Hisakazu Hirabayashi * Official Blog2009年03月

なぜ3月31日は年度末なのか?

  • Day:2009.03.31 00:03
  • Cat:お金
駄文が多かったけど、なんだかんだ言って、3月も毎日更新してしまいました。
このブログ。

私、本日31日、仕事上でちょっとした事件があります、というか、起こします。
平穏なシャンシャンの会議に、私にある思慮あって、「ちょっと待った!」をかける、という意味です。

本当は、そのことで、夜も眠れないくらいに頭がいっぱいなのですが、詳しくは書けません。あまりにも無難でごめんなさい。無難に年度末の話を書きます。しかも、解説はリンク先をご覧いただきます。

なぜ、3月末日が年度末で4月1日が年度はじめなのか?
いろいろ調べてみたのですが、この解説が非常にわかりやすいです。

それにしても、明治政府ってイギリス、フランス、ドイツ。
おもにこの3カ国ですが、他国の例を真似て導入しているものが多いですね。

かの、田中角栄元首相は現行の制度をやめて、12月末日を年度末とし、1月を新年度とする暦年と同じにする提案をしたそうですが、旧大蔵省に一蹴されたそうです。

私はこの、わかりやすさに賛成です。
でも、今日は明治以来の伝統の年度末です。
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私の政治ポジション

千葉県知事に森田健作氏が選ばれましたね。

-東国原宮崎県知事、橋下大阪府知事とイメージをダブらせた有権者が多かった。
-小沢代表の公設第一秘書逮捕問題で、民主党に逆風だった。

……などという論調を、よく目にした月曜日でした。

私は、細かな選挙分析はできませんが、今回の知事選、前回の衆議院選挙、いや選挙がなくても、もろもろの世論調査で「支持政党なし」という人が多く、いわゆる「無党派層」が日本の最大政党になっている、というこの現実を、また痛感しました。

無党派に無宗教。
これが日本人における、信条の安全地帯なのでしょうか。

自分に色をつけないことが安全な日本村。


アメリカのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手のfacebookでは、支持政党や宗教の記入欄があります。人と人が出会う可能性がある自己紹介欄では、欠かせない構成要素なのですが、対照的です。

Yahoo!みんなの政治、私の政治ポジションテスト 外交編はこんなポジションでした。

非効率的が恋しくて

20090329183441
画一的。
効率的。

大量生産の思想を帯びたサービスは、心が休まりません。

非効率だが個性のある場所で休みたい。

術後の療養を口実に、関東北部の某温泉地に来ています。

10部屋しかない宿。
インテリアは、いわゆる和モダン。

玄関には、ただの柳が置かれています。その柳には餅を丸めた玉が、紅白に手塗りされています。

画一的。
効率的。

……とは、かけ離れた空間です。

今日に感謝します。

人間関係を計算するサイトです

昨日まで固いテレビ論(しかも、しつこい……)が続いたので、私の周囲で流行しているWEB上のサービスをご紹介します。

人間計算WEBです。

診断結果で同じメッセージを使い回ししていることがわかりますが、無料のお試しサービスなので大目に見ることにしましょう。本物の電卓も売っているようです。

「テレビの、これから」、個優組劣と私はまとめました

連載シリーズになってきました(笑)
さらに昨日のつづきです。

ディレクター氏とのメールのやり取りで、いくつか舞台裏をお教えいただき、私が隔靴掻痒……議論が深まらない要因は「スタジオは台本なしだから」という、場面構成と進行上以外の理由もあることがわかってきました。

私や、多くの視聴者の方が望んでいた、テレビのタブー。
そのタブーの領域に踏み込むべく、けっしてそれをスキャンダラスに描くのではなく「テレビの、これから」を良くするために避けて通れない問題として、ディレクター氏は、番組制作まえに奮闘努力なさっていたことがわかりました。

