Hisakazu Hirabayashi * Official Blog起業について思うこと

起業について思うこと

  • Day:2011.06.24 01:33
  • Cat:働く
前回エントリーで起業のことを書いたら、想像以上の反響をいただきました。
ありがとうございました。
私は成功した経営者とは言えませんが、どうにかこうにか、20期会社を経営してきました。
自分自身だけでなく、他社……成功した人も、そうでない人も見てきています。
起業のためのヒント、思いつくままをまとめました。



1.自分の尊称を思い出す
子ども時代・学生時代に、同級生なのに「兄貴」と呼ばれたり、「姉御」と呼ばれたり、「親分」と呼ばれたり人がいます。もし、あなたがそういう尊称で、呼ばれたことがあるのなら、そのイメージの会社をつくるのがいいでしょう。「親分」みたいな会社とは何か? と言われると困りますが、あなたは「親分」っぽい社長に自然となるでしょう。ちなみに私は、学校の勉強はできなかったけど、読書好きで雑学好きでしたから「先生」でした。ですから、私は大きい会社をつくるのはむいていないと自覚して、28歳の時に身の丈にあった小さな会社をつくりました。

2.お山の大将は別
もしあなたが「お山の大将」と呼ばれていたとしたら、注意を要します。「お山の大将」は尊称ではありません蔑称です。「お山の大将」と呼ばれていた人が会社をつくると、本当に「お山の大将」のような社長になってしまいます。

3.自宅を本社にしない
私が独立するときに先輩から助言されたことです。起業当初は資金もありません。とりあえず自宅を本社として登記しておいて、そのうちに儲かったらオフィスを借りようと考えていました。そんな考えは「ダメだ」とはっきり言われました。そのうちに……と言って本当に儲かってオフィスを構えた人はいない断言されました。安い家賃の狭い部屋でもいいからオフィスを借りたほうがいいです。

4.オフィスができたら写真を撮る
真っさらのオフィスができたら、写真を撮ることをおすすめします。人間は弱いもので、初心を忘れるものです。ちょっと会社がうまくいけば、遊びほうけます。怠けます。会社ができて不安だらけだった頃、いざという時に初心に帰るための手段として。

5.絶対に想像通りにならない
会社をつくります。こういう製品やサービスがあるから、どんな顧客が生まれるのか。起業する人はイメージをします。しかし、自分の想定したところに顧客はいません。逆にあなたの気づかない長所を見つけて顧客になってくれることがあります。この、必ずつきまとう「見込み違い」を生かすか、殺すかが新社長の最初の仕事になります。

6.会社づとめは最低でも3年間
もしあなたが新卒者、転職者で、その会社で働いている期間が3年以内だったら起業を踏みとどまりましょう。1年間、2年間で辞めてしまっては地に足がつかない人です。でも、3年間働けば、キャリアを積んだ人です。世間の人は3年間を節目として見るようです。

7. 心の中に上司を
独立して起業をすると、あなたは社長となって上司がいなくなります。これは自由を手に入れた喜びだと私は思ってましたが、トンデモナイ。厳しく自分を管理してくれる人も、相談相手もいなくなります。組織図や登記簿謄本に書かれていなくても、心の中に上司を持つことは大切です。私が独立したとき、心の中の上司は父親でした。その後、たくさんの人と出会い3人の上司が加わりました。私は困ったことがあると4人の上司に相談をし、その人だったらどう考えるかをシミュレーションします。

8.軌道に乗るまで3年間
これも先輩の経営者から教わったことです。創業して3年間はどんな会社も苦しい。それを嘆くな、当たり前と思えと。石の上にも三年。とはよく言ったもので、三年間仕事をしていると周囲も認めてくれ、自分のスキルも上がってくるものです。

9.金持ちを目指さない
金持ちになりたくて社長になる人がいますが、手段と目的が逆です。起業したならば目的を達するためにお金が必要です。その目的を達するとお金がついてまわります。これはきれいごとを訴えているのではなくて、周囲の幸せそうにしている社長たちの描写です。

