Hisakazu Hirabayashi * Official BlogTwitter利用は公職選挙法違反

Twitter利用は公職選挙法違反

  • Day:2009.08.04 00:00
  • Cat:政治
裁判員制度による、はじめての裁判が行われた……というニュースからの連想で、世の中にはヘンな法律があるなぁ、と過去の記憶をたどってみた。

これは誰がどう見てもヘンだろう、の私の心の中でのチャンピオンは駐車違反車の車輪止めだ(道路交通法・第五十一条の二)。

駐車違反をしてはいけないのは、わかる。
駐車違反をしてレッカー移動されるのは嫌だが、わかる。
でも、駐車違反しているクルマをその場で固定してしまうのは、意味がわからない。

同法とその執行は、さすがに不評なのか、最近は車輪止めされているクルマを見なくなった。

話は飛ぶが、マヨネーズも楽じゃない。
食品衛生法が定めるところ、油と卵を使わないとマヨネーズと名乗ってはいけないらしい。

であるがゆえ、リケンノンオイル (マヨネーズタイプ)は、外から見ても、味も、マヨネーズなのに「タイプ」をつけなくてはいけない。なんだか、イジメにあっているようだ。

そして、やっと本題らしくなるのだが、Twitterを選挙運動で利用することについて、公職選挙法に違反することになっている。これでいいのか?

衆院選「つぶやき」は公選法違反 政府「トゥイッター」禁止

政府は21日の閣議で、インターネット上で短い文章を投稿・閲覧するサービス「Twitter(トゥイッター)」を選挙運動で利用することについて、「公職選挙法に違反する」との答弁書を決定した。民主党の藤末健三参院議員の質問主意書に答えた。トゥイッターは140字以内の「つぶやき」を投稿し、別の利用者と即時に情報交換できるコミュニケーションツール。答弁書は、トゥイッターに書き込まれたものは公職選挙法が定める「文書図画」に該当し、選挙運動と認められる場合は違法とした。トゥイッターはイラン大統領選後の混乱で、抗議行動を行う市民が情報交換に利用し、オバマ米大統領ら世界の指導者も情報発信に使っている。(毎日新聞より)


引用文中の「文書図画」が、選挙とインターネットを論じるとき、必ずひっかかる文言で、曲者だ。
公職選挙法では、選挙期間中は、街に貼るポスターやビラなど、「文書図画」という規定がある。


衆議院(比例代表選出)議員又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙においては、選挙運動のために使用する文書図画は、次の各号に規定する通常葉書並びに第1号及び第2号に規定するビラのほかは、頒布することができない。(第142条)


この法律があるおかげで、おかしなことが起きる。
政党ホームページは、「文書図画」の頒布にあたるので、更新しない。
立候補した議員のブログも「文書図画」の頒布にあたるので、更新しない。
……という、おかしな法解釈=慣行が生まれた。
インターネット上の情報を「文書図画」という、説明するまでもない時代錯誤な考えは、緩和されていく兆しもあった。だが、今度の選挙では、緩和どころか、「文書図画」の範囲が、最大140文字のTwitterにまで広がってしまったのだ。

穏健にまとめれば、私は未来の選挙のあり方を考えるうえで、この問題は、議論百出してほしいと思っている、だ。

でも本心は、もうちょっと過激で上記の閣議決定を党派を越えた若手議員、そして一般有権者が大いに異論を「つぶやいて」ほしいと思っている。

政治や選挙というと、声高に主張するイメージがあるが、140文字がつぶやいて「文書図画」の定義が変わったら痛快な改革だと思うのだ。

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