Hisakazu Hirabayashi * Official Blog渡辺喜美元行革相離党に思う

渡辺喜美元行革相離党に思う

まずは、どうでもいい話から入ります。

私、渡辺喜美元行革相と、いわゆる“ツレション”をしたことがあります。
じつは昨日も行っていたのですが、私がよく食事させていただく西麻布のレストランがあります。
彼もそちらの常連さんでして、トイレではち合わせしたことがあるのです。
用をすませたとき、手を洗う順番を「どうぞ、どうぞ」と私に譲ってくださって、気さくで礼儀正しい方だな、と思ったことがあります。

そんなわけで、渡辺喜美元行革相は、たったそれだけのことなのですが、袖すり合うも多生の縁があるお方です。

彼が自由民主党を離党した理由はいろいろありますが、「霞ヶ関の官僚の天下り禁止を訴え、行革相として制度をつくったのに、現官僚と麻生内閣はそれを骨抜きにした」というのがあります。

・国民生活が不安なのに役人の将来のみが保障されている不平等である
・それにかかるコストは甚大で財政を圧迫する
・単に人件費だけではなく、無駄な天下り組織もあり、さらに財政を悪化させる
・天下りは特定の業界や企業との癒着の温床にもなりえる
……等々、おっしゃること、まったくの正論であります。

この論の部分だけを切りとって、国民感情からもの申せば「拍手もの」なのですが、知人の官僚はこんなことを言います。

「渡辺だって、世襲議員じゃないか?」

うわー、人間の醜さの一端を見た思いがしました。

説明するまでもありませんが、こういうことです。

役人は天下りによって将来が保障されている。それを苦労人に言われるならしかたがないが、親の地盤を譲ってもらい、楽して選挙に通り、将来も安泰でありそうな世襲議員には言われたくない、と官僚さんは腹の中で思っていたわけです。

ヘンテコですが数学的比喩を使わせていただくと、
官僚:天下り=政治家:世襲。
この内項の積と外項の積は等しく、ある意味、均衡がとれているわけです。

それを壊さない、壊すふりをするけど抜け道は残す……のが、今までの官僚と政治家のもたれ合い構造でした。

渡辺議員には「志」をまっとうしてほしいと思います。
天下り禁止の主張は正しいと思いますし、ツレションもした仲ですから。

ですが、敵(官僚)もさる者、反撃を仕掛けてくるでしょう。攻めたあとの守り、「渡辺だって、世襲議員じゃないか?」という攻撃からの防御をしっかりしないと、徒手空拳の戦いになるかもしれません。

悲しいかな人間は、自分の非を突かれると素直に反省する動物ではないようです。
逆に攻撃性が頭をもたげ、なんでもいいから相手の非を突いてバランスをとろうとします。

これを心理学の世界では(←冗談です)「おまえの母さんデベソの法則」と言います。

Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
株主優待
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。