Hisakazu Hirabayashi * Official Blog伯父の命日に思い出すこと

伯父の命日に思い出すこと

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日付けに関する話が続きます。
今日、11月27日は、戦死した私の伯父の命日です。

いわゆる学徒動員で陸軍に入隊。
満州の戦場に行くも、のちに戦況が悪化しサイパン島に任地を移しました。

戦況はますます悪くなり、同島沖であえなく戦死。
1944年11月27日が命日ということになっています。

……ということになっています?

祖父・祖母いわく、当時の軍部が伝える戦死した日は、あてにできないがそう思うしかない。
当然、遺骨などはなく、「数本の髪の毛が遺骨がわりに送られてきた」と、私は聞いた記憶があります。ですから、定かではないのですが、本日は伯父の命日。

祖母は私を戦争で失った長男の、生まれかわりように思い、育ててくれました。
なんでも、私の顔立ちはその伯父に似ているらしく、たいそう可愛がってくれました。

晩年の祖母は、私の顔を見るたびに戦死した伯父の名は「勇(いさむ)」と言いますが、「勇にそっくりになった」と言っては涙を流していました。

当然ながら、戦死した伯父は写真でしか見たことがありません。
しかし、伯父の記憶と、少年時代の私の成長を重ね合わせ、笑みを浮かべて、涙ぐんでいた祖母の顔が忘れられません。

今にして思うと、過去の悲しさと現在の喜びが、同時に訪れると、母、あるいは祖母なる存在は、あのような泣き笑いの顔をするのかと、戦争、伯父……よりも、なぜか祖母のことを深く思い出す11月27日、なのです。


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Comment

戦争は、ある世代の人たちにとっては、まだ記憶です。
しかし、今や、殆どの人にとって、記憶ではなく歴史になりつつあります。
戦争を歴史としてしか知らない人たちだけに、日本がなった時のことを想像すると、不安がよぎります。
西森様、ありがとうございます
昔、『戦争を知らない子供たち』というフォークソングがありましたね。私はまさに、「知らない」でしたが祖父母と両親は「知って」いました。

それが今や、知らない世代が知らない世代を育てるまさに、戦後第二世代が社会人の大半を占めるようになってきました。

いつも、コメントを頂戴いたし感謝申し上げます。
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