Hisakazu Hirabayashi * Official Blog井の中が大きいから、なおさら大海を知らず

井の中が大きいから、なおさら大海を知らず

昨日、ごらんいただいたコンセプトムービーは、ノキアが今年の2月に発表したものです。

自社が主催したビジネスショーや記者発表会ではなく、ニューヨークのMOMA(The Museum of Modern Art, New York)で開催した「Design and Elastic Mind(デザインと柔軟性のある思考)」展で、ノキアは「Morph Concept(モーフ・コンセプト)」を発表しました。

その際に使われた動画でした。

ナノ・テクノロジー……
うーん、簡単に言ってコンピュータ技術とそれ以外の技術がものすごく進むと、未来の携帯電話は、柔らかくなり、曲がるようになり、無菌で清潔になり、太陽電池を利用して充電するためエコロジカルで、色を透明に近くすることができ、かつ、持ち物というよりは、身につけるものになるのではないか……という「未来の考え方」を紹介したのです。

ノキア。
日本の携帯電話市場では、まったく売れていません。
端末を見たことがある人は、あのデザインをダサイと感じます。

ですが、ノキアの携帯電話端末は、世界市場となると約4割シェアを持っているのです。
ちなみに、2位は韓国のサムソン電子で、ここ1年間くらい15%前後を推移しています。

つまり、ノキア?
どこの会社?
ダサイ!
……という感覚は、とても日本的なローカルなものなのですね。

そのくせ、日本のマスコミ君は、NTTドコモ、au、ソフトバンクの通信事業者の契約者数をよく比較し、そのおかげか「純増」なんて業界用語を、一般ビジネスマンも使うようになっています。

でも、そんなことはどうでもいいのです。
本当に一部の業界紙が取り扱っていれば、もうそれで十分な事柄なのです。

知的なビジネスマンが関心を持って論じるべきは、他の問題。
シャープ、松下電器、ソニー、NEC、三菱電機、東芝……。
日本の携帯電話メーカーは、間違いなく世界トップクラスの製品をつくっています。

いや、ひいき目ではなく世界1位の高性能な携帯電話をつくっているのは日本のメーカーです。
こんなに美しく、多機能で、薄くて、小さくて、軽い、携帯電話をつくれる国は、日本しかありません。

にもかかわらず、その端末の販売台数は世界規模で見ると、ノキアの100分の1にも及ばない!
この貧しくも不合理な現状を、もっと知り、もっと改革を叫ぶべきでしょう。
「電話」のルールを決めている人たちに向かって。

なぜ、こんなことになってしまったのか?
記事は古いのですが、ここで解説されていることと、私の考えは大きな差はありません。ご参考までに紹介させていただきます。

別の例を出すことによって、余計に話は混乱するかもしれませんが、日本は経済大国で預貯金がいっぱいあるのに、銀行が世界で活躍できないのと……構造は似ています。

グローバルではなくてローカルなんです。
外国勢にやられっぱなしなのです、金融も通信も。


FC2 Blog Ranking

Comment

そこでしか生きられない者達
ローカルですよね日本。
ガラパゴスだとか言われてますが何故なんでしょう・・・。
ノキアの携帯は確かにデザインはイマイチに感じるのですが、コンパクトでわかりやすい印象を受けます。特にアフリカでのシェアは相当なものだとか。
携帯を買い換えようと考えている私ですが、つい多機能に目がいってしまいます・・・。
  • 2008/12/17 07:37
  • albedo
  • URL
  • Edit
ガラパゴス
albedoさん、コメントありがとうございます。

>特にアフリカでのシェアは相当なものだとか。

おっしゃる通りですね。
基地局のエリクソン、端末のノキア、さらにノキアは通信設備もありますが、これからのスカンジナビアは目が離せません。

で、スカンジナビアの国々は、かつてアフリカを植民地化したことがないので、好意的に思われている、と聞いたことがあります。
Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
株主優待
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。