Hisakazu Hirabayashi * Official Blog2012年01月

急にハドソンのことが語りたくなった(再掲)

ハドソンが解散へ コナミデジタルエンタテインメントが吸収合併
でも、「ハドソン」ブランドは継続へだそうで。
株式会社ハドソンのホームページ内社長ごあいさつには、

合併後も『ハドソン』ブランドの商品・サービスは、展開を継続いたしますので、これまでと変わらぬご愛顧を賜わりますようお願い申し上げます。


と書かれている。
ゲーム業界内外のメディアがこの報を取り上げたが、この記事は粋だった。
一生忘れないよ! 吸収合併されるハドソンへ、みんなが涙のメッセージ

http://www.kotaku.jp/2012/01/bye_hudson.html

bye_hudsonというURLが郷愁をそそる。
ハドソンの昔のテレビCM。



by Hudson とサヨナラのByeをかけている。

先週、この報が流れた頃から、アクセスが多かった記事。
以下、2011年1月21日に書いたブログの再掲です。日付等は昨年のものとしてお読みください。


昨日はハドソンのことが、語りたくなって突然USTをはじめてしまった。「ハドソンがコナミの完全子会社化、3月29日付で上場廃止となる予定。ソーシャルゲームなどの展開に活用することを狙っている」というニュースが流れた。その報を知った人の驚きもなかった。なんか寂しくてね。

まず逸話から。ハドソンの電話番号の下4桁は「4622」。当時の札幌本社も、東京支店も「4622」。確か米国、香港に支社があった時期があったが、そこの電話番号も「4622」だった。創業者である工藤裕司社長が、C62形蒸気機関車をこよなく愛していたから。シロクニをもじって。

国鉄C62形蒸気機関車の車軸に「ハドソン形」というのがあるそうで、社名はハドソン。

ハドソンの創業は、蒸気機関車の写真などを売る、趣味でやって、趣味人が集まるような店だった。ところが、その店はアマチュア無線のショップ「CQハドソン」に変わる。工藤社長はアマチュア無線好きでもあった。

アマチュア無線の免許番号は‥‥電話番号の局番みたいなものだけど、エリアごとに定められていて北海道は「8」だった。だから企業のマークは蜂。

アマチュア無線の店は、マイコンショップに変わる。すると、マイコンを触りたい学生たちが集まる。集まってはソフトをつくる。そのソフトを販売することによって、販売店は、今でいうところのパブリッシャーになっていった。

当時のメディアはカセットテープ。通信販売で売ると、郵便配達をする人が巨大な袋を持って毎日、ハドソンにやって来る。中に入っているのは現金書留。テレビ番組のインタビューで工藤社長が、「毎日サンタクロースが贈り物を届けてくれるみたい」とおっしゃっていたのを覚えている。

そんなマイコン、パソコンソフトの雄となったハドソンだけど、方向変換をする。同業のソフトハウスが、これからはパソコンの時代、MSXも出る‥‥と活気立つ時に「いや、ゲーム専用機だ」と読み、ファミリーコンピュータ用のソフト販売に参入。

テーカン(テクモの旧社名)の『スターフォース』や、子会社化したコナミの『プーヤン』というアーケードゲームをファミコンに移植して発売したのはハドソンだった。

ファミリーコンピュータに、まだサードパーティという概念がなかった時代、最初のサードパーティになったのはハドソン。確か、数ヶ月遅れでナムコがサードパーティになったと記憶している。

ファミリーコンピュータ全盛期にハドソンは巨大な利益を上げる。だが、こんなにいい時代は長くは続かないと、『ロードランナー』がヒットした時点で、ハード開発をはじめたという。それがのちのPCエンジン。

つまり、ここまでで何が言いたいかというと、ハドソンという会社は先見性が高くて、ほぼ日刊イトイ新聞やスマップの歌詞じゃないけど、Onlyな会社。Lonlyを恐れない。

あと、ハドソンには工藤兄弟という経営者がいながら、他の役員の方たちの個性が強かった。同じタイプの人が集まるゲーム会社、カリスマトップがいるゲーム会社、いろいろ見てきたけど、ハドソンの経営者の方々は多士済々だった。

