Hisakazu Hirabayashi * Official Blog茅ヶ崎に背を向けて。歌詞の出だしが~本当に今までありがとう。

茅ヶ崎に背を向けて。歌詞の出だしが~本当に今までありがとう。

土曜日です。

先週、私の好きなLarry Carltonをご紹介したので、土曜日は音楽を中心に広い意味でのエンタテインメントやアートを紹介させていただき、訪問者の皆さんにリラックスやスローやカンファタブルをご提供していただきたいと思います。

以前にも書きましたが、サザン・オールスターズ。

天下の沢田研二の「勝手にしやがれ」とあのピンクレディ「渚のシンドバッド」を、まぜこぜにしたようなタイトル「勝手にシンドバッド」をデビュー曲として歌ったサザン・オールスターズは、“砂まじりの茅ヶ崎”に代表される、日本語がヘンな一発屋のコミックバンドだと思われてました。

ところが30年が過ぎてみれば、国民的バンドとまで呼ばれるように。
活動休止が惜しまれています。

私、「勝手にシンドバッド」のハイテンションな曲を何度も聴いて衝撃を受けたあと、この曲を聴いてまた猛烈な“何か”を感じた記憶があります。

「茅ヶ崎に背を向けて」。
歌詞の出だしが~本当に今までありがとう。
とコミックバンドどころか、汚い日本語どころか。
正統派の美しい言葉です。

高校生の時でした。私の父の会社は倒産しました。
言葉では言い尽くせない、寂しい思いをしました。

でも、救ってくれたのは友だちでした。田舎町ではニュースになるような倒産でしたが友人たちは、その話題には触れず、でも、態度が自然でわざとらしくない。絶妙の距離感で私に接してくれました。

針のむしろかと思われた高校への通学路が、結果的に友人たちと、硬い契りを結ぶ道となったのです。

ちょうど、この頃からやっとですか。
「ありがとう」の本当の意味がわかったのは。



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