Hisakazu Hirabayashi * Official Blog2008年10月

天地創造だけど、ソフト3本付きで¥36,040

昨日のエントリーと私の記事について、いろいろな方からメールをいただいております。

わかりやすい。
わかりにくい。
いかにもありそう。
そんなことはないだろう。
おもしろい。
つまんない。
真実性がある。
ウソっぽい。

……はっきりと、そう書いてはいませんが、まあ、たくさんの感想や一言コメントをいただきました。

なかでもchance encountと考える。
我が社にとってチャンス到来、と考える人は優秀ですね。
いただくメールの文面に、その感じがにじみ出ています。

Wiiのコントローラは電池がなくなると使いにくい……なんて、何の関係もないことを書いてくる人とは違いを感じますね(笑)

ま、いいです。
ニンテンドーDSiは、もうすぐ発売され、しばらく行列ができたのできないの、というお決まりの話題が満ちるのでしょう。

でも、私はもう、別世界に行っています。
昨日のコメント欄にも書かせていただきました。

業界再編。
地殻変動。
合従連衡。

という手垢がつきまくった四字熟語を絶対に使いたくなくて、天地創造と言い放ちたかった。
ゲームビジネスは、ハードではない。ソフトでもない。企業でもない。
産業そのものをクリエイティブする時代に入ろうとしています。

まあ、昔、金丸信という政治家は「ガラガラポン」と表現したわけですが、それだとオモチャの名前みたいだから、しばらく、そう言おう。天地創造。

そんなことを考えていたら、おかげさまで、天地創造をタイトルにした講演が12月にできることになりました。

ある企業から、いきなり「天地創造」というご案内が届いた、特定の職種の方がいらっしゃるかと思いますが、ご期待ください。

話は一気にセコクなりますが、(DSソフト3本付)はまずいでしょう。
古典的な抱き合わせ商法です。
著者=出品者(?)を「不明」として、逃げてますが。


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アップルと任天堂。買収や合併はないけど提携はあるかも……

なぜ、今週、アップル社のことをたくさん書いていたのか?
じつは、伏線がありました。

グローバルで、マクロな視点で見ると、最近、こんな記事や、こんな記事が、飛び交っております。

ニンテンドーDSiが発表されたのは、10月2日でしたが、その後、海外(アメリカ・ヨーロッパの証券アナリスト)の方から、アップルは任天堂を買収するのか? といった過激な質問を受けることが何度かありました。

任天堂はアップルをリスペクトし、アップルは任天堂をリスペクトしています。
金融マンではなく、モノづくりをする人が、ともに経営者をやっている企業同士ですから、まず間違いなく、買収や合併はないでしょう。

けれども、そんな憶測が生まれるのも、無理からぬ話です。「Nokia社とSamsung社に次ぐ、世界第3位の携帯メーカーになった」とiphoneを手に高らかに宣言するS・ジョブス(CEO)、さらに「250億ドルが銀行に安全に」おさまっており、負債はゼロ」とアップルのキャッシュリッチぶりを、最近、誇示しました。

サブプライムローン問題、リーマン・ショックはあくまでも目先の出来事。
iPodを軸にした、製品戦略と新しいビジネスモデルが立ち上がった04年から今日にいたるまでのアップルの株価を見ると、下写真の通りの上げ潮に乗っているのです。

apple.jpg
*クリックすると拡大されます

ミクロな視点で見ると、もうすぐ発売されるニンテンドーDSi。
任天堂カンファレンス 2008.秋の社長講演の動画とテキストでも語られているように、「サウンドデータをAACフォーマット」とあえて、岩田社長は音楽データの圧縮形式の説明をなさっているのです。

これは岩田社長独特の温厚な語り口の裏で、マイクロソフトのWindows Media Audio(wma)のデータなんか、ニンテンドーDSiでは、絶対に聞けないようにしてやる! の宣言とも受けとることができます。

つまり、ニンテンドーDSiの仕様は、任天堂という企業がアップルとの関係が良好であることを示唆したものであり、その他、いろいろな将来展望が背後に隠されている。そんなことが、解読できるマシンでもあります。

本日、nikkeiBPnet on Yahoo!ニュースに私の寄稿がアップされました。

10月2日以降、速報と無難なストレートニュースばかりの報道に辟易としていたところ、執筆のご機会をいただいたので、かなり私の意志と見解が込められた原稿になっております。