なかでも印象深く、お世話になったのは中本伸一さん。『ボンバーマン』の隠れキャラで出てくる。彼はマイコンショップのハドソンに入り浸っていた北海道大学の学生だった。当時プログラムした『爆弾男』というゲームをファミコン用に移植した人でもある。

『ボンバーマン』を移植する時間は72時間だったという。寝ずにプログラム書いた。中本さんはガムなどを噛みながらプログラムを書くクセがあって、そのガムも尽きた頃は、あたりに転がっている鉛筆をかじってモニターから目を離さなかったと聞いた。

ひとりが72時間作業して、売上が100万本を超えるソフト。今ではありえない話。

ところで、中本さんは「カセットの時代は終わる。ゲームは大容量メディアが必要になる」と力説していた。これはPCエンジン用CD-ROMが出る前ではない。世の中に、CD-ROM規格が誕生したころ。これもまたすごい先見性だ。

PCエンジンは、NECホームエレクトロニクスから発売されたが、最初に持ち込んだのはソニーだった。しかし、ソニーは断った。

中本さんは、ネットワークのことについてもビジョンを持っていて、将来は仮想空間で人と人同志が触れ合って遊ぶだろう。そこではギャンブルとかもできるんだよ‥‥といいながら、パチスロの攻略本を見せてくれたこともあった。

だから、セカンドライフが出て、驚いている人たちが‥‥申し訳ない‥‥あわれに思ったくらいだった。北海道の中本さんの部屋で、私が1991年に聞いた話だと思った。

細かい技術だけど、ハドソンはスーパーファミコンのロムカセットに、時計を埋め込むチップを開発した。ゲームに実時間を持ち込もうとした、最初の試みかもしれない。セカンドライフ同様、今のソーシャルゲームやブラウザゲームのように、「時間」とゲームは相性がいいと思っていたのだ。

モバイルに強いハドソンというイメージがあるかもしれないけど、iモードを知った瞬間に中本さんはこれをゲームにすると豪語していた。試作品をこっそり見せてくれたのは、すすきのの夜、某割烹にて。

中本さんには、ゲームや技術のことだけではなく、物事の考え方を教わった、というか考えさせられた。

CD-ROMが生まれたばかりのころ、「これからは大容量化の時代がやってくる」と言った。ところが、90年代も後半になると「CD-ROMは金と体力を消耗するだけのメディア。これからは容量の小さいものをつくる」という。話す言葉は正反対。

言葉は正反対だけど、根っこは同じであることが私には伝わる。新しいことをする、おもしろいものをつくる、他社と違うことをする‥‥に変わりはない。その手段が時にCD-ROMであり、携帯電話である。

よく政治家の発言が違うと、「ブレた」と言う。私はあの論議が愚かしいと思う。言葉はブレていいんだ、根っこがブレない人は表層に出る言葉はかえってブレやすいんだ。逆に言葉だけをブレないようにすると、思考の根っこがブレてしまうことが起きる。

ハドソンという会社のおもしろいところは、先見性にある。SL写真、アマチュア無線、ファミリーコンピュータ、CD-ROMと常に先を見てきた。携帯電話もね。

ハドソンの思い出話、そしてお世話になった役員の方たちの良いことばかりを書いてきたけど、悪いことを言おう。そして、それが2000年代の経営不振を招いたと思っている。新聞報道で言われているような、北海道拓殖銀行の経営破綻は本質ではない。

たとえば、中本さんは90年代の終わりに私になんと言ったか。「GからCへ」と言った。「何ですか?」と尋ねた。2000年代は「ゲームをつくっている時代じゃないよ、コンテンツをつくる時代だよ」。これを物凄く略すと「GからCへ」となる。

脳トレをはじめとする、従来の形にはまったゲームではなく、インタラクティブだからできるコンテンツの登場を予見していたんだ。

ところが、コンセプトが社員全員で共有できているかというと、そうは思えなかった。「GからCへ」ではわかりにくくて当たり前。たとえ、わかったとしてもそれは観念的なことなので、現場では過去のタイトルをシリーズ化していく‥‥という普通のゲーム会社になってしまう。

つまりハドソンという会社は、日本のゲームソフト会社では屈指のビジョナリーカンパニーであったにもかかわらず、そのユニークさがあまり知られることなく、「桃鉄の会社」などと思われているのが残念でならない。

