Hisakazu Hirabayashi * Official Blogミレーとマルクスは1歳違い。で、わかりやすい「資本論」を観る

ミレーとマルクスは1歳違い。で、わかりやすい「資本論」を観る

19世紀のフランス絵画を学ぶのはいいが、そのまえに興味を持ってほしいのは、19世紀のヨーロッパについてだった。「落穂拾い」という有名な、ミレーのを見てもらった。

この絵画は、ただの農村の風景を描いた絵ではなく、現代風に言えば「格差社会」を描いている。遠くに土地所有者の家屋、馬に乗る監督者、豊かな収穫物が見える。そして、近くには、刈り入れが終わった後の麦の穂を拾う、3人の貧しい農婦が描かれている。

遠景と近景、絵の構図でいえば、上下で、貧富の差を表現しているように見える。
ミレーは、自分の絵画を政治的に解釈されることを好まなかったらしいが、当時の社会構造がビジュアル化されていることは、隠しようのない「落穂拾い」だ。

こういうところが、歴史のおもしろいところだが、ミレーの1歳違いの人物にマルクスがいる。
マルクスはドイツの思想家であり哲学者であり経済学者、そして何よりも、社会主義(共産主義)の創始者、革命家だった。

ミレー Jean-Francois Millet(1814~1875)
カール・マルクス Karl Heinlich Marx(1813~1883)


だから、予備知識としてマルクスのことを知っておくと、19世紀のヨーロッパが、もっとわかりやすくなる。

しかし、今さらマルクスの「資本論」を読みなさいとは言えない。
難しすぎる。

なんたって、真説が俗説かどうかは知らないが、マルクスは「資本論」が発禁処分にならないために、審査官がいやになるくらいに長くて、難解な文章を書いた、との話もあるくらいだ。

だが、この「資本論」をわかりやすく紹介してくれるテレビ番組があり、それがYouTubeにアップされているので、ここに紹介する。

フジテレビの深夜番組で「お厚いのがお好き?」という、知的エンタテインメント番組があった。
「カノッサの屈辱」と同じ、小山薫堂さんの構成による。

全部で4編あり、すべて観るとかなり時間がかかるが、書物の「資本論」を読むのに比べたら、はるかに時間は短くてすむ。ぜひ、ご覧いただきたい。










Comment

ミレーとマルクスの報われない人生
前回の返信ありがとうございました。
私は、月曜日の午前に授業を受けている者です。
今後ともよろしくお願いします。

ミレーの絵は、人物を逆光で描画する手法が取り入れられています。
私が思うにミレーは絵を書くことにあまり自信がなかったように感じられました。

ミレーの生涯を色々調べてみました。
産まれはフランスの農家で、あまり裕福ではなかった。
パリの美術学校に行ったが中退してしまった。
1840年にはサロンで入賞するも、それ以降は落選が続く。
1848年『小麦をふるう人』が絶賛されるが世間体では裸体画ばかり描く画家と噂されバルビゾンへと引っ越した。
それ以降の作品はフランスよりアメリカで評価されると記述されていました。

彼は軽く鬱であり、絵の自信を失いかけてたのではないでしょうか。

大学では、心理学も専攻していたので、その知識を元に絵だけをみて、彼の精神状態を分析してみようと考えました。

まずは人物画を逆光でとらえる手法について、画家にも色々タイプがいると思います。風景が好きなタイプ、人物や物を好むタイプ、その時の風土や世界情勢を訴えるタイプと様々ですが。
ミレーは、この絵にどんなメッセージを残したかったのか。
逆光が彼の精神状態とく鍵だと思いました。

まず暗い絵を描く人の心理とはどうゆものなのかネットで調べてみた。
がっ!
あまりいい回答がえられなかったので・・・。
母に尋ねてみる・・・。
母は東京デザイナー専門学校を卒業しており、絵の知識があるので色々困ったとき相談にのってもらう。
母の回答は、束縛された、不自由な精神状態であったのではないかという指摘をもらった。
彼の人生になんとなく当てはまるような気がします。

彼は肖像画を書いて生計を立てていた時期がありましたが、それはお金を稼ぐ為にやっていたことで、本人はあまり肖像画を好んで書かなかったと記されている。
それはどうゆうことなのか。
私の勝手な意見ですが、彼はコミュニケーション能力あまりなかったのではないのかと推測する。
絵を描くのは好きだが、他人の肖像画を書くのは好まない。
それは、絵を描くこと以外に嫌いになる要因が他にあったからだと今までの資料から推測できるからだ。
コミュニケーション能力がないということは、どうゆう心理状態を表すのか。

考えながら書いていたらとても文章が長くなってしまいました。
ちょっと頭がこんがらがってきたので・・・先生の意見を後日聞かせていただきたいと思います・・・。
  • 2009/06/30 13:02
  • 工学院の英雄
  • URL
広角と望遠
きっとどうでもいい話なのですが・・山梨県立美術館にある「落ち穂拾い」は縦構図で望遠の手法で、貧富の差を強調しています。本来なら広角で貧富の差を強調することは、映像技術的には難しい事なのですが、それでも自分の意図を入れていくために、逆光の手法を使ったのではないでしょうか?
「逆光を使うことによって、距離感を出す」ひょっとしたら、ミレーは感覚で、映像手法をつかむひとだったのかも・・社会や時代などは私にはわかりませんが・・こんな方向から絵画をみるのもおもしろいかと・・・

ちなみに岩波書店のマークはミレーです。(クイズネタ)
  • 2009/06/30 14:29
  • 不良中年
  • URL
不良中年さん、コメント、ありがとうございます
なるほど、降格と防炎、じゃなくて広角と望遠ですね。
論理的にも、感覚的にもわかります。
ありがとうございました!
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  • 2013/09/25 00:35
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