Hisakazu Hirabayashi * Official Blog2009年01月

ヴィトルヴィウス的人間

Vitruve_Luc_Viatour.jpg

紀元前1世紀頃のローマの建築家ポッリオ・ヴィトルヴィウスは、著書「建築論」のなかで腕を伸ばした人間は円と正方形の両方に正しく内接することを発見。レオナルド・ダ・ヴィンチは感銘を受けて上の図を描きました。

両腕を広げた時の長さは背丈に等しい。
身長が14分の1だけ低くなるように両足を広げ、
さらに両腕を伸ばして中指が頭のてっぺんと同じ高さになるまであげる。
このように伸ばした手足の先をよぎる円を描くと、
その円の中心にこの人のへそが来る。
また、両足の先の間の間隔と両足とは正三角形を作る。



……というように人間はできているというのです。
ところで、この絵、最近、よく見かけませんか?

NTTドコモのの電子マネー「iD」マークに使われています。
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パリ、シャンゼリゼ通り添いのレストランで

ゲームクリエイターの飯田和敏さんは、私に西洋美術史に興味を持たせてくれた師匠のような存在です。

ことの経緯を説明すると長くなるので割愛すると、私と飯田氏はある日、パリのシャンゼリゼ通り添いのレストランで食事をすることになりました。

そのレストランは、なぜか飾ってある絵が、ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo)というイタリアの画家の絵ばかりで、魚、野菜、木、果物などを使って肖像画を描く変わった画家で、彼の生い立ちや、歴史的な意味を食事を楽しみながら教わりました。

まあ、下の映像を見ていただければわかるように、インパクトがある絵で、ある種のエンタテインメント性もあって、私の大好きな画家のひとりになりました。

そして、このジュゼッペ・アルチンボルドの発想は、コンピュータが発達した今、テレビゲームでもCG映画でも、TVコマーシャルでも、いろいろと応用ができるのではないかと、機会があるごとに学生さんや若きクリエイターに紹介してきました。

どうですか?
気持ち悪い、という人もいますが、今の時代、再評価されてほしい画家、貴重な才能を持った画家だと私は思うのです。





アルチンボルド (ニューベーシック) (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)アルチンボルド (ニューベーシック) (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)
(2001/06/13)
ヴェルナー・クリ-ゲスコルテ

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ゴッホと浮世絵

下記の事情により、話は飛びまして、ゴッホです。
フィンセント・ファン・ゴッホです。
オランダで生まれ、フランスで活躍したゴッホは、日本の浮世絵を愛好し、模写もしていました。
浮世絵は多色刷りの版画ですが、ゴッホは油絵で描いていたんですね。
特に歌川広重を愛好していたようで、ゴッホの愛した歌川派(浮世絵)美術館という美術館もあったほどです。同美術館は残念ながら閉館してしまったのですが、サイトにある「タンギー親爺の肖像画」の解説はわかりやすいです。
他にもこんな作品こんな作品が現存しています。

ゴッホと歌川広重の関係を動画したショートムービーも発見しました。



そういえば、ゴッホの代表作『医師ガシェの肖像』を100億円超で落札したD製紙の会長が「死んだら棺おけに一緒に入れて焼いてくれ」と発言したとかで、顰蹙をかったことがありましたね。下に紹介させていただきました、西岡文彦の本はとてもわかりやすいです。

二時間のゴッホ―名画がわかる、天才が見える二時間のゴッホ―名画がわかる、天才が見える
(1995/12)
西岡 文彦

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7つの習慣からはじまった? 書名の習慣

ディズニー○○○○○―奇跡の成功を生み出した「感動」の企業理念
人生に奇跡をもたらす○○○○○
富と成功をもたらす○○○○○
勝間和代 成功を呼ぶ○○○○○
高くても売れる!○○○○○
わが子に豊かさと成功をもたらす○○○○○
やりたい仕事で成功する○○○○○
シニア世代の心をつかむ○○○○○―100兆円の新たなる巨大市場
自己を築く―心を支配する○○○○○で、これだけあなたは変わる!
英語上達○○○○○―“使える!話せる!”シンプル英語のすすめ
顧客サービス○○○○○―あなたのサイトにお客様が戻ってくる
古伝武術でカラダ革命○○○○○―カラダが目覚める!カラダが変わる!

これらは、現在発行されている書籍の題名ですが、○○○○○には何が入るのでしょうか?
全部同じ言葉が入ります。

「7つの法則」が正解です。

ディズニー7つの法則―奇跡の成功を生み出した「感動」の企業理念
人生に奇跡をもたらす7つの法則
富と成功をもたらす7つの法則
勝間和代 成功を呼ぶ7つの法則 勝間 和代
高くても売れる!7つの法則
わが子に豊かさと成功をもたらす7つの法則
やりたい仕事で成功する7つの法則
シニア世代の心をつかむ7つの法則―100兆円の新たなる巨大市場
自己を築く―心を支配する7つの法則で、これだけあなたは変わる!
英語上達7つの法則―“使える!話せる!”シンプル英語のすすめ
顧客サービス7つの法則―あなたのサイトにお客様が戻ってくる
古伝武術でカラダ革命7つの法則―カラダが目覚める!カラダが変わる!