ハドソンはなくならない。だが、昨日・今日と凡庸な記事によって語られている。歴史も、経営者のビジョンも、そこで働く人たちの思いとは無縁のところで。

「ソーシャルゲームに注力」。
「ハドソンが急落。一時、基準値比73円安の314円を付け、大証ジャスダック市場の値下がり率1位となった」‥‥等々。

ハドソンとはどんな会社なのか?
その陰にどんな栄光と不運の歴史があったのか?
記録にとどめておきたかった。

(以上)

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PSVita、買っていい人、買ってはいけない人

連載記事更新のお知らせです。
公開されました。

PSVita、買っていい人、買ってはいけない人・・平林久和「ゲームの未来を語る」第27回
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=5185

遅ればせながら、PlayStation Vitaのレビュー記事を書きました。
私は同連載、「ゲームの未来を語る」でも他稿でも、PlayStation Vitaが売れると予測記事を書いてきました。
その予測に変わりはありません。

実際に初期の販売は好調で、ソニー・コンピュータエンタテインメントは「PS Vita 発売後、約3週間で累計50万台の実売を記録」と公表しています。

ですが、若干の修正をします。
今後は普及する速度はゆるやかになるでしょう。
本文では長々と書いていますが、簡単に言ってしまうと、ハードルが高いです。
現在の仕様では、大変もったいないことに、コンピュータに詳しくないと、コンピュータやスマートフォンの扱いに慣れていないと、せっかく用意された機能が使いこなせません。

私は友人・知人・親戚から「PlayStation Vitaは買ったほうがいいですか?」と尋ねられます。質問者はPlayStation Vitaの性能や品質のことを尋ねているのですが、それをいかせるかどうかは、利用する人の知識によります。質問された際に、私は逆質問をするのですが、それが本稿に書かれているチェックボックスの項目です。

今までのゲーム業界の常識では、ソフト。
俗にキラーコンテンツがあるかどうかが、ハードウェアの普及にかかわるとされてきました。PlayStation Vitaにも、この常識は当てはまります。

PlayStation Vitaの場合、ソフト以上に本体が持っている「PC臭」を消していくことが、普及速度を早めるための課題ではないでしょうか。そんな提言を執筆しました。

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Monthly ゲームマーケット・トレンドレポートのお知らせ

私は出版社社員を辞めて独立した人間です。
独立をして会社をつくった当時から今まで、思いつづけていることがあります。

辞めるときに勤務している会社のボールペン一本盗めば横領です。
ところが、会社員時代に学んだことを持ち出すのは罪でもなんでもないんですね。
人間関係もそうです。

ありがたいことに、ゲームエイジ総研の創業者とは、私が会社員時代から公私にわたるおつきあいがつづいております。そのご縁あって、同社の新しいコンサルティングサービスの開発をお手伝いさせていただきました。

従来のゲームソフトウェアは、パッケージで売られていました。
情報はどこに集まるかというと、販売店のPOSデータがすべてといっても過言ではありません。

今は違います。
ダウンロード販売、アイテム課金、月額会費など、ネットワーク上でのお金の動きが激しくなっています。

このパラダイムシフトに対応するため、最大40万件のユーザーに対して直接調査を行える体制の中から、2万サンプルを抽出。どのような属性のゲームユーザーが、何のプラットフォームにより、どのゲームを遊んだか、いくらの金額を費やしたか。‥‥などの多様な情報をタイムリーにお届けする「Monthly ゲームマーケット・トレンドレポート」を昨年11月より発刊しております。

このたび、GameBusiness.jpの新連載として、そのレポートの一部を毎週日曜日に公開していくことになりました。

「データでみるゲーム産業のいま」第1回
http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=5217

大手ゲーム会社のみならず、小規模のアプリケーション開発チームの皆さまにも有益な情報をご提供できる内容となっております。

毎週日曜日の連載、また「Monthly ゲームマーケット・トレンドレポート」の紹介ページに、ゲーム業界内のみならず、幅広く業界外のゲーム関心者の皆さま、ご注目ください。

image_mtr.jpg


【補足説明】

社会調査=本調査はインターネット調査を基本としています。この数値だけでは、恒常的にインターネットを利用している人のデータの偏りが出るため、アットランダムに選んだ「一般層」の動向を平行して調査することを指します。