10.社長と呼ぶ人に注意する
まだ会ってから間もないのに、「社長」「社長」と呼ぶ人は大抵、一方的に何かを売りつけようとする人です。「社長、資産運用にいい物件がありまして……」という知らない会社からの電話などは、その典型です。こういう電話に怒ってはダメ。「お仕事熱心ですね。ご苦労さまです」とソフトに労をねぎらい、「私には運用するお金などないのです」というとすぐに電話を切ってくれます。

11.払うものは2つある
会社を経営していると支払いが生じます。払うものといえばお金ですが、もうひとつ払うものがあって、それは敬意。妙なコストカットをするよりも、敬意をきちんと払えば、支払額がリアルに下がることもあります。逆の立場になってみると、私自身がそうです。十分なる敬意を払ってくださっている方には損得を度外視して働く場合があります。逆に敬意を払ってくれないと「その分、支払いに回してくれ」と言うかどうかは別にして、そんなことを言いたい気になる未熟者です。

12.成功者している社長はサラリーマン以上にサラリーマンっぽい
会社勤めをしていると、毎日、通勤電車に乗ります。定刻まで働き、出張の稟議書を書き……ああ、なんてサラリーマンは大変だろうと思います。社長はいいな、楽で。などという思考が頭をかすめるのではないでしょうか。ところが、良くできた社長を見ていると、社員の誰よりも早く出社し、遅くまで働いています。いい話を聞かせてもらったら、ランチをごちそうになったら、すぐにお礼のメールが届きます。ある意味で社長は、サラリーマン以上に自らを律するルールで縛られています。

13.変わらないこと、変えるべきこと
社長は信念や思想や哲学のようなものを持たなくてはいけません。でも、その頭でゴチゴチになって、時代に合わせる、周囲の変化に合わせることができなくなっては会社が傾きます。仮に7:3としましょう。7割の変わらぬ自分を持ちながら、3割の「常に変化が用意された自分」が必要であるように思います。

14. 社長の友だちは社長の罠に引っかからないようにする
社長は孤独だ、とよく言われます。確かにそうです。何を見ているのか? 業種はなんであれ社員とは違う景色を見ています。すると、会っていて心地よいのは社長同士、ということになりがちです。「社長の友だちは社長」になってしまうのです。それが情報交換などのメリットになることもありますが、デメリットもあります。会う人間が固定化すると自分を変化させることができなくなります。ただの慰めの場になってしまいます。社長だからこそ、名もなき若者と会う気持ちを忘れずに持ちたいものです。

15.直感を磨く
私はこの20年間、いろいろな人に助けてもらいました。物事の道理を教わった。恩を受けた。そのきっかけとなる出会いは、ほとんどが直感でした。忙しいときに急に会いたいと電話をかけてくる人がいました。言っていることは無理難題です。でも、声に笑顔があって、電話の向こうから「会ってみたいビーム」みたいなものが飛んでくると、「では、お会いしましょうか?」ということになります。これもまた逆の場合があります。私が無理を言っているのに、なぜか会ってくれる人がいます。こうした、直感が優先して例外的な出会いをした人とは、たいてい長い、良いつきあいができるものです。

16.失敗を許し、失敗の繰り返しを許さない
ああ、これは見出しのままです。これはいろいろな本に書いてあることなので、特に説明しません。

17.プロフェッショナル・ルッキング
これは自分の趣味志向が多分に入っていますが、服装は大事だと思います。ホテルのレストランで食事するのにTシャツはいけません。カジュアルにブレストしようというときに、3ピースのスーツはいけません。ワイシャツは着るけどノータイとか、同じスーツを着るシーンでも、ベーシックなものを着るとか、場を明るくするために派手な色のネクタイを選ぶとか。ただの服装ですが、プロフェッショナルはどう見られるかを気を抜かず意識したほうがいいです。

18.仁義礼智信
ついに出ました。儒教。孔子の教え。こんな高邁なこと、日々の自分が実践できているとは到底思えないが、起業・経営といえばMBA(Master of Business Administration)。アメリカ式の学問が王道という空気に反旗を翻す意味で、最後にこの項目を入れてみました。

お読みいただき、ありがとうございました。

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