Hisakazu Hirabayashi * Official Blog叱れない上司たち

叱れない上司たち

  • Day:2009.06.27 00:17
  • Cat:働く
マイケル・ジャクソンの訃報があったので途切れたが、「人間は動物だからマナーやエチケットが必要なのだ」には、賛同してくださるご意見をいただいた。そして、続くエントリーの会社説明会のつたなさにも、同様の意見をいただいた。

大きな話から入ると、日本の教育システムは、学校もそう、企業もそう、働くことを学ぶという体制ができていない。

ほんの一例だけど、就職前の学生は「挨拶」の勉強が必要なのだが、大学や専門学校のカリキュラムに「挨拶」という科目はない。というか、文部科学省・都道府県がそれを認めない。

高等教育機関では、高等教育を行うことが原則的な規則となっている。
「ごあいさつ」のようなことは、幼稚園の日常生活や、小学校の「どうとく」の時間で学ぶものであって、それを習熟した者が高等教育機関へと進学するもの、というタテマエがあるからだ。

……というように、働くことを学ぶことができない国家的な制度矛盾については、いくらでも語りたいが、それは別の機会で触れることがあるだろう。

大きな話ではなく、身近な話。
会社のなかで上司は何をやっているんだろう? と疑問に思うことがある。

部下を叱れない上司が増えている。
部下の行動に無関心な上司が増えている。
上司だ、という意識が欠けている上司が増えている。
上司になって責任を負わされるよりも、気楽な部下をやっていたい者も増えている。


昨日、とある用件があって、日本中の誰もが知っているような超有名企業に電話した。
「私、株式会社インターラクト、平林と申します。○○部長はいらっしゃいますでしょうか?」と言ったら電話口の担当者はこう言った。

「ただ今、ほかの電話に出ておりますが……(沈黙)」

え?
それはない!

「恐れ入ります、ただ今、ほかの電話に出ております。折り返しお電話を差し上げるよう申し伝えます」だろう。

このことを、近くにいる上司は指導しただろうか、きっとしていない。

火急の用件があり、イタリアの銀行に送金する必要が生じた。
イタリアへの銀行振り込みを、私は今までの人生で、一度もしたことがない。
そこで、某メガバンクに問い合わせをした。

「送金すると何日かかりますか?」とたずねると、「たいてい2~3日です」と言われた。
「念のためおうかがいしますが、その日数は営業日ですね?」と訊いたら、私の耳元に「プッ」と笑い声が聞こえて、気のせいかもしれないが、ちょっと小馬鹿にした感じで「そうです」と答えられた。

その様子を聞いて、近くにいる上司は何か言っただろうか?

「お客さまからのお問い合せには、笑わないで答えなさい。それから『そうです』ではなく『左様でございます』と返事をしなさい」。

そう言って、もらいたいものだ。
でも、言っていないだろう。

正しいビジネスマナーを教える指導者は、口うるさい嫌われる上司になってしまっているのではないだろうか。

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