Hisakazu Hirabayashi * Official Blogアイコン物語

アイコン物語

  • Day:2011.11.04 22:52
  • Cat:私…
固有名詞が出せないので「ある」や「その」が多くなる。

何年か昔、あるゲーム開発会社の建て直しをしてくれと、その親会社の経営者から言われた。

かっこよく言えば、ターンアラウンドマネジメントだが、それは泥々としたものだった。

100名を超える社員を、私の良きパートナーになってくれた、ある人と面談を重ねていった。
まずは人員削減をしなくてはいけなかった。
そのための面談だった。

季節は夏だ。
狭い部屋で、突然就任した非常勤役員(私とパートナー)は、重苦しい対話を繰り返していった。
その会社は、まさに放漫経営だったので、約40名の人員削減と報酬を約3割カットを行なわなくてはいけなかった。

「あなたの上司は誰?」と質問すると、「わかりません」と答えが帰ってくるようなガタガタの組織でもあった。

私は性善説、性悪説のどちらかと言えば、性善説の人だ。
だけど、この時は心を鬼にして性悪説の雇われ役員となり、悪者になった。

話を思いっきり端折ると、そんな会社もそこそこ回るようになった。今度は優秀な人材がほしくなる。

だが、会社はまだまだ再建途上で、いつ潰れるかわからない。
なので私は、面接官づらして人を採用することはしなかった。
応募者に会うなり、この会社はすごくダメダメな会社であることを説明した。

良いことばかり言って裏切るよりも、最低のことをあらかじめ言っておけば、裏切りにならない。面接に来てくれた方は、覚悟を持ってくれる、と考えた末の方針だった。

お陰さまで、腕の立つデザイナーが入社してくれた。
女性だった。彼女はその会社で活躍し、才能を発揮してくれた。

ある会社はなんとか再建できた。
再建できたら、非常勤役員として送り込まれた私の任は解かれることになる。
うれしいことに、その会社社員全員で私の送別会を開いてくれた。
私はこの日、人生で一番多くの量の涙を流しただろう。

でも、ちょっとひっかかることがあった。
その彼女も辞めると言った。
私がいなくなった、その会社には残るつもりはないと言った。

退任するとはいえ、優秀な人材を失うのはある会社にとって不利益となる。
私と仲間たちは慰留したが、意志は変わらなかった。のちに彼女は別の会社で働くようになった。

また、夏だ。
今年の夏、彼女と再会した。
彼女は人の面倒見がいい性格で、現在働いている会社の部下が辞めたがっている。
なんとか転職させてあげられないか? と相談された。

私は知名度があり、社長の経営方針もお人柄も好きで、組織もしっかりとした、あるゲーム開発会社を紹介することにした。

ところが、彼女の部下は、応募の際にあるミスをした。
その方を傷つけたくないが、過ちと言ってもいいかもしれない。
結果的に、その社長と人事ご担当者には、大変なご迷惑をおかけすることになった。

紹介者であった彼女は詫びた。
私は「いいよ、気にしてないよ」と言った。
だが、昔の任侠の世界のように筋を重んじる彼女は、落とし前をつけたがっている、と思った。

「じゃあさー、俺のTwitterとブログ用のアイコンつくって」と、私からわがままな頼みごとをすることにした。
それでできたのがこのアイコンだ。

h_blue.jpg

たかがアイコン、されどアイコン。
こんな物語がある。

ちなみに彼女は現在、無職で独身だ。
デザイナーとしてではなく、企画、プロデュースの才もある。
ウチで働いてほしい、彼女と交際したいという方は、以下のメールフォームから、お申し出ください。
と売り込んだから、手間をかけた分をチャラにしてくれ。

(ご本人の希望で交際部分に打ち消し線を入れました。2011年11月6日20時08分)

アイコン
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