者誘拐、殺人、死体遺棄事件の疑いで再逮捕。
礼宮文仁親王(現・秋篠宮文仁親王)が婚約を発表。
三井銀行が太陽神戸銀行との対等合併を発表(現・三井住友銀行)。
9月
横綱・千代の富士が史上最多の965勝を記録。
横浜ベイブリッジ開通/ソニー、アメリカのコロンビア映画を買収。
TBSの人気音楽番組『ザ・ベストテン』が放送終了。
10月
TBS『筑紫哲也 NEWS 23』が放送開始。
千葉市に幕張メッセ(日本コンベンションセンター)が開設。
11月
オウム真理教(当時)による坂本堤弁護士一家殺害事件発生。
俳優・松田優作が死去。
ベルリンの壁崩壊。
日本労働組合総連合会(連合)発足。
12月
ブッシュ米国大統領とゴルバチョフソ連(当時)共産党書記長がマルタ島で会談し、冷戦の終結を宣言(マルタ会談)。
ルーマニアのニコラエ・チャウシェスク政権崩壊。
竜王戦で羽生善治(19)が新竜王に。将棋界初の10代タイトル保持者誕生。
東証の日経平均株価が、大納会で史上最高値の3万8915円87銭を記録。

こうして並べて見ると、昭和が終わった年は時代の節目だったと振り返ることができます。
当時を知る方、そう思いませんか?

ところで、本旨とまったく関係ありませんが、明治安田生命保険が昨日発表した新社会人を対象にした「理想の上司像」調査によると、男性はタレントの関根勤さん、女性は女優の天海祐希さんがトップだそうです。
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本、プレゼントの企画です

当ブログの運営会社、FC2の企画担当者様のご厚意により、私が書いたがプレゼントされる機会をつくっていただきました。
お知らせはこのページに。
応募フォームはコチラに。
大変申し訳ないことに、全員応募可ではなくFC2ブログユーザー限定なのですが、お知らせ申し上げます。


これだけでは宣伝だけの短いエントリーになってしまうので、ホットな話題。
Game Developers Conference 2010のことも追加させていただきます。

Game Developers Conference 2010の関連動画

*以下は発言=情報がリアルタイムで変化していきます。

Twitter Search Game Developers Conference 2010の関連 GDC
(日本語のみ)

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非実在青少年問題について
をご紹介いたします。

お知らせ-目次をすべて公開しました

お知らせです。
私が書きました本の目次を公式サイトにて、すべて公開いたしました。
「目次」をクリックしても「画像」をクリックしても、ご覧になることができます。
お読みいただき、どこかひっかかる部分が、ありますでしょうか?

私は21.1世紀という言い回しに思い入れがあります。
21世紀は2001年からはじまったわけですが、子どもの頃に描いていた夢の21世紀は来ていない。この10年間は、まだ20世紀の後始末をしているような、新と旧が混ざり合った、本書でいうところの「価値感の二重構造時代」だったと思うのですね。

世紀は100年を区切るものですが、あえて小数点をつけて21.1世紀
つまり、来年、2011年はメディア産業やテクノロジーや政治や社会や、いろいろなことの本当の幕開けという意識を持っています。この目次の流れには、今年は来年のための今年である……という筆者の隠れメッセージがあるのです。どうか、ご覧ください。

新刊発売開始のお知らせ

ビジネス人生論 なぜ、泣ける男は成功できるのか?ビジネス人生論 なぜ、泣ける男は成功できるのか?
(2010/02/23)
平林久和

商品詳細を見る


先週からの一連のエントリーで、間をはずした感がありますが、拙著新刊は、先行発売期間を終え、2月24日から全国書店にて一斉発売されております。先行発売の様子や、お書きいただいたレビュー(ベンさん、ありがとうございます!)などを紹介しておりましたが、肝心な発売告知をしておりませんでした。謹んでここにご案内させていただきます。

