Hisakazu Hirabayashi * Official Blog13歳のハローワークと、14歳からの哲学と

13歳のハローワークと、14歳からの哲学と

  • Day:2008.10.20 00:00
  • Cat:働く
岡本太郎の「職業・人間」は極端な例にしても、職業というと、それを2万8千種類に分類し、その中の適職は何かをマッチングさせるという、この職探しシステムを全否定はしませんが、それは「旋盤工」や「鍼灸師」のような職に向いているのであって、一般的に使えるものではありません。

現代、特に都会ではほとんどの男女が、いわゆるホワイトカラーに属していて、それらをひとくくりに「事務職」や「営業職」にしてしまうのは、無理があると思うのです。

何の仕事をするの?
「消防士」「学校の先生」「お医者さん」という職業興味を熟成する意味で、子どもの頃に職業名を覚え、関心を持ってもらうことは重要です。

ですが、少年・少女の成長過程のある段階で、“何屋になるのか?”ではなく、“私は何者で、どうやって社会と適合するのか”を思索することが大切です。それは、オトナになっても。

たとえば、「人に対する献身的な意欲が強く、高い報償を求める欲求が少ない」という“私”がいたとします。その“私”はどんな職が向いているのか、それを自力で考え、自力で発見する力がなくてはならないと思うのです。

その点、じつに正しいというか、確信犯だな……と思うのは村上龍です。

13歳のハローワーク13歳のハローワーク
(2003/12/02)
村上 龍

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本書は職業ガイドですが、13歳で止めているところが絶妙です。
商業主義とモラルを、まるで定規ではかって線を引き13歳とした。

それと対比して、正しさだけが光りきらめく、まさにこの年齢から「考えよう」と呼びかけた良書を書いたのは、46歳にして故人となった、池田晶子さんです。

14歳からの哲学 考えるための教科書14歳からの哲学 考えるための教科書
(2003/03/20)
池田 晶子

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うー、この一連のエントリーで私は何が言いたいのか?
職業は職業名から考えるのではなく、自己への内省から考えましょうと言いたいのです。

14歳以上の人はすべて、です。


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Comment

我が家に2冊ともあります。
“13歳~”は小学校卒業の際にPTAからのお祝いで配られました。
それで娘のしたことは、まず親の仕事を探して読んでました。それから憧れの“職業名”、知っている“職業名”と項目を探して読んで本棚にしまいました。
最近になって(高校生)、つまり具体的に進路を考えるようになって引っ張り出して、チラッと見てましたが、結局すぐまた本棚へ返却。
今の娘には“13歳の~”の逆引きバージョンが欲しいみたいです。興味ある勉強やものごとの先に“何”があるのか…。もちろん学校の進路指導のなかで、適性診断テスト(SPIみたいなもの)をしたりしますが、大雑把です。目の前の“興味”と自分の“適性”の先にどんな世界が広がっているのかを知りたい。具体的な職業名を考える前段階作業って重要だと思います。
大人の転職業界では“キャリアの棚卸し”なる作業がありますが、転職を考える時も学生が進路を考える時でも、まず“自分の棚卸し”をする。その作業がうまく出来るか出来ないかで後々の適職、はては天職に繋がっていくと思います。


  • 2008/10/20 03:16
  • 野良女
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