「Wii U」をどう捉えるか?
- Day:2011.06.30 23:02
- Cat:ゲーム
賛否両論!?「Wii U」をどう捉えるか(@niftyビジネス)
⇒http://business.nifty.com/articles/game/110630/
同記事は、ゲームに詳しくない一般ビジネスパーソンを対象にした記事です。冒頭にありますように「Wii U」と書かれた文字を見て、「ウィ・ユー」と読むことから記述しています。
いっぽうで、ニュースサイトを日々、チェックする人は、メンタルセット(=心のかまえ)といったビジネス用語は聞き慣れた言葉である。そんなことを意識して執筆いたしました。
短いコラムですので、焦点を絞っていますが、Wii U。
つけ加えると、賛否両論、日米で温度差が生じるのは、ふたつの要因があると考えています。
ひとつは投資意欲。
アメリカのソフト開発者は、プラットフォームはなんであっても新ハードに参入すれば、先行者利益がとれると考えます。まさにメンタルセットが前向きです。かたや、日本のゲーム業界は石橋を叩いて渡る、勝ち馬に乗るムードが広がっています。その差、つまりハードウェアそのものの判定ではなく、マーケット環境の差も起因すると考えています。
もうひとつは、ネットワークでしょう。
E3でのWii Uのプレゼンテーション映像を見る限り、インターネットについて触れているシーンがわかりにくい。実際にはテレビでWEBブラウジングをしたり、新型リモコンでビデオチャットのようなこともできるのですが、それがうまく伝わらず「閉じたマシン」のように感じてしまいます。テレビをONにしないで「Wii Fit」が遊べて何の喜びがあるの? と懐疑的になる心理は容易に理解できます。
ましてや新型リモコンが、(現時点では発表されていません。しかし仕様が変更されてもおかしくありません)屋外に持ち出されることを視野に入れなければ、PlayStation VITAが、Wi-Fi接続、3G回線接続をするのと対比し、Wii Uを時代遅れなスタンドアローンのマシンと見なすのは当然のことでしょう。
こちらは、十分な知識があるゲーム業界人を対象にした専門的な記事。
「E3 2011、旅の記録」です。本稿の後半で、私は想像をたくましくし、新型リモコンがネットワークにつながることを、期待を込めて書いています。

Wii Uはネットワーク接続すると、よりイノベイティブな製品となります。しかし、ネットワーク接続を前提にした家庭用ゲーム機となると、普及のハードルは高くなります。かといって、まったくネットワークに接続しないとハードルは低くなりますが、「閉じたマシン」となってしまいます。Wii Uはどこまで、何とつながろうとするか。このトレード・オフ(trade-off)=二律背反関係に悩みながら、発売まで試行錯誤を繰り返すのでしょう。
ちなみに、記事のリンク先にある米国任天堂のWii Uのデモンストレーション映像。
日本での紹介映像とは違うテイストで紹介されています。
【参考】Wii U Demonstration
http://e3.nintendo.com/hw/#/video/HW_demo
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