Hisakazu Hirabayashi * Official Blog直江兼続の「愛」とジョン・レノンの「LOVE」は違う

直江兼続の「愛」とジョン・レノンの「LOVE」は違う

4日から始まったNHK大河ドラマ「天地人」の第1回の平均視聴率が関東地区で24.7%(ビデオリサーチ調べ)だったそうです。昨年の「篤姫」の初回より4%以上高い数字とか。

戦国武将・直江兼続を知ったのは、司馬遼太郎の小説『関ヶ原』でした。
好きな戦国武将です。
たぶん、ドラマの後半に出てくると思いますが、徳川家康に送ったとされる「直江状」は痛快です。
昨夏でしたか、たまたま越後湯沢に行く機会があり、大河ドラマのムードが早くも盛り上がっているのを目の当たりにしました。

NHK大河ドラマのホームページの企画意図に、こう書かれています。

上杉謙信を師と仰ぎ、兜に「愛」の文字を掲げた兼続は、その波乱の生涯を通じて、民・義・故郷への愛を貫きました。「利」を求める戦国時代において、「愛」を信じた兼続の生き様は、弱者を切り捨て、利益追求に邁進する現代人に鮮烈な印象を与えます。大河ドラマは、失われつつある「日本人の義と愛」を描き出します!



愛。
大切です。

ですが、すごくさめた、水を差すような話をすると、あの愛の文字は、「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」と教えた愛染明王の「愛」からとった説、神道の愛宕権現の「愛」からとった説……もあるのです。

「愛が大事だ、だから兜に愛と書こう」……ではなく。

戦国時代、西洋思想が移入されていない当時の日本に、現代人が連想する「愛」の概念はなかったと考えるのが妥当でしょう。直江兼続の「愛」とジョン・レノンの「Love」は違っていて当然です、よね。

でも。
しかし。

直江兼続という人物は、現代人が振り返って解釈すると、たとえその引用が愛染明王か愛宕権現であったとしても、「愛」と解釈できる忠誠心、治世、交友、軍略を持ち、実践していたのは事実で、他の戦国武将とは一線を画すところがあります。当然、そのことを知っている番組制作者たちは、どのようにしてドラマ中で、節度をもって「愛」という言葉を使っていくのか、見ものであります。

扱うのに神経を使う言葉です、「愛」。



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  • 2009/08/31 22:03
  • ジェジュング
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  • 2009/01/06 01:23
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