ゲームスタイルが変化している
- Day:2011.07.07 19:41
- Cat:ゲーム
ゲームは「深化」から「拡大」へ
⇒http://business.nifty.com/articles/game/110707/
公開されました。
この連載は短期集中連載で、今回が最終回になります。
短い文字数で濃縮して語るのが大変でしたが、日頃、ゲームに関心があるけど、専門家ではないビジネスパーソンの皆さんに読んでいただきました。
@Nifty ビジネス編集長、ならびにこまめにメールをくださり、書き手を励ましてくださった担当編集のSさん、どうもありがとうございました。
「深化」から「拡大」へ。
わかりにくいタイトルをつけさせていただきましたが、一本のゲームをドンドン進化させて、プラットフォームごとにソフトをつくる。お客さんは固定ファン。フランチャイズ・タイトルというと、聞こえはいいのですが、人気のIP( Intellectual Property)を肥大化させていく方法とは、別の道も生まれてほしいな、という願望を込めて書きました。
どのハードが売れている。
このハードにもいちおうソフトをつくっておこう。
おっと、開発者が余ってしまうから、もう一本。
こうした発想は、スーパーファミコン、またはNintendo64、プレイステーション、セガサターン、ゲームボーイが並びたっていた頃から広まった一種のゲーム業界の常識でした。ですが、今、冷静に見直してみれば、供給者の論理(サプライヤーズ・ロジック)の典型ともいえます。
文中にありますように、多端末化は止めようのない流れでしょう。
3G通信、屋外でのWi-Fi通信、家庭用内でのブロードバンド通信。通信の高速化と普及率の上昇も止めようのない時代のトレンドです。
そんな時代、ユーザーは、プラットフォームごとに遊ぶソフトを選択するのか。
もちろん、そうした伝統的なユーザーは大量にいるわけですが、もっと大量に眠っているのは、ゲーム会社の論理ではない。自分の生活時間に合わせて、端末を選び、ゲームに接しようとしている人たちであるように思えてなりません。
今、ゲームソフト会社の経営は、転換点を迎えています。
仮に「95年モデル」と呼びましょう。供給者の論理から抜けだして……なんかきれいごとっぽい言葉で、使うのに躊躇しますが、生活者の論理から逆算されたゲームソフトが多く登場することを期待しています。
ライフスタイルならぬ、ユーザーのゲームスタイルが変化している現在です。
