Hisakazu Hirabayashi * Official Blog人間は動物だからマナーやエチケットが必要なのだ

人間は動物だからマナーやエチケットが必要なのだ

  • Day:2009.06.24 00:18
  • Cat:働く
先週の出来事だが、残念なことがあった。

私が指導させていただいている学生3名が、会社説明会に行った。
話を聞きに行ったのは、ゲーム開発会社である。

場所は八王子市郊外だった。
東京・都心部から、移動時間にして1時間半はかかるが参加する準備をしていた。
3名とも不慣れだがネクタイを締めて、いかにも就活風のかっこうをしている。

私は、余計なお世話だが、説明を受ける際のマナーを簡単に伝授することにした。
といっても、「お辞儀の角度は45度」みたいなマニュアルのようなものではない。

私は、うわべのマニュアルを教えない、教えたくない主義だ。
あえて言うなら、バイブルを授けたい。
マニュアルのさらに奥深くにある、本質にあるもの。
それを、伝えたい。

なぜ、ビジネスマナーが大事か。
まず、そこからはじめたわけだが、ビジネスマン(もちろんウーマンも含む)は、企業人である以前に、ひとりの人間で、人間である以前に動物だ、とちょっと驚かせるようなことを言った。

で、動物としての人間って何? を自力で考えてもらうのだ。

動物は知性で生きていない。
本能で生きている。
その本能は、強くて、たくましい。

動物はその種ごとに、特有のサインを持っている。
最も有名なのは、犬は喜ぶと尻尾を振る。
服従する気持ちになると、床に転がって腹を見せる。

「私はあなたを信用しています。あなたは、私を攻撃などしない。だから、攻撃されたら命取りになるような腹を上にするポーズをして、信用の意志を伝えます」。

犬の本能が発するサインを人間語に翻訳すると、そういう意味になるのだろうか。
なんとも、可愛いサインである。

ゴリラは相手を威嚇するときに「ドラミング」という、胸を叩くしぐさをする。
馬は「ヒヒーン」と大声でいなないて、遠くに離れた仲間を呼び出す。
猫も、鳥も、牛も、動物はさまざまなサインを出している。

では、動物としてのヒト=人間はというと、他の動物同様に、無意識のうちにサインを出しまくっていていて、かつ、受け取りまくっている。

挨拶というのは、大変、人間的な知的な作業である以前に、あれは動物のサインだ。

たとえば、「おはようございます」と言う。
そのとき、言われた相手が返事もせずに横を向いたら、これほど不愉快なことはない。
挨拶という友好のサインに対して、無視をするという攻撃のサインを出したことになるからだ。

これではお互いのビジネス関係など、一瞬にして崩壊する。
相手が友好のサインを出したら、同等のサインで応答する。
私はこれを相互の法則と呼んでいる。

このバイブルを胸に秘めてくれ。
うわべだけではない、企業の説明をしてくだる方には、まず、自分から率先して「本日はお時間をいただきまして、どうもありがとうございます」と言うのだ、ということを本質論から説いた。

相互の法則と同様に、左右対称の法則というのもある。
説明をしてくだる方の前に座るときには、定規で測ったように正面を向くようにとも言った。

人間は動物だ。
「私はあなたの敵ではない」というサインを出せ。
口を酸っぱくして言ったのだ。

私の前で、礼をし、挨拶をし、着席して話を聞く手順の練習までした。
みんな、よくできた。

がんばって来い!
……と言って送り出した。

しかし、企業を説明する社会人のほうが、結果的に学生に反感を買うようなことをしたようなのである。

優秀な学生3名は、ビジネスマナーの本質らしきものを私から学んだ後であるがゆえ、それができていない社会人を見て、あ然として帰ってきた。

(つづく)

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Comment

昔テレビで、タレントが、
両手でハンカチを差し出すと、相手は
両手で丁寧に受け取る。片手で渡すと
普通に片手で受け取る。
無意識と本能 研究のしがいのあるテーマですね
  • 2009/06/25 01:00
  • ありくう
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  • 2009/06/25 15:42
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