ウェイトバック値(補正係数)=インターネット調査で得られた結果を母集団の構成比に合わせるように重みづけをし、精度をますための補正値のことです。この補正値を算出するために上記社会調査を行なっております。

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キリ国は実在した! ことになった

どうしたことか!
行きがかり上、昨日初夢で見たキリ国は「ある」ということになりました。
夢の中では執筆をお断りをしたのですが、紹介文を書くことにもなりました。
以下、キリ国について紹介いたします。

■概要
キリはグァム、サイパンがある北マリアナ諸島とフィリピンの中間にある小さな島国。
面積は254キロ平方メートル。人口は17万人。
日本の中都市と同じ規模である。
公用語はキリ語。キリ民族だけが住む島だ。
キリはキリ語で「品」(Kiri)の意味。
宗教はこの国独自の、キリ教が国教とされている。

■法と宗教
キリの人たちは国名にしたがって「品」を何よりも重んじる。
キリの憲法は1条しかなく、「品こそすべて」。
日本語に訳すとたった6文字になる。
キリ教の祈りの言葉も、Kiri one atojibudo。
「品が第一、あとは自分で考える」の意味がある。
キリ人たちは朝・昼・夜の3回、天に向かってこの言葉をつぶやく。

■生活習慣
キリでは男女ともに麻製の白いシャツを着る。
それが最も「品」のある服装とされているからだ。
ただし、ボタンを2つ以上外すことは、キリの神への冒涜とされ、禁じられている。
服装についていえば、貴金属、特に金色のモノを身につけてはいけない。
キリ人にとって金色は最も下品な色とされている。
金は、葬儀の棺桶の縁取りにのみ使うことが許されている。

■政治
キリの政治体制の特徴は、政治家が極端に少ないことだ。
人口17万に対して、17人しかいない。
選挙がムダな国費の浪費であることを知っているキリ社会では政治家はすべて世襲制だ。
西洋の国々の人は、不平等というが、それは的が外れた批判だろう。
キリの政治家は無給である。
もし、賄賂を貰えば即死刑となる。
キリは死刑のない国だが、政治家の処罰においてのみ例外として執行されるのだ。
キリは究極の「小さな政府」が運営している。

■産業と経済
キリの主な産業は漁業・農業・林業である。
島国なので海産物に恵まれている。土壌も肥沃で麦・コメが栽培される。
敷地面積のうち約65%が森林であるため、木材で建てた家に住み、木製の家具とともに暮らす。
木材の加工業も盛んである。
キリでつくられた家具を英語ではKiri furniture。
日本語ではKiri no tansu=桐の箪笥と呼ばれて珍重されている。

キリでは「金」同様に「金利」も下品なものと考えられている。
多く蓄財した者はキリ唯一の銀行、キリ銀行に預金する。
だが、その預金は時間が経過するとともに目減りする。
これは物々交換をすれば、魚も野菜も腐る原義を守り続けたために生まれた制度である。キリ人たちは預金のことを別名で「腐るお金」とも呼ぶ。
この制度があるため、貧富の差は少なく、預金者は早くそのお金を使おうとするので、キリに不景気は起きにくい。

■通信事情
牧歌的な暮らしをするキリ人だが、インターネットはほぼ全世帯に普及している。
キリでは国営放送をインターネットで配信し、学校の授業も行われるためPCは国が支給する制度があるからだ。
匿名掲示板もある。
キリの匿名掲示板は「品」が良い。
悪口や罵詈雑言は書き込まれない。
これは国民のモラル意識が高いこともあるが、キリ語という言語に汚い言葉がないことも起因する。
また、キリ国では自分が「品」が良いことを誇らしげに吹聴することは「下品」とされているので、国民たちは匿名掲示板を使って今日行った善行などを書くことが多い。
掲示板のまとめブログも存在する。
「品」が良いことをまとめたブログなので、品性の塊のようであり、国民たちに愛されている。

