Hisakazu Hirabayashi * Official Blog喉のように炎症する光の輪郭

喉のように炎症する光の輪郭

病気の話をすると病気になる」と、科学的根拠はなさそうだが「もしかしてそうかも」と思わせる話を、尊敬する先輩からされたのは……かれこれ15年前のことだった。

なので、あまり病気のことは書きたくないのだが、最近、慢性喉頭炎に悩まされている。
慢性喉頭炎は、喉を酷使するとなる病気で、アナウンサー、教師、落語家。
話す仕事をする人がなりやすい、一種の職業病のようなもの、とされている。
私は2000年の1月に、慢性喉頭炎である、と診断された。

さすがに「慢性」というだけあって、今でも治らない。

私は「(日常的に)よくしゃべる」と周囲から思われているし、話すことが仕事をしている。
だが、病気を宣告されて以来、特定の日には極力、喉を休めるようにしている。
酒好きにとっての休肝日みたいなもので、私は休喉日をつくることにした。
講義・講演どころか、打ち合わせも一切しない日。それが、休喉日。

今日はその休喉日にあたる。
もちろん、休喉日(きゅうとうび)などというのは、私が勝手に命名したものだ。
ちなみに明日は、喉がフル回転の4連続ミーティングが予定されている日なので、ちょうどいい。

でも、人生は、ままならない物語のようだ。
そういう日に限って電話がよくかかってくる。

いつもかけてくる人は想定内。
そうではなく、いつも電話をかけてこない人がかけてきて、私の喉は予定外の超過労働することになるのだ。

「ごぶさたしてます、お元気ですか?」と、さっきも携帯電話が鳴った。

ここで、慢性喉頭炎の説明を延々としたら、元も子もないので「元気です」と手短に答えてしまった。
喉のせいで、小さな嘘をついてしまった。
ごめんなさい、Mさん、正直言うと、最近、「喉だけ元気がありません」であります。

そのまた逆もある。
休喉日でも、電話をかけてほしいと思う人からはかかってこない。
できれば、早いうちに電話をかけてきてほしい。
今起きていることは、私による、私のための問題だから、どうかお気軽にかけていただきたいのだ。

ああ、私は喉の病気やら、電話待ちやら、いろいろと抱え込んで、皐月の夕暮れ。

思わず、写真を撮ってしまった。
題は「喉のように炎症する光の輪郭」……ということにした。

sunset.jpg

Comment

きんかんのど飴とか舐めれば軽減されるかも…。
  • 2009/05/15 17:54
  • t-hikl
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