Hisakazu Hirabayashi * Official Blogセールスの電話に対して

セールスの電話に対して

  • Day:2009.05.26 16:14
  • Cat:働く
そういえば、私はまがりなりにも社長だった。
株式会社インターラクトという会社を創業して、早18年になる。

ビジネスをまったく知らない学生さんからも、ビジネスの酸いも甘いもご存じの方からも「社長はいいですね」と言われることがある。

その責任の重さや、休みなく働かなくてはいけない業務量の多さや、よく「経営者は孤独だ」などというが、その孤独な感じについて、理解してほしいとは申し上げないが、ひとつだけご理解いただきたいことがある。日常的で、些細なことだ。

どこの会社でもそうだろう。
社長にはセールスの電話がいっぱいかかってくるのだ。
この対応法はなかなか苦慮するものだ。

土地・建物・マンションのセールス。
利殖目的の不動産投資。
商品先物取引。
社内情報システムの開発。

……など、セールス内容はいろいろ。
私のアシスタントは慣れたもので、「それっぽい電話」はピシャリと断ってくれる。
「ただ今、外出しています」だと、またかかってくるので、このピシャリが大事なのである。

ところが、当社のような零細企業では私自身が、その電話をとるときもしばしばである。

「はじめてお電話差し上げます……」
「私、渋谷地区を担当しております……」
「テレビCMでおなじみの……」

と、「それっぽい電話」がかかってくると、若い頃は不愉快そうな声を出すことによって、興味がないことを早く伝える作戦や、私貧乏ですからほかに当たったほうがいいですよ、となかば喧嘩売る作戦や、いろいろな作戦を使ってみたが、最も効果があるのは、まったく別の作戦だった。

昨日のエントリーの上から目線ならぬ、下から拒絶作戦である。

先方が電話で何かを言う。
そうしたら、すかさず「お仕事、ご苦労様です」と言って差し上げるのである。
次に、「マンション……」と何かを言いかけたら、「申しわけありません、現在は予定ございません」とここはピシャリと断り、もう一度「本当にご苦労様です」と労をねぎらうと、電話の相手は、まず粘らない。

このテクニックを覚えて使いはじめたのは、40歳の頃だろうか。
テクニックではなく、どんなセールスの電話でも働いている人の気持ちを考え、100%とは言えない、言えないけど、少しは気持ちを込めて「ご苦労様です」と言えるようになったのは、45歳を過ぎてからだろうか。

利害関係の反する人の労働を、ねぎらうというのはパワーがいることだ。

Comment

社長さんは忙しい
某企業の社長とか専務に手紙送ったことありますけど、忙しいから仕事に関係ない書類は秘書が捨てちゃうのかな…と思ってます。
読んでる可能性低いだろうなぁ(汗)

まぁ、私みたいな下っ端が何言ってもトップクラスの人間には届かない。

私は話を聞くのが好きなので、イベントで話しかけるようにしてますね、興味がある人は。
イベントはトップの人と話するチャンスですから…。
  • 2009/05/26 21:02
  • t-hikl
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  • Edit
私も50で類似のテクニックを覚えました
社長さんも大変でしょうが,大学のセンセーも大変です。正味の話,年収1000万円以下のビンボーさんなのにね。

一般の社長さんのところにかかる電話に加え,教科書だの教材だののセールスも電話をかけてきます(いまどき冊子版の百科事典を買う研究者がいるか!)。

確かにパワーは要ります。
だけど,怒りのエネルギーと違って,後を引かないんですよね。
むしゃくしゃと苛立つこともありません。

ぜひ,広めましょう。
  • 2009/05/26 22:28
  • redtail2733
  • URL
  • Edit
大学の先生もそうですか
>だけど,怒りのエネルギーと違って,後を引かないんですよね。
>むしゃくしゃと苛立つこともありません。

無意識でしたが、確かにおっしゃる通りであります。

>ぜひ,広めましょう。
コメントを頂戴し、ご賛同をいただきまして、どうもありがとうございます。
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