改めてプロデューサーとは?
- Day:2009.07.21 07:59
- Cat:働く
頭をビジネスモードに切り替える。
先週末の段階で、まさか、こんな話の展開になろうとは予想もしていなかったが、『ゴリラの鼻くそ』の話を続けたい。
お誉めの言葉を頂戴したので、誉めてお返しをするわけではないが、『ゴリラの鼻くそ』が、すごいと思うのは、プロデューサーがいることだ。この商品が、けっして、おふざけでつくった商品ではないことは、この一事でわかる。『ゴリラの鼻くそ』のマジメさは、モノづくりのために重要な役職……プロデューサーが、きちんと存在するところにあらわれている。
ところで、プロデューサー。
よく、耳にするがその定義は難しい。Googleで、「プロデューサーとは」を検索すると1000万件を越す検索結果が出てくる。それだけの数だけ、「プロデューサーとは」の関心が高いということなのだろう。
プロデューサーの役割を調べると、たいていこのようなことが羅列されている。
資金調達し、
予算を管理し、
納期を管理し、
作品のクオリティーを管理し、
マーケティングプランを立案または発注し、
何を隠そう、私は今から18年前の夏、『ゲーム業界就職読本』という学生さん向けの業界解説書を著していたが、そこでもだいたい上のような解説をしている。
当時はゲーム業界にプロデューサーがいる……などという認識が世間にはなかったので、とりあえず、通り一遍の解説をして、その存在を知らしめたかったのである。
だが、時は過ぎて、私の中でのプロデューサー論も変わった。
経験も知識も多少は増えた。
時代も変わった。
そこで、改めてプロデューサーの定義の仕直しをする時期が来ていると考えるに至った。
たいへんおもしろいことに、『ゴリラの鼻くそ』との出会いをきっかけにして。
なので、今週は私が考える「プロデューサーとは」を書かせていただこうかと思う。