Hisakazu Hirabayashi * Official Blogコーチカーターは私のコーチ

コーチカーターは私のコーチ

  • Day:2009.07.13 23:33
  • Cat:教育
私が観ると必ず泣いてしまう映画がある。
それは、なるべくたくさんの学校の先生や、会社の上司に観てほしい映画でもある。
映画の名は『コーチカーター』。

教育、チームワーク……うーん、言葉が薄っぺらだ。
人間の成長とは何か? を根底から考えさせられる映画。
おこがましくも、人に物事を教える者は、いかなる精神を持つべきかを教えてくれる。
私の師のような映画だ。

夏休み前の最終講義、この映画を教材にしたら、案の定、私は泣いてしまった。
学生の何名かも、涙ぐんでいた。

この映画はじめて観たのは、05年の5月だった。
ロス・アンゼルス帰りの飛行機の中で観た。

当時、私は企業内で働く人を育てることの苦労の渦中にあった。
だが、わずかだが成果もあり、喜びも感じていた頃だった。

とにかく、教育やら人事やらについて、我が心の中で、やたら関心が強くなり、ヒントになりそうなことは、何でもノートに書き込んでいた頃だった。

この物語は実話をベースにしているが、映画内の架空名は、リッチモンド高校である。
同校は、アメリカの高校を10段階でランク分けすると最低の1ランクとなる。

卒業できる学生は5割に満たず、卒業者の3割は刑務所に入る。
好きこのんで犯罪をするのではなく、そうでもしないと生きていかれないような、貧困層の子供たちが通う地区にある。

同校に就任したバスケットボールのコーチが、サミュエル・L・ジャクソン扮する、ケン・カーターだ。
スポーツだけではなく、絶望から這い上がるための道を、厳しく、根気よく生徒たちに教えていく。

バスケットボールがうまいだけではなく、学業ができ、勝っても対戦相手を侮蔑せず、アフリカ系アメリカ人の祖先を尊敬する人物を、コーチは育てようとする。

表面上は、ものすごいスパルタ式である。
「腕立て伏せ1000回!」と命じ、反抗的な態度をとると、さらに腕立て伏せの回数は増える。
しかし、カーター・コーチは練習する者のすべてを私は尊敬すると公約し、生徒たちに「Sir(サー)」をつけて話をする。そんな精神の持ち主でもある。

不良少年ばかりのチームだが、その中でも一番の問題児は下の動画に出てくるクルーズ君だ。
彼に、カーター・コーチは問いかける。

ときに、練習中に。
ときに、試合中に。
「最大の恐怖は……?」と。

以下は、そんな問題児が、コーチが問いかけた英詩の意味に気づき、それを朗々と語るシーンである。私はこの場面が好きだ。このセリフが好きだ。

最大の恐怖は無力と知ることではない。
最大の恐怖は自分のはかりしれない力だ。
恐ろしいのは自分の闇ではなく光。
自分の力を隠し、周囲の者たちを不安にさせないように
縮こまっていては、世界を照らすことはできない。
小さなコドモらと同じように輝こう。
すべての人のうちに光がある。
自分自身を輝かせれば、まわりの者たちも自然と輝きはじめる。
恐怖から解き放たれれば、まわりの者たちも解き放つことができる。


「自信を持て」なんて言葉では通じない。
命と命がぶつかり合うほどの戦いをして、人はやっと自分自身を輝やかすことができる。



この名場面をすぎた後、映画はクライマックスへ。
結末は書かないが、エンディングではこの曲が流れる。

“HOPE”
「希望」という名の曲だ。
この曲をBGMにして、今日の講義は終わったので、泣いて最後の挨拶も、ろくにできなかった。



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