Hisakazu Hirabayashi * Official Blog2008年09月

自分らしく異端の道を歩む、 庭に咲く哲学者

higanbana.jpg

私の実家の庭に咲いている彼岸花です。
伯母は「きれいな色ね」と喜び、母は「私は気持ち悪い」と、のどかな彼岸花論争が起きています。

彼岸花の別名は、曼珠沙華。
曼珠沙華は、普通、「まんじゅしゃげ」と読みますが、「まんじゅしゃか」とも読みます。
少年時代に聞いた、山口百恵が唱った「曼珠沙華」(前回エントリー参照)は“マンジューシャカ”だったので、そんなことを知っています。調べれば、語源はサンスクリット語で“manjusaka”だそうです。

二十才の記念碑 曼珠沙華




この花の仏教上の意味は「天上の花」なのですが、別名は恐ろしいのがいっぱいあって、「死人花(しびとばな)」「地獄花」「幽霊花」「剃刀花(かみそりばな)」「狐花(きつねばな)」「はっかけばばあ」「毒花」「痺れ花」……それはもう、かわいそうな名前ばかりです。

東京都福祉保健局健康安全室からも毒草として、嫌われているみたいです。

さらに、にわか彼岸花研究家は、こんな発見もしました。
彼岸花は、一年の生き方が他の花とは一線を画す、個性派なのです。
というか、正反対。

彼岸花は、初夏の頃に葉を枯らします。
秋になると、ご覧のように咲き乱れ、冬になると葉を茂らせます。
春に光合成をして、夏休みをとってから、再び秋に爆発的に開花!

花言葉は……
「情熱」
「悲しい思い出」
「独立」
「再会」
「あきらめ」

賛・否と善・悪が混在し、奥が深いです。
彼岸花。


彼岸花は自分探しなんかしない、自分らしく異端の道を歩んでいます。
庭に咲く、孤高の哲学者のようです。

私がつくった彼岸花の別名は「哲学花」。
いや、6音で語呂が悪いから「哲学の花」。
我、想う、ゆえに彼岸花あり。


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内閣総理大臣の在任期間は、フリーターの勤務日数のようです

“風と共に去リーマン”の中吊り広告が打たれた、雑誌「AERA」が発売された昨日、新しい自民党総裁が選出されました。

麻生……麻生……下の名前なんだっけ……あっ、「太郎さん」だ、と記憶がよみがえった瞬間、なぜか桂太郎を思い出し、日本男子の代表的名前、そして、名前記入欄の見本としても有名な「太郎」という名の内閣総理大臣は誰がいるか? という疑問が突如湧いてきて、調べてみました。

すると「太郎さん」の内閣総理大臣は、桂太郎しかいませんでした。

そして、もうひとつの発見は、桂太郎は、歴代の内閣総理大臣のなかで在任日数が一番長いのです。「第三次桂内閣」というくらいで、3回も総理大臣をやっているので当然のことなのかもしれません。

今度の「太郎さん」が、もし54日より短いと、オセロだったら両端が「太郎さん」になり、真ん中の内閣総理大臣が全部はさまれて、「太郎さん」になるかもしれません。ウソです。歴史は繰り返しますが、オセロゲームではありません。そんなこと、起きるわけがありません。

▼ちなみに、日本の歴代内閣総理大臣の在任日数多いランキング▼



桂 太郎
2,886日
佐藤 栄作
2,798日
伊藤 博文
2,720日
吉田 茂
2,616日
小泉 純一郎
1,980日
中曽根 康弘
1,806日
池田 勇人
1,575日
西園寺 公望
1,400日
岸 信介
1,241日
山県 有朋
1,210日
原 敬
1,133日
大隈 重信
1,040日
近衛 文麿
1,035日
東條 英機
1,009日
松方 正義
943日
橋本 龍太郎
932日
田中 角栄
886日
鈴木 善幸
864日
海部 俊樹
818日
田中 義一
805日
齋藤 實
774日
三木 武夫
747日
鳩山 一郎
745日
寺内 正毅
721日
福田 赳夫
714日
若槻 礼次郎
690日
浜口 雄幸
652日
宮沢 喜一
644日
小渕 恵三
616日
岡田 啓介
611日
加藤 高明
597日
竹下 登
576日
村山 富市
561日
大平 正芳
554日
山本 権兵衛
549日
黒田 清隆
544日
加藤 友三郎
440日
森 喜朗
387日
安倍 晋三
366日
福田 康夫
363日
広田 弘毅
331日
片山 哲
296日
細川 護煕
263日
小磯 国昭
260日
平沼 騏一郎
238日
幣原 喜重郎
226日
芦田 均
220日
高橋 是清
212日
米内 光政
189日
清浦 奎吾
157日
犬養 毅
156日
阿部 信行
140日
鈴木 貫太郎
133日
林 銑十朗
123日
宇野 宗佑
69日
石橋 湛山
65日
羽田 孜
64日
東久邇宮稔彦王
54日




