Hisakazu Hirabayashi * Official Blogサービスの対価

サービスの対価

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サービスやコンテンツの価値……なんて理屈をひねってましたが、週末に長男と遊びに行った遊園地の近くで、ある大道芸人さんがマジックをやっていました。その話を書きたくなりました。

すいません。
やっているマジックはどこかで見たことあるようなもの。
Mr.マリックよりも、マジックはヘタなんでしょう。

でもですね、そのマジックをやっている時の表情の明るさ、話のリズム、声の張りが素晴らしかった。いかにも働くこと、そのものが楽しいと思う感じが伝わってくる。

しかも、カード、ダイス、コイン……小さなモノを使ったマジックを広場にいる人たちに見せるすべが本当にうまい。遠くにいる人たちの目をひきつける。その演出のたくみさにも感心しました。

正直なもので、小さな子どもたちはさっと近くに集まり、周囲にいた男女のカップルも集めて、どうなんでしょう、この手の大道芸としては、大入り(?)の部類となり、大いに盛り上がりました。

最後は、おひねりのご請求……となるわけですが、その言い方もいやらしくない。

私は近隣の伝統的アミューズメント施設の、まさに子どもだましのようなアトラクションと、そこのアルバイトさんたちの教育不足に、ややご立腹。

その施設にも子どもたちはたくさんいましたが、明らかにこのお兄さんのマジックのほうが楽しそう。

私はもともと良い芸には、きちんとおひねりを払うというポリシーがあるのですが、このときばかりはいつも以上に大奮発しました。

いい顔してた。
彼にはがんばって欲しいと思った。
まわりの子どもたちが喜んでいるのがうれしかった。
アミューズメント施設のアトラクションより、はるかに価値が高いので、それを凌ぐ対価を絶対払うべきだと思いました。

一通り、帽子におひねりが入ると、「どうもありがとうございました」のお辞儀の姿勢が、またきれいだったのが、なんとも印象的です。

またまた迷宮の中。

なんだろう、サービスって。
なんだろう、その対価って。
なんだろう、エンタテインメントって。
なんだろう、人間の魅力って。


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