Hisakazu Hirabayashi * Official Blog旅姿六人衆、メロディと題名が合わない名曲

旅姿六人衆、メロディと題名が合わない名曲

私が高校生だった頃、サザン・オールスターズにしびれたのは、曲以上に、桑田佳祐が書いた歌詞の存在が大きかったです。

「砂まじりのサンダル」
「平塚の隣の茅ヶ崎」

では、面白くない。

それをクロスさせて「砂まじりの茅ヶ崎~」と、『勝手にシンドバッド』でいきなりパンチを浴びせられた感がありました。

「いま何時?」「そうね、だいたいねー」という、当時の歌謡曲には絶対にありえない、無意味な言語パターンを見せつけられ、サザン・オールスターズの登場には衝撃……カラダがよろめいたような記憶があります。

和語。
大和言葉。
古語。
俗口語。
その他、もろもろ日本語の古い言い回し。

これらと英語を結びつけるのも、作詞家・桑田佳祐の得意ワザで、それがまた私を魅了しました。

鯔背(いなせ)なんて古い言葉とLocomotionを合わせて『いなせなロコモーション』。
恋するエリーではなく、ひらがなに開いて『いとしのエリー』。

題名からして、この調子ですから本編の歌詞には、この種の意表をついたミスマッチが、頻繁(「はんざつ」ではありません)に出てきます。

言葉の操り師……桑田佳祐に惚れました。
ヘタな文学者や作家や詩人よりも好きになりました。

そんな憧れから、桑田佳祐と同じ大学に進むこととなり。さらに、ものを書く仕事をどうしてもしたくて出版社で働くようになって、私の青春時代は過ぎていったのです。

就いた仕事で書かなきゃいけない文章は、コンピュータ用語がとにかく多い。
そんなとき、ちょっとしたソフトの紹介文でも、桑田佳祐の得意ワザを盗んで、意表をついた日本語をまぶしてみる。

そんなことをするだけで、他人より文章がうまいとおだてられ、20代の頃は、良くも悪くも調子に乗りまくって過ごすことになります。

こうして振り返ると、私の生涯に、かなりの影響を与え、育ててくれたのが、サザン・オールスターズです。桑田佳祐です。もうあと数週間で、活動休止になるのかと思うと、ため息が出そうになります。

未練がましいのですが、今日を含めてあと何回か、サザン・オールスターズの話をさせてください。
今日の曲は、活動初期の頃の名曲です。

題名は……やってくれました、『旅姿六人衆』。
まるで、新宿コマ劇場の演目のようですが、きれいなメロディのバラードです。
この曲を聞いたことあるけど、題名を知らない人っているんじゃないですか?
そういう人にとっては、絶対に思いつかないタイトル、『旅姿六人衆』です。

同じ曲ですがライブではなく、歌詞テロップつきはこちらで。




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