Hisakazu Hirabayashi * Official BlogThank you=「ありがとう」誤訳説

Thank you=「ありがとう」誤訳説

ちょうど1週間が過ぎた。
先週の出来事だった。
十代のころからつきあいのある親友に会った。

私は、日頃感じている、とあることをつぶやいた。
「オレさー、最近、TwitterやFacebookで返信するときに『ありがとうございます』って言うことに、なんか抵抗を感じる。多用しすぎると、気持ちが薄っぺらくなるような気がするんだ」。

彼は大学を卒業後、留学した。
留学を終えたあとも、アメリカに20年間以上住んでいた。
こんな感想を言った。

「オレ、昔から疑問だったんだ。Thank youを『ありがとう』に訳したのは間違いかもしれないって」

さすがに親友、ツーといえばカーだ。
私は膝を打った。
それだ!

ありがとう。
漢字で書くと有り難う。
有り、難いから「ありがとう」と言うのだろう。

「有り難う」の反対語は有り触れた、有りがちな。
つまり、日常いかにも起こりそうなことを指す、のだろう。
めったにないことが起きるから「有り難う」なんだ、きっと。だから乱発してはいけないのだ「ありがとう」を。

ところがだ。
Thank=感謝はたくさんしてもいい。
エレベーターのドアの「開く」ボタンを押してくれた人にThank you。タクシーで行きたい場所に連れてきたドライバーにThank you。落としたハンカチを拾ってくれた人にThank you。

感謝を多用することは悪いことではない。
悪いどころか、かえって感謝の多さは、それが何者か? 自分でもよくわからないが「徳」を積んでいくことにつながっていくのかもしれない。

こんなことを男ふたりで話しをしていくうちに、Thank you=「ありがとう」誤訳説で話は盛り上がってしまったのだった。

以来、私はソーシャルメディア上で「ありがとう」を軽々に使うのをやめることにした。

本当に有り、難いと思った時には有り難うと漢字で書くことにした。
また、「Thank=感謝する」を多用するように習慣を変えた。

身の回りで理不尽なことはいっぱいあったけど、この1週間の最大の収穫だった。
新しい考えを持つことができた。
Thank you=「ありがとう」誤訳説。

最後まで読んでいただき、感謝申し上げます。

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posted by Hisakazu Hirabayashi

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ある方から、こんなギフトを頂戴しました。
有り難うございます。

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