Hisakazu Hirabayashi * Official Blogソフトのソフト、 ソフトのハード、 ハードのソフト、 ハードのハード

ソフトのソフト、 ソフトのハード、 ハードのソフト、 ハードのハード

尊敬できる年下の人の話しを続ける。
クリエイティブ・ディレクターの渋谷城太郎氏だ。

彼とはBIT GENERATION展(水戸芸術館)テレビゲーム展(せんだいメディアテーク)の開催の際に一緒に仕事をした。

今は2006年に設立した都市開発(タウンマネジメント)をするタウンコムという会社で、ともに取締役をつとめている。現在、大きな建造物をつくる作業に着手しているが、彼は建築・設計の上位概念をデザインするマスターアーキテクトをつとめている。京都造形芸術大学准教授でもある。

このプロジェクトは巨大なので、大量の資料が必要となる。渋谷城太郎氏が作成したコンセプトシート、設計図はA3の紙にして数千枚におよぶ。その膨大な資料の中に以下の図がある。

soft_hard.jpg

当たり前のことのようだが、われわれが日頃、考えていることを単純な図にしたものだ。
「建築」というと、常識人はハードと考える。

しかし、渋谷城太郎氏の主張。「ぬくもりを感じる造形」や「会話がはずむ空間」といった、ハードのソフト面が重要であることを示すため、イントロダクション部分で使われた図だ。

彼は自らの思考、他者の思考をビジュアル化する天才である。
ところでこの図は、私たちに身近なゲームビジネスにも応用できる。

ソフトのソフトは、さしずめダウンロード型のコンテンツ。
ソフトのハードは、パッケージ型のコンテンツ。
ハードのソフトは、ファームウェアなど。
ハードのハードは、各種のゲームが遊べる機器を示す。

PlayStation VITAがある。Wi-Fiと3G、通信機能がついている。
私は、この記事で書いたように、ソフトのハード(パッケージ型のコンテンツ)とソフトのソフト(ダウンロード型のコンテンツ)がひとつの画面に共存する点に強烈の魅力を感じる。だが、ソフトのハード(パッケージ型のコンテンツ)が供給されただけでは、PSP2になってしまう。VITA=イタリア語で生活の意味がうすれてしまう。

アメリカではじまり、日本にも上陸するか、と噂されているOnLiveがある。これは究極のハードのソフトで、家庭にゲームをするための機器はいらない。その役割はすべて、クラウドで処理をしてしまう。次世代機という概念もない。このハードのソフトは、定期的にバージョンアップを繰り返して、性能を上げていくからだ。

キラーコンテンツというソフトがあると、ハードが売れるというのは真理である。
しかし、それは万能の法則ではなくなってきている。

ソフトのソフト。
ソフトのハード。
ハードのソフト。
ハードのハード。

レイヤー(層)をもう一段階下げることによって、自らの思考と分析を深くすることができる。

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
株主優待
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。