発売から、まだ1週間が過ぎていませんが、幸い、業種・業態を問わず企業の方から、複数の部数のご注文をいただいております。本書の内容、また本書の主たる読者層である30歳代から40歳代向けのセミナーもご要望がございましたら、同時に受けつけております。直販のご注文、企業内セミナー開催、取材等につきましては、ご依頼内容を明記のうえ、右カラムにございます受信箱ですと書かれたメールフォームよりお送りくださいますよう、よろしくお願いします。

■本書の内容

本書は「仕事がデキル」と評価されている人のための本です。

→読んで字のごとくです。職場で「オマエは何を考えているんだぁぁ!」と怒られている人が、これからは怒られないようにするために、必死に読むビジネス書がありますが、そういうタイプの本ではない、ということです。

日本では雇用問題が深刻化しています。貧困問題も起きています。ゆえに社会的弱者に焦点を当てた書籍が続々と刊行されています。

→2010年2月現在。「仕事」「働く」「生き方」をテーマにした場合、マスメディアは弱者についての問題を頻繁に取り上げています。テレビを観ても、弱者の悲惨さを取り上げたドキュメンタリー番組、多いですよね。私は、これらは大事な問題だとは思いますが、日本のマスメディア特有の横並び意識があるのではないか、と思っておりました。したがって……

ですが、私は別の社会現象に目を向けました。高学歴、知的生産階級、正社員……。世間からは「勝ち組」などと言われている人たちですが、それは一方的な決めつけで、彼らは不平や不満を持って働いています。ストレスをためて暮らしています。本来の実力を発揮できないでいます。これは、企業にとっても国家にとっても人的資産の損失である。そんな歪んだ社会にとって、必要な本とは何か考え、本書は執筆されました。

→私がフォーカスしたのは、弱者とは呼ばれていない。けれども、幸福感を持てずに働く人たちです。まずは、そういう人たちが存在していることを世の中に訴えたいという思いがありました。ネットスラングでいうところのリア充。リア充だって悩みを抱えているのだと。現在、いわゆる有名企業で働いている。管理職になって部下もいる。にもかかわらず、持てる力をどう使ったらいいのか、迷っている。そもそも、何のために働いているのか迷っている。私はコンサルタントとして仕事をしていて、このような話を日々、聴いています。あるいは感じとっています。本来ならば「仕事がデキル」人なのに、そのパワーが発揮されていない。大げさかもしれませんが、私はこの状態を企業にとっても国家にとっても人的資産の損失である、と本書では述べました。

本書は2部構成です。前半では読者の皆さんが心の中に抱く「モヤモヤ感」について、徹底分析します。後半では、息苦しい社会だけれども、自らが変化して問題を解決するための方法論が書かれています。

→ハイ。ここで重要なキーワードが出てきます。私は本書では「モヤモヤ感」という語を多用しています。上で述べた幸福感をさまたげるのは、将来への不安、現状の不満、自己の不安、他者への不満……などいろいろな「不」の種類があるのですが、それをひとくくりにして「モヤモヤ感」と呼ぶことにしました。

「泣ける」はシンボルです。男は泣いてはいけない。あるいは、男はくよくよ悩んではいけない。「~してはいけない」という、子どものころから植えつけられた縛りから解放された時、仕事がデキル男たちの視界は開けることでしょう。

→いつまでもモヤモヤしていたらいいか? というとそんなことはありません。せっかく「仕事がデキル」人なのですから、他者に流されるのではなく、自ら問題に向かい合い、固まってしまった価値観を柔らかくしていただくことを本書は提案しています。その最たる例が「泣ける」です。当たり前ですが、本書は泣くためのマニュアル本ではありません(笑)。「泣け!」とも「泣かなくてはいけない」とも書いてありません。私は泣かないに越したことはないが、別に泣いてもいいではないか……という意味のことを書いています。

本書は読書前と読書後では、読者が変化していることを目指しています。

→私は一冊の本で他者を変えることなど、簡単にできるとは思っていません。ただし、本書では私のほか、先駆者たちのエピソード、偉人たちの名言や参照動画を散りばめて、読者の方の脳内で化学反応が起きるような仕掛けを、ほどこしたつもりでいます。

目次画像なども載っている公式サイトはこちらです。
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