Hisakazu Hirabayashi * Official Blog立川談志は社会思想家みたいだ、の理由はこのマクラで

立川談志は社会思想家みたいだ、の理由はこのマクラで



日曜日。
また、落語の話です。

以前、立川談志は社会思想家みたいだ、と書いたら、「どんなところがですか?」
と、素直な質問をいただきました。
奈良県のTさんより。

非常にわかりやすいか、かえってわかりにくいか。
こんな例を見ていただいてどうでしょう?

「饅頭こわい」のマクラでこんな話をします。



若いころは、寄席の伝統だと思って見たけたど、(この場所は)今、見ると汚ないねぇ。
こんな汚いところに、青春を賭けてたんですな。
ここに上がりたいとか、上がりたくないとか。
今、考えると、どうってことない。



テレビは切ることを前提に(スイッチ)入れる。
つまらないことを確認するために入れる。



その他にも、話の合間に、ミケランジェロが描く絵画の視線の特徴や、夏目漱石と川端康成の比較論。というか、川端康成を痛烈に批判します。

これを嫌味ではなく、笑いにしてしまうのが、もうなんとも。脱帽するしかありません。
「『坊ちゃん』は『坊ちゃん』を書けばいいんだ」と力説して笑いがとれるんです。
それが、立川談志の凄さです。

社会思想家というのは、私流のレトリックです。
批評家、哲学者……比喩がおおざっぱなのはお許しいただき、他の落語家には絶対に真似のできない、世相を斬る視点と、分析眼があるんですね。

落語だけど、タメになっちゃう。
その程度に考えていただいてはどうでしょうか?

続きがまだあるのですが、おかしくて笑えます。


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