子供、こども、子ども
- Day:2009.05.06 15:44
- Cat:言葉
自分なりに謙譲の意味を込めたつもりだった。
「共」という接尾語は、複数の者への侮蔑的な表現でもあり、「野郎共!」「者共!(ものども)」と呼ぶような場面で使う言葉だ。
なので、こういうことに、私以上に神経質な公的機関では「こども」と表記している。
5月5日は子供の日ではなく、「こどもの日」で、青山通りにあるのは「こどもの城」だ。
逆に無神経な企業もある。
玩具メーカーや、ゲームソフト会社や、百貨店で「子供たちに夢を!」なんていう売り文句を見ると、ああ、残念なことをしているな、と思ってしまう。
だから私は、自分のことと我が子のことは子供と書く。
それ以外の場合では、子供とは書かない。
「子ども」と書くようにしている。
だが、全部ひらがなの「こども」は、なんだか「子ども」に媚びを売るようで使わない。
子供でもなく、こどもでもなく、子どもがちょうどいい……というのが私の言語感覚なのだ。