へえーって感じしますよね。

皆さんはどこに目が止まったかわかりませんが、私は、竹下登と大平正芳の間に村山富市がいる!
森喜朗、安倍晋三、福田康夫が並んでる! なんてところに目が行きました。

在任期間は、何年、せめて何年と何ヶ月……と言いたいところです。
ですけど、「何日」と日付け単位で数える国なんですね、日本って。
なんだか、フリーターのようです、一国の首相の働く期間が。

内閣総理大臣を「ナイカクソウリダイジン様!」と、崇めたてまつるのをやめましょう。
フツーの、ごくフツーのビジネスマンとして、内閣総理大臣という仕事を考えてみましょう。

こういう職場で働いて、モチベーションを保てるでしょうか?
良い人材が集まるでしょうか?

逆に言うと、よほど名誉&出世欲が執拗なまでに強くないと、あるいは、かなり浮世離れしていないと、その座にはつけない職になってしまっているような気がするのです。

たとえば、以下のような……。


約1年前の職場のご様子


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きれいな花にはきれいな蝶が、汚いウンコには汚いハエが集まる

テレビ東京の経済番組、「カンブリア宮殿」の再放送を観ました、昨日の午前。

ご出演なさっていたのはお好み焼きチェーン「千房」の中井政嗣(なかい・まさつぐ)社長でした。

どうしても観たかったのに、見逃した番組だったのです。

慢性的人手不足の外食産業において、「やる気ない」「人の話を聞かない」、なかには「厨房で暴れ出す」……なかば、不良少年たちを更生させるところからはじめる、中井社長には、かねてから尊敬の念を抱いていました。

番組の方式サイトでは、出演者の方の残されたご発言を「金言」として、


【金言(1)】
  何があっても見捨てない
【金言(2)】
 ひらがなでしゃべりたい
【金言(3)】
 外食産業は共育産業だ

と記されています。

でも、私がインパクトがあったのは、じつはもっとストレートな言葉。

「よく、社長さんが『ウチの会社には良い人材がいない』と嘆きますが、きれいな花にはきれいな蝶々が集まるのと逆で、汚いウンコには汚い蠅(ハエ)が集まるんです。「ウチの会社に良い人材がいない」というのは、自分がウンコと言っているのと同じなんです。

……のほうが、強烈に印象に残っています。
このセリフ、引用させていただいて、どこかで私、話すときがくるんだろうな。
でも、軽々しく言ってはタダの下品なウケウリ話になります。

こんな話を堂々と言えるためには、体内にエネルギーを、聞き手との間には信頼関係を、貯めていかなくてはいけません。

できるやんか!―「人間って欠けているから伸びるんや」できるやんか!―「人間って欠けているから伸びるんや」
(2004/03)
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「笑うから楽しいのだ」を示す実例の動画

なんだか、最近の話題は暗かったです。
リーマン・ブラーザースの経営破綻や、離婚や、千の風や、納骨式や、鎮魂歌や……。

バランスを取る意味で楽しい話をしましょう。
そう、バランスは大切です。

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」。
そう提唱したのは、アメリカの実践心理学者・ウィリアム・ジェームス氏、と言われています。

この学説がお好きだったのでしょう。
ジェームス氏の言葉は、心理学者の斎藤茂太さんが、複数のご著書で紹介なさってます。

楽しいことがあった。
だから、笑った。

……と思われてたものが、

笑った。
そしたら、楽しくなってきた。

……ということが人間は当然起こりえる、とウィリアム・ジェームス氏は提唱したわけですね。

それまで、個人の見解、または少人数の被験者の結果から学説が生まれていた心理学を、アメリカで初めての実験所を設立。そのことを踏まえて、“実践心理学者”のタイトルがつくのかなと思います。

意外な発見ですよね。

「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」です。
逆もあります、「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」

私は実践心理学者ではありませんが、その確たる証拠をお見せしましょう。
笑うから楽しくなってしまった人たちによる放送です。

あなたも、笑ってください。




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土曜日は音楽とアート(3)……「アマデウス」に才能と創造力のサイクルを見た

今日は叔父の納骨式なのでレクイエム(鎮魂歌)。

でも、我がファミリーはみんな強くて、陰気じゃないです。
お墓が神奈川県の真鶴町にあって、親戚一同、久々に磯料理が食べられるなんて言っています。
良い親戚に囲まれています。
父の弟なのだけど、母や私の妻をはじめ姻族も、みんな参列します。
親族一同、もめごともなく仲が良いことを、もっと感謝しなくてはいけないと改めて思い知った今日この頃です。

映画「アマデウス」。

学生時代に観た、この映画によって、才能の意味を知りました。
神は人をつくり、人には才能が与えられ、その才能がまた、神のごとく何かを創造する。
その繰り返しを人はいとなむのだと。