よろしかったら、ご覧ください。


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初代のMacintoshのテレビCMです



初代のMacintoshのテレビCMです。
当時、パーソナルコンピュータといえば、MS-DOSが主流で、黒い画面に「>」プロンプトが出ていて、そこに“format”“copy”“dir”“ren”などの命令文を打ち込みます。

たとえばrenならば、

そのあとに[ドライブ:]パス][ディレクトリ名1|ファイル名1][ディレクトリ名2|ファイル名2]を続けて入力する……なんてことを覚えるか、コンピュータの近くに分厚い解説書を置いておかないと、操作できない。

なんのことはありません。
renはRENAMEの略。

つまり、ファイル名やディレクトリ名(今で言うところのフォルダ名)を、ただ変えるだけなのに、これほどの手間と知識が必要だったのです。

プログラマーが、ではありません。
ユーザーが、です。

今でもその名残はあって、Windows XPならば「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」というのがあるはずです。

これをクリックすると、昔ながらのMS-DOSのように、真っ黒の画面に出会えるはずです。
そこから抜け出すコマンドは“exit”

黒い画面に呪文を打ち込むのではなく、したいことがあれば、そのマークのボタンを押す=アイコンをクリックする、という思想を打ち立てたのがMacintoshでした。

アップル。

リンゴの一品種の名前から転用した言われる、Macintosh。
1984年の初頭に発売された製品です。
このMacintoshが発売されて、5日後、週刊文春は"ロス疑惑"を報道しています。
この年、日本ではグリコ・森永脅迫事件が起き、エリマキトカゲがブームになった年です。


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時の過ぎゆくままに、伝えたいこと




今日は長男の誕生日です。
ゲームを買ってあげる約束を果たしましたが、先ほど、特製の音楽CDを作成しました。
まだ、子どもの彼にはわからない、古い洋楽ばかり。
でも、私の亡父と母と妻が好きな曲が、いっぱい入っていて、いつか……いつか……聴くことがあったらうれしいな、と願いを込めてつくっていました。

その中でも、かなり古いのは“As Time goes by”
他人様から見たら、笑われそうな選曲です。

でも、『カサブランカ』。
いつか長男と観たい映画です。

この映画を題材にして、第2次世界大戦時のヨーロッパ情勢や、ナチスドイツ、レジスタンス運動というものがあったことを伝えたい。モロッコという国を通じて、当時、そして今のアフリカの国情や地勢なども、教えてあげたい。

男と男の友情。
正義のために戦うとは何か。
愛国心とは、なんたるかを伝えたい。

ルーレットで負けそうな亭主を救う場面では、困っている人を助けることの大切さを伝え、そうすると周りの部下が喜ぶシーンがありますが、その意味も伝えたい。

私は英語が苦手だけど、言葉のプロとして“As Time goes by”を「時の過ぎゆくままに」、"Here's looking at you, kid"を「君の瞳に乾杯」と訳してしまう勇気を伝えたい。

それ以外にも、

戦争。
権力。
男。
女。
愛情。
憐憫の情。
リーダーシップ。
お金の使い方。
政治。
敗北と勝利。
決断力。
自尊心。
国土・国境・国籍。
不忠と正義。
人間が避けて通れない必要悪。

いつか、そんなことを語り合いたいのです。
いつと決めたわけではなく、時の過ぎゆくままに。

カサブランカ 特別版





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母の貯金、感動のストーリーとひどいコメント

今日は朝からデスクワークの日です。
女性がつくるFlashのコンテンツについて調べ物をしていたら、ふと、このサイトにたどり着きました。

母の貯金、というエントリー。

青いスタートボタンを押してストーリーを読んでいたら、私、本当に泣いてしまいました。
仕事上、貴重な発見がありましたが、泣けて仕事にならない……。

それにしても、ひどいのはエロ宣伝文と思われるコメント。
これがまた、人間の醜さなのでしょうか。


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アップルとThink different

"Think Different" は1997年からアップル社が採用した企業広告のキャッチフレーズです。
.
広告中のテキストはアメリカの小説家Jack KerouacとAnn Chartersによって1951年に書かれた、On the Roadから引用、と数々の文献に残されています。


*英語オリジナル版です


*日本語版です


なぜまた、こんな話を急に。
ある脈絡あって、今週はアップル社について、何度か触れるかと思います。
あ、そうそう。
『シーマン』の作者で、友人でもある斎藤由多加さんは、アップル社の生き字引のような方。
こんなビジネス書の著されていますのでご紹介いたします。


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斎藤 由多加

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