Hisakazu Hirabayashi * Official Blogソフト市場の落ち込みこそが、ニュース

ソフト市場の落ち込みこそが、ニュース

先週のエントリーで、取材のあらましで公開できる部分があればご報告させていただきます、と書きました。

以下、その一部であります。

質問者…「08年のゲーム産業が1200億円減と発表されましたが、その感想は?」

私…「総額については、ほぼ想定内です。07年はピークの年になると見ていました。とにかくハードがよく売れたのが07年でした。実際に『過去最高』を記録しました。その翌年になるわけですから、反動が出るのは容易に想像できることです。新聞報道にもあるように、任天堂の2機種、ニンテンドーDSとWiiが07年は売れすぎるほどに売れたのです」

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質問者…「想定外のこともあったのですか?」
私…「はい。普及のピークに達しつつある市場を刺激するために、任天堂はニンテンドーDSiを投入しました。私は計画を前倒しにして投入したのではないかと推測しています。ですが、ニンテンドーDSiは、本来のパフォーマンスを発揮しているとは言えません。音楽・カメラ機能・外部メモリの3点セットがいかされていません。これはあくまでも、個人的印象です。私は任天堂が起こしたイノベーションを大変評価する者ですが、この半年間の任天堂は、違法ソフト対策などの『負』の問題対応に追われ、そのことがよく報道され、コンサバティブになってしまった印象があります。ニンテンドーDSiの攻めのマシンになりきれていない。簡単に申し上げると、ニンテンドーDSiは、もう少し売れると思っていたので『私の予測ははずれた』ということです」

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質問者…「それ以外のことでは?」
私…「ソフト市場が320億円減とのことですが、これこそがニュースです。私の記憶する限り、1999年から2000年にかけてのソフト市場の落ち込みに次ぐ、大規模な落ちこみです。株式市況ニュースのような言い方をすれば、『史上2番目の下げ幅』なのです。最大に落ちこんだ1999年から2000年の場合は、理由は明確でした。プレイステーション2が発売されるまえでした。新世代ハードが登場する端境期に、ソフト市場が落ちこむのは、過去20年さかのぼっても、よくあることです。しかし、ハードの世代交代期でもないのに、08年に320億円もの減額を記録したのは、もっと深刻に、驚くべき数字として受けとめるべきでしょう」

(つづく)

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