これが空欄を埋めた本当の書名となります。

人間は「7」を単位にして記憶する傾向がある、ことを発見したのはミラーという心理学者で「7は魔法の数字」といわれています。

『六人の侍』じゃものたりない。
『八人の侍』では観客が覚えるのに苦労する。
『七人の侍』でなくてはいけなかったんです。

ちなみに『テトリス』という有名なゲームがありますが、あの中で登場するブロックも7種類です。

春の七草。
伊豆七島。
七つ道具。
七味唐辛子。
7つの海。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ。
1週間は7日。

まことにもって7は魔法の数字です。

でも、書籍の題名に、こんなにも7が多いのは、『7つの習慣』がベストセラー(公称・世界で1500万部)になったことが影響を与えているように思います。

「成功には原則があった!」とおっしゃる、スティーブン・R. コヴィー、ジェームス スキナー様。
その原則は『8つの習慣』とも、『6つの習慣』とも言わなかったことではないでしょうか。

7つの習慣―成功には原則があった!7つの習慣―成功には原則があった!
(1996/12)
スティーブン・R. コヴィージェームス スキナー

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計算でつくる映像

コンピュータが登場したとき、そこに絵を描くのは「点」を延々と打ち込むことと同義で、そうではなく、ひとまとまりの「塊(オブジェクト)」を描く方法が生まれました。

しかし、表現者と観る者の欲は深く、その画像をもっときれいにするためには「描き込む」という、再び人間の作業量の戦いとなりました。

それから、3DリアルタイムCGなどと呼びますが、あらかじめ造形物をつくっておき、その動作パターンをコンピュータが制御する方法が生まれました。ですが、その映像をもっときれいにするためには、また訓練されたデザイナーの手作業が介入することにもなりました。

で、今、もう一度、CGをデザイナーの手によるものではなく、プログラムが計算で絵をつくる流れへと傾きつつあります。以下は、映像=コンピュータ・グラフィックスを、人間の手でつくるのではなく、計算でつくろうとしている、いくつかの例です。

専門家の方はNaturalMotionのサイトのデモンストレーションをご覧になることをおすすめします。








今週は試験のヒントをまじえて

私、私自身も今週は勉強をする身なのですが、日本工学院の学生諸君に受けていただく試験問題を作成する週でもあります。このBlogにヒントは隠されていると本日宣言いたしまして、今日から2月2日まで試験対策特集となります。

といっても、なるべく普通のビジネスマンの方にも読んでいただけるネタをピックアップするよう努力いたしますが、日ごとのネタがあっちこっちに飛ぶことが予想されます。これも、将来の日本を担う(?)人材育成の一貫だと思って、ご容赦ください。

Yahoo!もYouTubeもネットブックも……

  • Day:2009.01.26 00:00
  • Cat:世界
「ネットブック」の呼び名が定着しましたか。
画面サイズ10.2インチ以下の小型ノートパソコンについて、こんな記事を書かせていただきました。

新製品情報、スペック比較の情報は雑誌やネットに山のように出ています。
ですが、明らかにアスースの「Eee」シリーズと、エイサーの「One」シリーズが、この市場の突破口を開き、今もトップシェアを争っているのに、なぜか“台湾”というキーワードが出てこない(ような気がします)。

韓国のブロードバンド普及率は高い。
中国のオンライン・ゲーム市場が急速に伸びている。
インド出身のプログラマーが活躍している。
……というアジアの動向について、IT業界人の間で話題になっても台湾は、世界におけるコンピュータ産業において、重要な地位を占めているわりには、その認知度が低い(ような気がします)。

個人の活躍ぶりもすごい。
上記の記事中にもありますが、Yahoo!を考案し、同社を創業したジェリー・ヤン氏は、台湾の出身です。YouTubeを設立したスティーブ・チェン氏もまた台湾生まれです。

マスメディアにおいても、業界人の雑談においても、台湾のことを語ることが少ないのは、隣国でありながら台湾に関しての基礎知識が薄い(ような気がします)。

台湾は国家のようで国家ではありません。
ですが、「国家だ!」と主張している人がいます。
その感覚が日本人にとっての理解の妨げになるのでしょうか。

語弊を恐れず、あえて話を飛躍させますが、台湾人の国家(国土)がない感覚は、ユダヤ人の感覚に近いものがあり、国家があてにならない、国土さえも誰のものかわからない状況は、「個人が強くなくてはいけない」という意識を醸成させ、人々を勤勉にさせます。

その帰結として、ジェリー・ヤン氏やスティーブ・チェン氏のようなアイデアと情熱の天才を輩出する。だがいっぽうで、台湾という国家(国土)は息苦しく、そういう民を受け入れ、活躍する場があるアメリカに行く……という、ある種の黄金律ができている(ような気がします)。

第2、第3のジェリー・ヤン氏やスティーブ・チェン氏は台湾にはたくさんいます。
その人たちが、もっと日本で働きたいと思われる日本であってほしい。

台湾は下請け工場ではなく、アスースやエイサーのようなライバル企業があるところではなく、優秀な個人が育てられているところ、そんな視点で見てみませんか? という問題提起をしてみました。
株主優待
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