Hisakazu Hirabayashi * Official Blog言葉の壁

言葉の壁

  • Day:2011.10.27 00:17
  • Cat:言葉
ザ・インタビューズというサイトがあります。
ここでインタビューされると、マジメに答えてしまいます。
ほかの人の回答と比べてみると、私の回答は長いみたいです。
つい先程、長い回答を書いたので、横着をしてブログに転載することにしました。


【質問文】
-これまでに「言葉の壁」の厄介さを痛感するような体験はありましたか? もしあればお聞かせください。


言葉の壁は感じるどころか寝ても覚めても考えていることです。
最初に感じた言葉の壁。
言葉は言葉の土台となる共通理解がないと通じないものです。
その共通の理解がないために誤解されたり、意図が通じなかったりして悩んだものです。
(中学時代から現在も、たぶん一生)

次に感じた言葉の壁の厄介さは怖さに通じます
言葉を「つままれる」恐怖に怯えた時期に突入しました。
これはインタビューや取材をされるようになってからのことです。
(28歳で独立してから現在も、たぶん一生)

こうしていつまでも言葉の壁で悩んでもしかたないので、うまくつきあう方法を考えました。
言葉ごとに壁の高さを考えるのは、なかなか楽しいことです。

【カテゴリー1】


カレーライス


これらは壁が低いですよね。誰でもわかるし誤解も生まれにくい。

【カテゴリー2】

USBメモリー
無線LAN


これは基礎知識がある人同志ならば誤解は生まないけど、70歳を過ぎた私の母親には、さっぱりわからない。壁はあるけど、使う場面を間違わなければいい言葉たちです。

【カテゴリー3】

人生

幸福
神様
社会
エコロジー
愛国心
金儲け


これらは受け手の価値観によって理解の仕方が変わります。
壁が高くなりました。扱うのが難しいです。

【カテゴリー4】

壁が一番高いのは、【カテゴリー2】【カテゴリー3】のかけ合わせ。
具体性と抽象性をあわせ持った、かつ時代によって意味の変化する言葉たちですね。

原子力発電
市民運動
ヘッジファンド
日中関係
マスコミ

ゲーム業界
プラットフォーム
ソーシャルゲーム


などです。

で、これら高さを考えながら言葉を連ねていくと「ああ、書くこと自体が言葉の壁をつくることなんだ」という心境になります。

富士には月見草がよく似合う。(太宰治)
神はサイコロを振らない。(アインシュタイン)

この2文。
すごい壁の高さです。

富士に合うのは月見草より、夕焼けだよ、バーカ。
神がサイコロを持つわけないだろ、バーカ。

このバーカの反論を、書くまえに考えてしまうと、平凡で臆病な書き手となってしまいます。
なので、私は言葉の壁を恐れるのではなく、言葉に壁があるのは当たり前のこと。
その壁が崩れてくれたら、つまり意味が通じてくれたなら、うれしいなと思えるようになれるよう、自分の思考回路の組み直しをしているところです。
(4年まえから現在、たぶん一生、この訓練を続けることになるでしょう)

Wall_Brandenburg_Gate.jpg
*写真はクレーン車がベルリンの壁を壊しているところ


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