Hisakazu Hirabayashi * Official Blogアート

すごい映像を観た

昨日は日本工学院専門学校、クリエイターズカレッジ・CGクリエイター科。
卒業制作の上映会に朝から行っていました。
夜は秘密で楽しい会議があって今、帰宅。

すごい映像を見た!
題名は「Slapstick」。
リアルに描写するところはリアルに。
誇張すべきところと割愛すべきところは大胆にデフォルメ。

映像の基本文法を守りながら、画面を分割してネットワークの世界と現実の世界を並行して描く斬新な手法。
つくったのは、

小原孝介さん
比嘉玲乃さん
寒河江亮さん
福田麻由美さん
應後一貴さん

気に入ってしまった。
惚れ込んでしまった。
観てください。
時間・空間を超えたソーシャル・ネットワークを、なんの違和感なくまとめた7分間のドラマ。



dvd.jpg
*パッケージに入った「Slapstick」

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posted by Hisakazu Hirabayashi

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北川一成展覧会「たべるの だいすき」に行く

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/12/04/031/index.html


ご家族の皆さまとおつきあいのある、北川一成展覧会「たべるの だいすき」に行った土曜日でした。
ごていねいにも、奥様にひとつひとつの作品の解説や裏話も聞かせていただきました。
どうも、ありがとうございました。

上記の引用記事にあるように、個展のテーマは「視覚と味覚」の調和がテーマです。
視覚の個展は、よく行われます。
視覚と聴覚の個展も、たまに行われます。
視覚と触覚の個展も、あまり行われていないようですが、何度か見たことがあります。

ですが、ここまで堂々と「視覚」と「味覚」という人間にとって欠かせないテーマに挑まれた個展に行ったのは、はじめてでした。静かなエネルギーが場内には漂っていました。

なぜ、こんなことができたのか? それは北川一成氏が「たべるの だいすき」だから、できたことでしょう。
だいすき(大好き)という感情と日々のお仕事という継続性。

私見ではありますが、曖昧な「コンセプト」とは、感情という大胆な心の動きと、地道な作業の継続によって生まれるのではないか、と考えます。月曜日の授業で、まさに「コンセプト」の話をする予定でした。良い刺激をいただいた、
北川一成展覧会「たべるの だいすき」でした。この会場にミュージアムショップはありません。隣にある代官山パントリーで関連する食べ物を買うことができます。そば、酒、海苔、米、醤油……どれも欲しくなってしまいます。

tateyama.jpg

fu.jpg

立山酒造株式会社富久錦株式会社のマーク。
「立」と「山」を重ね合わせと、ひらがなの「ふ」がデザインされています。

ミレーとマルクスは1歳違い。で、わかりやすい「資本論」を観る

19世紀のフランス絵画を学ぶのはいいが、そのまえに興味を持ってほしいのは、19世紀のヨーロッパについてだった。「落穂拾い」という有名な、ミレーのを見てもらった。

この絵画は、ただの農村の風景を描いた絵ではなく、現代風に言えば「格差社会」を描いている。遠くに土地所有者の家屋、馬に乗る監督者、豊かな収穫物が見える。そして、近くには、刈り入れが終わった後の麦の穂を拾う、3人の貧しい農婦が描かれている。

遠景と近景、絵の構図でいえば、上下で、貧富の差を表現しているように見える。
ミレーは、自分の絵画を政治的に解釈されることを好まなかったらしいが、当時の社会構造がビジュアル化されていることは、隠しようのない「落穂拾い」だ。

こういうところが、歴史のおもしろいところだが、ミレーの1歳違いの人物にマルクスがいる。
マルクスはドイツの思想家であり哲学者であり経済学者、そして何よりも、社会主義(共産主義)の創始者、革命家だった。

ミレー Jean-Francois Millet(1814~1875)
カール・マルクス Karl Heinlich Marx(1813~1883)


だから、予備知識としてマルクスのことを知っておくと、19世紀のヨーロッパが、もっとわかりやすくなる。

しかし、今さらマルクスの「資本論」を読みなさいとは言えない。
難しすぎる。

なんたって、真説が俗説かどうかは知らないが、マルクスは「資本論」が発禁処分にならないために、審査官がいやになるくらいに長くて、難解な文章を書いた、との話もあるくらいだ。

だが、この「資本論」をわかりやすく紹介してくれるテレビ番組があり、それがYouTubeにアップされているので、ここに紹介する。

フジテレビの深夜番組で「お厚いのがお好き?」という、知的エンタテインメント番組があった。
「カノッサの屈辱」と同じ、小山薫堂さんの構成による。

全部で4編あり、すべて観るとかなり時間がかかるが、書物の「資本論」を読むのに比べたら、はるかに時間は短くてすむ。ぜひ、ご覧いただきたい。










渋谷でアルチンボルド

この画家を知ったのは、90年代のパリだった。
ゲーム作家で、最近よく職務質問を受けるらしい飯田和敏氏は、私の美術の先生だが、彼と食事をしたレストランに飾られた絵画は、ジュゼッペ・アルチンボルドだらけだった。後期ルネッサンス、マニエリスムを代表する、されど異端の画家の生涯について、レクチャーを受け、私はある種の興奮を覚えた。

こうした絵画が生まれてくるという、歴史ドラマがおもしろいが、難しい話を抜きに、一枚の絵画に、エンタテインメント性があるのだ。しかも、それは現代にも通じるエンタテインメント性でもある。

以来、数奇な運命の導きにより、私はCGを学ぶ学生諸氏に私は西洋美術史をお教えする立場となるが、ジュゼッペ・アルチンボルドは、かなりの時間を割いて、ていねいに解説するようにしている。

そのジュゼッペ・アルチンボルドが、渋谷で観賞することができる。
Bunkamura ザ・ミュージアムで『奇想の王国 だまし絵展』をやっている。

興味を持った学生諸氏は、ぜひ観に行って、そのみずみずしい感性で何を思ったか、感想文を読ませてほしい。

アルチンボルド (ニューベーシック) (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)アルチンボルド (ニューベーシック) (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)
(2001/06/13)
ヴェルナー・クリ-ゲスコルテ

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ウォーリーとゴッホ、ゴッホとゴーギャン

おとなも子どもも楽しめる映画として、『WALL・E/ウォーリー』が好きだ。
こどもの日に我が子供とDVDを観た。
*表記の乱れについては下記をご参照ください。

ウォーリーは汚染され人類が宇宙に離れた地球で、ゴミを集めて積み上げる仕事を700年間も黙々と続けているロボットだ。

システムエラーが原因で感情を持つようになり、「手をつなぐ」という行為によって、友情を確かめ合いたいと願う寂しがり屋でもあった。エコロジーと友情という、重厚なテーマを、ユーモラスで爽やかに描いたCG映画だ。



ところで、この映画のエンディング後のスタッフロールで、明らかにゴッホを模した絵が出てくる。このことは劇場公開時から気になっていた。

walle.jpg


『WALL・E/ウォーリー』のDVDを観た翌日、「ゴッホの耳を剃り落としたのは友人の芸術家ポール・ゴーギャンだ」という新説が流れている。今までは、「ゴッホは錯乱状態となり自分の耳を切り落とした」が通説だったが、それは友人のゴーギャンを救うための虚偽証言とドイツのふたりの研究者が発表した。

参考記事(1)
参考記事(2)
参考記事(3-英語)

「ウォーリー」→「ゴッホ」→「友情」がつながってしまった。
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