Hisakazu Hirabayashi * Official Blogどうなってしまう? テレビのこれから(まとめ)

どうなってしまう? テレビのこれから(まとめ)

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番組を観ていたら、せっかく良いテーマなのに、議論が掘り下がっていかない。
靴の上から(足の)かゆい所を掻くこと。転じて、もどかしい。
隔靴掻痒の感がして、エントリーを連発してお騒がせいたしました。

番組を見終わって、冷静になっての私の感想です。

番組製作者は、NHKにおいて画期的なことをやりました。
民放のプロデューサーやディレクターを出演者として招き、過去の民放の番組をふんだんに資料映像として流すほか、番組の打ち合わせ現場や、民放各局の春の番組改編の様子を巨大パネルをつくって紹介。この「かつてない試み」は、さぞかし大変だったと思いますが、失礼ながら、そこで企画が燃え尽きた感があります。

で、そこからどんなテレビであるのかについてのテーマが散漫で、なんとなく、(1)インターネットは驚異だ、(2)いや、インターネットを活用すべきだ、(3)テレビとインターネットは別物だ……の議論だけがグルグルと回っていたような印象が残ります。

私は「画期的」をいかすためには、インターネットとの関連抜きで、純粋にテレビについて語ったほうが、議論は深まっただろうと思われます。インターネットの論点に入れてしまうと、「テレビのこれから」ではなく、「メディアのこれから」になってしまうからです。すると技術論、ライフスタイル論へとどんどんと広がってしまいます。

それよりも。
テレビ業界の発展や番組づくりを妨げる、パンドラの箱を開けて欲しかった。
それこそ視聴者が「スポンサーによる圧力って本当にあるんですか?」……なんて議論があったら、それこそ本当に画期的だったと思うのです。

布団を叩いていた騒音のオバサンを例にして、テレビは「(絵になる映像ならば)報道でも、バラエティでも、お笑い番組でも使う」「オバサンをオモチャにした」という、ハッとするような指摘がありました。これもまた視聴者代表の出演者の発言であったのですが、スルーされてしまいました。

『渦』。
テレビの視聴率のタブーを扱った小説です。
1979年に松本清張が書いたことが、2009年のテレビで話せない。

ああ、もったいない。
イトイさんじゃないけど、すごくきれいにまとめると、番組製作者よりも視聴者の方が正義感が強くて賢い、ということが浮かび上がった約3時間でした。

渦 (新潮文庫)渦 (新潮文庫)
(1979/11)
松本 清張

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Comment

私はこれでテレビをやめました
テレビを見るのをやめたのではなく、テレビ番組を作る第一線から手を引いた話。
■報道の時代、記者クラブから、6ヶ月間の立ち入り禁止を言い渡された事。それも、個人ではなく局全体が。・・
■社会情報の時、スポンサーから放送1時間前に直しを食らったこと。
■制作1部だったとき、視聴率が前年より悪いだけで始末書を書かされたこと

そして、これが、一番大きかったのだけど、子供たちが、自分の昨日の放送番組の話題で
「本当だよ!テレビで言ってたもん」と電車の中で語っていたとき。
これで、テレビ局をやめました。
  • 2009/03/23 14:39
  • 不良中年
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