しかし、まさにタブーに触れるために出演を拒否されるなどのことが多々あったそうです。

たとえば、高給を得ているテレビ局社員に対して、「劣悪」ともいえる労働条件で働いている下請け制作会社のスタッフ。彼ら、彼女たちが……今のテレビ局を批判し、仮に「この制作費では良い番組はつくれない」と言えば、それこそ議論は盛り上がったかもしれません。ですが、これをやってしまったら、その制作会社は経営危機になってもおかしくないわけで出演できず。

あるいは、ディレクター氏は私が書きました、視聴者が「スポンサーによる圧力って本当にあるんですか?」……なんて議論があったら、それこそ本当に画期的だったと思うのです。

……については、

我々もそれをやりたかったのです。
それはNHKという場でしかできないことなので
、ときっぱりおっしゃっていました。

そのため、番組制作者だけではなくスポンサーの宣伝部長、テレビ局の営業担当者。広告を売買する現場の方の出演を構想するも実現できず、ディレクター氏いわく「優等生的な人選」になってしまった。

さらに、取材時には、かなり突っ込んだ意見をお持ちだった出演者の方も、あの場になるとなかなか言えない雰囲気だった、などと言う舞台裏を明かしてくださいました。

というわけで、私は……私がつくった四字熟語なのですが「個優組劣」というのがあります。個人は優秀だが、組織が結果を劣悪にせしめる、の意味です。厚生労働省で働いている個人にお会いしてみると、とても立派な志しを持った優秀な方だが、組織全体でみると社保庁年金問題や天下りの問題があるなー、という場面などで使います。

本番組もそういう部分が多分にあって、ディレクター氏をはじめ、スタッフの方、個人は真剣に番組をつくっている。のみならず、まさに今回のように、放映後にはブログの反応をブログでの反応をリサーチして、長文のメッセージを送る。そこまでして「テレビの、これから」を考えている。

しかし、組織というフィルターがかかると、圧力がかかると、出演できない、発言できない、となってしまう。

これはテレビに限ったことではありません。成熟しすぎて、閉塞感が漂う日本の多くの組織の問題、「個優組劣」の一例を見た思いがしました。

ディレクター氏と呼ばせていただきました渋谷さん(仮名)、どうもありがとうございました。たいへん有意義なご意見をうかがうことができました。今後も良い番組づくりに邁進なさってください。

と、個人に敬意を表すいっぽうで、同番組で最も緊迫したシーンともいえる、「浅野さん」の動画がYouTubeから削除されています。

この動画はNHK(Japan Broadcasting Corporation)さんによる、著作権侵害の申し立てにより削除されました

……とメッセージが表示されます。
これは筋が通らない、他のNHKの番組が数え切れないくらいにYouTubeにアップロードされているのに、この動画の削除理由が著作権侵害とは!

はい、こんなところにも私は「個優組劣」を感じ、「テレビの、これから」を案じたくなる次第です。

ついで言わせていただくと、YouTubeの「NHK(Japan Broadcasting Corporation)さん」は間違った日本語の用法です。組織名に「さん」をつけてはいけません。

「テレビの、これから」、ディレクター氏よりのメール

昨日のつづきです。

NHK討論番組「日本の、これから」の、先週、土曜日に放映された特集は「テレビの、これから」でした。

私にメールをくださったディレクター氏は、大変、礼儀正しく律儀な方でした。
まさに書き殴ったかのような、批評ともいえない批評を、私は番組を観ながらブログにアップしていました。

今、読み返すと恥ずかしいような内容。
みっともない言い訳をさせていただきますと、書いた内容そのものよりも、番組とリアルタイムに書くことによって、私が何度も使った「隔靴掻痒の感」を表現したかった。写真1枚では表現できないから、何枚かの写真を並べて「組写真」。あるいは、立て続けに書くことによって、別の意味が生まれる、ブログ上の一種のインスタレーション? そんな身勝手な思いがありました。

なのですが、ディレクター氏はていねいに自己紹介をしてくださった後に「これだけ熱心に番組をご覧いただき、その上で批評していただけたことありがたく、そして真摯に受け止めたいと思っています」とのご挨拶をいただきました。

