国がつけたGoogleへのイチャモン
- Day:2012.03.05 01:30
- Cat:デジタル
長文を書いたり、自分の意見、満載のブログじゃなくてね。
Blogの元の意味はWeblog。
World Wide Web上のウェブページのURLとともに覚え書きや論評などを加えログ(記録)しているウェブサイトの一種である。
の原点に立ち戻って。
今、気になるニュースはコレ。
総務省と経済産業省は2月29日、グーグルに対し、同社の新プライバシーポリシーにおいて、法令遵守と利用者への明確な説明などの対応をするよう、文書で通知した。
総務省のプレスリリース
http://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000117.html
各社の報道
http://www.j-cast.com/2012/03/01124056.html
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120301_515834.html
http://www.rbbtoday.com/article/2012/03/01/86844.html
総務省や経済産業省。
つまり日本の政府がGoogleに注意促すのは、わからないでもないけれど、視野狭すぎ&手遅れではないだろうか。
Google、そしてFacebookは、私たちの、少なくとも私の情報を、私が居住して住民権がある日本国よりも、東京都よりも、渋谷区よりも、よく知っている。
ネーミングがあまりにも悪くて、総スカンを食らったが、これって「国民総背番号制」の導入に失敗した政府の八つ当たりのようだ。
“日本では、現在、基礎年金番号、健康保険被保険者番号、パスポートの番号、納税者番号、運転免許証番号、住民基本台帳カードなど各行政機関が個別に番号をつけているため、国民の個人情報管理に関して縦割り行政で重複投資になっている。あらゆる行政サービスを包括する身分証明書は現在のところ存在せず、これは先進国ではかなり珍しい”
らしいぞ。
だけど、Googleは「懸念残るなか、Googleの新プライバシーポリシー発効」した。
http://news.mynavi.jp/news/2012/03/02/018/
名前は悪いけど「国民総背番号制」がきちんと導入されていたら、年金は消えることはなかったし、脱税はしにくいし、健康保険の未払いも起きにくい。
日本が財政破綻しないために増税をする、という。
その前にやっておくべきなのは、「国民総背番号制」。
イメージが悪ければ英語にしてみようか。
National identification number。
あるいは、アメリカのようにソーシャル・セキュリティ・ナンバーでもいい。
ま、とにかくね。
日本という国家より、GoogleやFacebookのような米国の私企業のほうが、「私」のことを知っているという根本的な問題を解決しようって感じがないのが腑に落ちないわけです。
なんか小手先のイチャモンみたいでね。
コレ、まさしく市場対国家なんだよなぁ。
そんな感想でした。

posted by Hisakazu Hirabayashi
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