Hisakazu Hirabayashi * Official Blogパワーポイントのパワーとどうつき合うのか?

パワーポイントのパワーとどうつき合うのか?

私がはじめて講演という仕事をしたのは、出版社を独立して間もない91年のことだった。
当時の講演は、いかにも講演という感じがした。

演台をまえにし、話しをすることが、唯一のコミュニケーション手段であった。
まれにホワイトボードを使ったり、参考資料を配付したりすることがあったが「話す力がすべて」という舞台に、立たされていた。

それから何度か講演をするにつけ、自分の至らなさを悟り、話す力を高めるために、教材としたのが落語だった。マクラがあって、座が暖まってきたころに本題に入って、小声にしたり、大声にしたり、間を入れたり、あえて早口でまくしたてたり。落語のCDを熱心に聞いた時期がある。

賢明な選択だったのか、愚かな選択だったのか。
私は講演というものを、独学で落語を使って学んでしまったのである。
そのせいか、どこかでウケをとらないと気がすまない……というよく言えばサービス精神、悪く言うと目立ちたがりのスケベ根性が出てしまう。

ところが、である。
講演=話す力の時代は終わった。

90年代もなかばに入って、マイクロソフトのPower Pointというソフトが普及すると、講演は講演らしくなくなり、プレゼンテーションの雰囲気が強くなった。

話し言葉の力、プラス、ビジュアルで「伝えたいことを見せる力」が求められるようになったのだ。

なので私はかれこれ、10年以上もPower Pointを使わない講演をしていないことになる。

本日、講演がある。
いや、Power Pointを使ったプレゼンテーションがあるのだが、これは配付させていただいた資料と、スクリーンに照射する内容が、かなり違っているという実験をしてみるつもりだ。

そして、22日(金曜日)にも講演がある。
ここでは一切、Power Pointを使わない……という勝負に出てみようかと思っているが、果たしてそんなことをして良いのやら、いまだに迷っている。

ともあれ、私は今、Power Pointとのつき合い方の変革期が来ていると思っていて、妙にこなれた資料をつくって、自分の話しがマンネリ化しないように、腐心しているところなのだ。

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