Hisakazu Hirabayashi * Official Blogライヤー博士との出会い

ライヤー博士との出会い



女性? 大変な難題を問いかけられたわけですが、ちょうど私はあなたとの関係を整理すべくメールを書いておりました。なので、それを先にお送りしますね。ヒラバヤシさんとの出会いは衝撃的でした。日本研究者である私に、多大なるインパクトあることを教えてくれた。あれは、確か欧州某国大使館で行われた、日本のゲーム事情の講演会のことでしたね。前日、成田空港についたばかりの私の時差ボケ頭を、吹き飛ばすに十分な、インパクトある内容でした。あなたは、こう言われた。「日本のゲームビジネス」を見るな、ここはガラパゴスだと。はじめ、私は驚いたのですが、日本に滞在すればするほど、あなたの分析力と表現力が尊敬するに値することになるのです。



ライヤー博士にそこまでのお誉めの言葉をいただき、恐縮します。
たまたまですが、あの時の講演録が残っておりました。


「皆さまは、これから日本のゲーム産業を調査されるわけですが、その先駆けとして私はあえて、少数意見を述べたいと思います。ハードメーカー、ソフト会社、業界団体、業界誌の人たちにインタビューをすると、楽観的な話が聞こえてくると思います。彼らは自らの危機に目をつぶり楽観視してしまう人間心理。業界関与者として、悪い情報を流してはいけないという、狭い意味での忠誠心。あるいはただの情報不足や分析力の欠如、または単なる虚栄心……いろんな理由から、日本のゲーム産業が活力あることを皆さまにアピールする可能性が高いものと思われます」。


「私は自分では正しいことを言っているつもりですが、私は絶対ではありません。たぶんのちに歴史が証明する真実は、私の意見と私以外の意見の中間にあるのでしょう。どう受け取るかは、日本滞在を終えた皆さんのご判断にお任せします」。


「こうしたことを前提に、私の意見を述べさせていただきます。さて、日本。日本のゲーム産業はかなり特殊です。今、起きている事実、その理由についての私の見解はあとで述べますが、この国にいらしたからには、欧州のどこが違うのか、ましてやアメリカとどこが違うのか? という既知の情報との比較をしないほうがいいでしょう。見たこともない未知の国――フレッシュな頭で、白紙に絵を描いていくように調査・分析なさることをお薦めします」。


「ガラパゴス諸島は大陸と隔絶しているがゆえに、独自の生態系が保たれ、特異な生物が生き残る島、と言われます。私は私なりにヨーロッパ各国とアメリカと韓国のゲーム事情を知っています。それら国と日本はまったく違っています。『スーパーマリオブラザーズ』や『テトリス』の時代、テレビゲームは「世界はひとつ」の価値観が支配していました。しかし、年々、国ごとの価値観の差は開くばかりです。皆さまが降り立った国、この特殊なる国は、ほかでもないガラパゴスなのです」。

「しかし、ガラパゴスゆえ『進化論』は、この地に眠るのかもしれません」

博士には、そんなことを申し上げてたようですね。
今、読み返すと自分でも恥ずかしくなります。

ガラパゴス

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