Hisakazu Hirabayashi * Official BlogGoogleの粋なはからい……ルネ・マグリット、生誕110年

Googleの粋なはからい……ルネ・マグリット、生誕110年

お気づきの方も多いでしょう。
Googleのトップページのロゴが、ルネ・マグリットです。

生誕110年。11月21日生まれで、今日はアメリカ時間では誕生日。
そんな理由から、彼の作品を選んだのでしょう。粋な選択です。

ルネ・マグリット。ロゴをクリックしてリンクをたどっていくと、あちらこちらに「シュルレアリスムを代表する画家」と書かれています。

ですが、私の個人的見解としては、ルネ・マグリットをダリのようなシュルレアリストととらえていないんです。

シュルレアリスム=超現実。
現実+現実が重なって、非現実的に見える。
たとえば……
「溶ける」という現実。
「時計」という現実。
ともに現実ですね。
ですが、それを同時にしてしまって、重ねてしまって、「溶ける時計」を描くダリは、超現実主義の王道を行く画家と私は解釈します。

でも、ルネ・マグリットは超現実の世界に飛ばないで、現実の世界に足をつけています。
たとえば、白紙委任状と題された、この絵。(「はてなキーワード」より転用させていただきました)

hakushi.jpg


現実世界で人間が感じる、「見る」という行為のおぼろげなさ。
あるいは、「ある」と「見る」の関係はどういうものか。


「ここにある一つの寝椅子は、横から見たり、前から見たり、あるいは他の方向から見ることによって、それ自体と異なるものに見えるということがあるのだろうか?」

「むしろ、違うように見えるけれども、まったく違わないのではないだろうか。そしてこれは他のものについても同様ではないだろうか?」

……と、プラトンは言っていますが、ルネ・マグリットも同様で、彼の作品は「ある」と「見る」の関係、言い換えると「脳の判断」と「目の判断」の関係を、生涯にわたって問い続けたような画家であると解釈しています。

私は見えないモノを見るのが好きな人です。

だから、ルネ・マグリットが大好きで、そのルネ・マグリットを私が見ると、超現実ではない。
現実に地が足が着いた、とても人間的な画家だと思うのですね。


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