Hisakazu Hirabayashi * Official Blogわからないうちは2語で

わからないうちは2語で

  • Day:2009.05.12 00:13
  • Cat:言葉
これはWiiの間と関係あるかどうか、書いている自分自身がわからないが、新しいものが生まれるときは2語以上の言葉で説明するしかない、という話をしてみる。

たとえば、発明品のようなもの。
世の中になかった、まったく新しいものが出現したとしよう。
さーて、これを何と呼ぼう?
つくった人間も、それを見た人間も、呼び名が思いつかない。
すると、しかたないので「今、すでにあるもの」を利用して説明してしまうのが、歴史の常であるようだ。

たとえば、世の中に自動車がなかった時代に、自動車が発明された。
このエンジンによって動く車体をどう呼んだかというと、「馬なし馬車」(The Horseless Carriage)と名づけられた。

馬なし馬車による走行会―パリ~ルーアン1894馬なし馬車による走行会―パリ~ルーアン1894
(1994/12)
高斎 正

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「なるほど、馬車のようだが、馬なしで走るのか」。
と、この呼び名は一定の役割を果たすことになるのだ。
しかし、ある時期からThe Horseless Carriageという言い方は、こなれていないことからAutomobile(自動車)の1語が生まれ、さらにそれまで列車の車輌を示していたCarという呼び名を横取りまでして、自動車はCarになっていく。

もう少し身近な例でいえば、携帯電話は「携帯する」と「電話」の組み合わせだった。
ところが、ある日、誰かが「ケータイ」とカタカナ1語で書いたら、それは携帯電話の意味だと皆が理解できるようになった。日常会話で、「あっ、いけない、ケータイ忘れた」といえば、ほとんどの人が携帯電話を連想する。これも2語が1語になった例だ。

パーソナル・コンピュータは、パソコンになりPCになる。
ビデオゲームは、慣れていくうちにゲームの1語となる。

2語が1語に。
さらに、である。
その1語を詰めて略称まで生まれるということは、さらに社会に溶け込んだ、証しといえるのだろう。

ドラクエ。
地デジ。
エコカー。
スカパー。
ニコ動。
ググる。

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