映画の後半、死期が迫ったモーツァルトが口述筆記でレクイエムを、長年の宿敵ともいえる宮廷作曲家・サリエリに託して語っているシーンです。

台風やって来て、豪快な涙雨。








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「千の風になって」の詩の原作者は“不詳”ではないのだ

  • Day:2008.09.19 00:01
  • Cat:言葉
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています



秋川雅史氏が唱い、芥川賞作家の新井満氏が翻訳。
「千の風になって」の冒頭の歌詞です。

新井満氏のご友人の奥様がガンで早世され、文集をつくられた際に、ある方が翻訳詩として「千の風」を紹介。それを新井満氏が作詞なさり、お仲間だけのCDがつくられた……などの大ヒット作になるまえのエピソードは、よく紹介されていたような気がします。

素晴らしい、人と人のお気持ちです。
素晴らしい、人と人のつながりです。

「ヒットコンテンツはどうすれば生まれるのか?」

などということを考えたり、書いたり、話したりして生計を立てている自分は、身の縮むほど恥ずかしい思いがします。




そこで黙って反省でもしていればいいものを、ひとこと言いたくなるのが、私の悪い癖です。

私のうがった見方かもしれません。
無宗教の人が多い国、日本らしく、この歌詞を、「ほらね、どうせ、お墓や墓碑の中に死者はいないんだから……」と解釈され、この曲は、まるで“無宗教の賛歌”のようにヒットしたような気もするんです。

無宗教であったとしても、死への尊厳を、我が国の人々が軽んずることはあろうはずはありません。
さらに火葬という文化もありますから、空中の風になる……という表現に納得感も生まれて。

つまり、この曲は日本流にアレンジされた名曲となのではないでしょうか。

もうひとつ、気になることがあります。
原作詞者は不詳となっていますが、どうやら、メアリー・フライ(Mary Frye)という、アメリカ人女性がお書きになられたようです。彼女は、この歌詞の作者として、ラジオのインタビューに答えた記録も残っています。

1930年代のこと。

メアリー女史には、マーガレットという(ドイツ系ユダヤ人)の友人がいました。
A・ヒットラー率いるナチスが政権を取ったさなか、マーガレットはドイツから出国ができましたが、彼女の母は老齢の上、ご病気で出国できず。結局、祖国(と呼ぶべきかどうか)、のちにドイツでお亡くなりになりました。

その報に触れた、遠い異国・アメリカに住むマーガレットは、毎日、毎日泣き暮らしていたといいます。

ある日、メアリー女史はマーガレットと一緒に買い物にいきました。
帰り道、メアリー女史の買ったものを見て、マーガレットは急に泣き出しました。
「それ、私の母が好きだったの」と。

そしてマーガレットは、「何が一番悲しいかって、私は母の墓標の前に立ってさよならを告げる事も出来ないのよ」と言い、自室にひきこもったそうです。

その時にメアリー女史は、そばにあったペンで一気に詩を書き上げました。
「これ、私が書いた詩なの。私の思う“人の生と死のあり方”なの。あなたのためになるかどうか分からないけど」。マーガレットの心は救われました。

インタビューのテープの中で、メアリー女史は言います。
この詩が人々の共有財産であるため、彼女は一切の報酬も受けとっていません。

「この詩は私だけのものじゃないの、皆のものよ。今でもそう思うの。これは、愛や安らぎについて書いたのよ、もし私がお金を受け取ったりしたら、意味がなくなるわ」。

というようなバックグラウンドストーリーもあり……解説するのも野暮ですね。
「千の風になって」は、間違っても無宗教を崇めた詩ではなく、母の墓標の前に立つことさえできない友に捧ぐ、国境と、民族を越えた、慰めの言葉。言葉の塊。

第2次世界大戦。
ナチス支配下のドイツ。
ユダヤ人迫害など……語るに長くて、想うに深い歴史が、この奥には横たわっています。

突然、私のことになりますが、明日は叔父の納骨式に参席の予定です。
墓石の前に立てることを、ありがたく思うことにします。

以下は……
1932年にメアリーが書いたオリジナルバージョンとされているもの。

Do not stand at my grave and weep,
I am not there, I do not sleep.
I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glint on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn rain.
When you wake in the morning hush,
I am the swift, uplifting rush
Of quiet birds in circling flight.
I am the soft starlight at night.
Do not stand at my grave and weep.
I am not there, I do not sleep.
Do not stand at my grave and cry.
I am not there, I did not die!



リーマン離婚
の話題でショックを受けた独身男性のみなさん。
この世に愛はあるのです!

*本エントリーは以下のサイトを参考とさせていただきました。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/prof/1000winds.html
http://www.timesonline.co.uk/article/0,,60-1344731,00.html
http://www.cantusquercus.com/9611text.htm
http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/index.html


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