■キリ祭
そんなキリ国だが、毎年1月6日は「下品」になる日と定められている。
キリ教の神が、人前でおならをしたのが1月6日との言い伝えがあり、この日ばかりは国民全員が「下品」な行いをする。国の各地で祭りが行われ、キリ祭という。
キリ祭の前夜から、キリ人たちはさつま芋を大量に食べ、日が明けるとおならをするところから一日がはじまる。子どもたちは「マーラヤムソーレソーラ」(ちんちんぶらぶらソーセージの意)と言いながら街を歩く。
若い男女は、ココナッツから精製したオーデコロンをカラダにかけて、相手を構わずにハグをすることがならわしとなっている。
この際に男性は必ず「君の瞳に乾杯!」とささやくのもキリ際独特の風習だ。
キリ祭の時だけ許される踊りもある。この踊りを「キリキリマイ」と言う。

■キリ人・日本人起源説
学説として証明されたわけではないが「キリ人は日本人のルーツである」と唱える人もいる。前述したがコメを主食とすること、桐のタンスを愛でること、またいくつかのキリ語が日本語に似通っていることが、その理由だ。
言語について例をあげれば「はしたない」をキリ語は、「ハシタライ(hasitarai)」といい、「浅ましい」のキリ語は「asamaji」という。
このように「品」の無さを戒める言葉に共通した音が多いと指摘する言語学者もいる。

kiriflag.jpg
↑キリの国旗

特筆すべきは上記のキリの国旗だろう。
青は空と海の恵み、緑は森の恵み、赤は太陽の恵みを象徴したものだが、見ようによっては日本語の漢字「品」に似ている。
知られざる国、キリ。
だがこの国には、現代を生きる日本人が忘れかけた美意識が宿っている。

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初夢は音声認識の正夢になるのか

初夢を見た。
携帯電話が鳴った。
相手は私とはじめて仕事をする出版社の編集者だった。
原稿を依頼された。

「誰でもわかるようにキリ」のことを書いてほしい、と言われた。
キリ? と聞こえた。
「キリ?って何ですか?」と私は尋ねた。
編集者は言った。
「キリといえば国の名前に決まってるじゃないですか」
私はまた問うた。
「チリ、南米のチリではないんですか?」
「チリじゃないです。キリです」

しかたない。
こう答えるしかない。
「すみません、私はキリという国を知らないので、他の方に書いてもらってください」
「まさか、平林さんがキリを知らないとは‥‥」

捨て台詞のようなことを言われ、後味の悪い心持ちで電話を切った。

私は自宅にいた。
あわててノートPCを立ち上げてGoogleのページを開いた。
検索窓にあるマイクのボタンを押して、マイクに向かって「キリ」と言った。
表示されたのは、樹木の「桐」か「霧」ばかりで国名はどこにもない。
ほーら、「キリなんて国はないじゃないか」。
‥‥と思ったところで夢は覚めた。



これだけでは、何の意味もない初夢話になるので、珍しくライフハック的な話を書いてみたい。
私は、Google Chromeの音声検索を常用している。
エクステンション名は『Voice Search』。
Chromeのウェブストアで簡単にセットアップできる。

Googleの検索窓はもちろん、サイト内の検索窓を探して、音声検索できる場合はマイクのマークが表示される。この気の利き方はたいしたものだ。


mado.jpg
検索窓にマイクのマークが表示される


図1
マイクをクリックすると「お話しください」の表示


fb.jpg
Facebookの検索窓にもマイク


asahicom.jpg
ニュースサイトの検索窓にもマイク


blogwin.jpg
このブログの検索窓にもマイク




しかも音声認識の精度が高い。
「祇園精舎の鐘の声」が一発で認識できる。

gion.jpg


年賀状の返礼のシーズンだ。
ユウビンバンゴウ‥‥でやや間あけて‥‥サッポロといえば、
「郵便番号 札幌」の検索結果が出る。

yuubin.jpg


音声認識は、今年の年末にはもっと進化するだろう。
GoogleドキュメントとGmailを声で書くことができたら、Google帝国の領土はますます広がる。
その戦略図はすでに描けていることだろう。

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あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。
ブログからの新春のご挨拶、失礼いたします。

私、誠に勝手ながら、昨年より年賀状の送付を行なっておりません。
ご丁寧にも年賀状をお送りいただきました皆様、
非礼をお詫び申し上げます。

happynewyear2012.jpg

DSC_0178.jpg
*吉浜海岸の朝日

DSC_0174.jpg
*元旦サーファーズ

DSC_0172_20120101071226.jpg
*愛馬に乗って

DSC_0184.jpg
*打ち寄せる波

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