Hisakazu Hirabayashi * Official Blog地デジ化まであと2か月

地デジ化まであと2か月

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5月24日になった。
2か月後、7月24日正午にアナログ方式の電波が停波される。

電波法が改正されたのは、2001年7月25日のこと。
2003年から主要都市の放送から地デジ放送がはじまった。以降、2011年7月24日には完全地デジ化されることを、総務省は周知につとめてきた。

総務省デジタルテレビサポートセンター(通称・デジサポ)や社団法人デジタル放送推進協会も問い合わせ窓口を設けるなどして、地デジへの完全移行をサポートしてきた。デジサポのホームページ、でんわ急げ! のキャッチフレーズはかなり痛いが……。

間近にせまった完全地デジ化。
心もとないのはデータ放送である。

今、どこの放送局でもいいので選択して番組を見る。
リモコンのdのマークがついたボタンを押す。
ほとんどの番組が「天気予報」「ニュース」「自局の番組宣伝」、そして「災害情報」がコンテンツになっている。レイアウト、ゲーム用語でいうとUIが異なっているくらいで、個性がない。まるで示し合わせたかのようだ。

デジタル放送だからできる双方向性、言い換えればゲームのように使う用途とは別次元の情報が流れている。

ゲーム業界にいる人で、「データ放送を使った企画に本腰を入れている」という話を私はほとんど聞かない。逆からのアプローチ。テレビ局がデータ放送の機能を使った企画を考えるため、ゲーム開発者(会社)とコンタクトをとっているという話も聞かない。

このままでは、画面がきれいで、電子番組表(EPG)がついた放送に切り替わるだけの完全地デジ化になってしまう。

テレビとインターネット接続がされていると、双方向放送の用途は広がる。
視聴者が番組出演者とともにクイズ番組に参加したり、スポーツの勝敗予想をしたりすることなどができる。

私はかつて、この記事で、

「テニスをゲームにする」「レースをゲームにする」「射撃をゲームにする」「犯人探しをゲームにする」「野球をゲームにする」「剣と魔法の戦いをゲームにする」「都市計画をゲームにする」「太鼓を叩く行為をゲームにする」……。何かの題材が一定の手順によって、ゲームにされてきました。この創造プロセスのことを私は「『を・にする』の工程」と名づけました。

未来はどうなるのでしょう? 「『が・になる』の時代」がやってくるでしょう。また、そうなってくれることを望みます。「○○がゲームになる」のです。空欄部分○○には、創造力豊かな次世代のゲームクリエイターが、いろいろな言葉を入れてくれるでしょう。

と書いた。

執筆時にイメージした一番手が「放送がゲームになる」だったが、今の気配では2か月には、その未来は現実のものになっていないだろう。

今のままの地デジでは、番組表を見て、ハードディスクに録画する視聴スタイルが定着してしまう。

放送をリアルタイムで見るためのしかけとしても、データ通信・双方向放送に力を注ぐことは自然なビジネス戦略だろう。この自然を妨げる法律、行政、不文律の壁は、想像以上に高いのだろうか。

以上、2011年5月24日に記す。

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