その後には、以下のようなことが書かれていましたので、一部要約させていただき紹介いたします。

なお、この内容は、多くのスタッフと構成・制作した番組ゆえ、組織全員の統一見解ではなく、ディレクター氏の個人的見解であること。また、メールも、あくまでも個人的な見解を述べるために、私にくださったメールであること。この2点を前提としてお読みください。

さて、内容ですが、ディレクター氏は番組製作の目的を、きっぱりとこう述べられていました。

さまざまな制約があり、テレビがメディアの主役から交代しつつある過渡期。テレビ業界内の人間と、ネット世代の新しい感覚を持った視聴者が向かい合うことで、互いにそこにある“問題”を意識してもらう。その“機会”と“場”をつくることが今回の目的でした。


業界の内と外。
テレビとネット。
歴史が長いものと短いもの。

その両者が、民放も製作者の方もまじえて、顔をつきあわせることがなかったので、“機会”と“場”をつくった。非常にわかりやすい目的です。

しかし、討論番組の原則通りに「台本なし」の進行であり、その“場”で初対面の方たちに意見を述べていただいているわけで、ご指摘いただいたように、どうしても議論が深いところまではいけませんでした。

との、率直な制作者としての感想をいただきました。

また、スタジオは「台本なし」だが、「VTRはある」ので、その時間にそって番組進行をせねばならず「歯がゆかった」とのご感想も書かれていました。

ですが、(議論を深めないために)意図的にこのような構成にしたことではない、ことも添えられておりました。

また、ディレクター氏の知人でもある深水英一郎氏、西村博之氏らが運営するニュースサイト『未来検索ガジェット通信』でも、この番組のフォロー企画をはじめていることを教えていただき、「テレビ放映のつづきの議論はネットで、とリレーしていくのが現代の討論番組の正しい姿かもしれません」と結ばれておりました。

じつは、このメールをいただいたあと、私も返信し、いくつかの質問や意見交換をさせていただいております。その部分はもっとディープになります。

(つづく)

「どうなってしまう? テレビのこれから」のその後

昨日、今日と日本中のブロガーたちは、WBCの話題で持ちきりでしょうか。
千両役者です。
イチロー。

さて私、NHK番組「日本の、これから」の特集、「どうなってしまう? テレビのこれから」について、それこそテレビを観ながら「これから」を考えると、いてもたってもいられなくなって、まるでTwitterに投稿するかのように、現在進行形で、思うままを書きつらねておりました。先週の土曜日。

(1)せっかく良いテーマなのに、議論が掘り下がっていかない。
(2)今後のテレビを良くするためのタブーが避けられている。
(3)インターネットとテレビの話をすると議論が空転する。

そんな思いが強く……つれづれなるままに。

で、明けて月曜から現在にいたるまで、何が起きたかというと、このサイトを訪ねてくださる方のうち、同番組に関心がある(あった方)が、かなり多いことがわかりました。

サイトオーナー(=私)は、2種類の方法で検索ワードがわかるのですが、「テレビ」「これから」「どうなってしまう?」「日本の、これから」がどちらのデータを見ても急増しているのがわかります。

番組もさることながら、まさに番組名である「どうなってしまう? テレビのこれから」について、一般視聴者の方をはじめ、隣接する分野の業界人……私の場合はゲーム、IT、広告業界の方たちでしょう……いかにテレビの将来を気にしているのか。その息吹がデータから、ひしひしと伝わってくるようでありました。

で、昨日は私、抜釘手術のため、非常に短いエントリーでしたが、「テレビのこれから」を検索してくださる方、いっこうに減る気配はありません。

また、ご批判、同感のご意見、ご自身の意見を綴ってくださったものなど、たくさんのメールを頂戴しました。

そんな、数あるメールの中で、メールボックスを開いてみたら驚くことがありました。

「どうなってしまう? テレビのこれから」。
そのうちの一通に同番組のディレクターさんからのメールがあったのです。

(つづく)
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