地球温暖化と傘の骨
- Day:2009.08.25 00:15
- Cat:想ったこと
そもそもは、遊びの研究から身についたクセだ。
将棋には9×9=81の升目があり、囲碁は19×19=361の交点がある。
一般名詞では「リバーシ」、玩具メーカーのツクダの商標登録でいえば『オセロ』というゲームがあるが、これは8×8=64の升目を使うゲームだ。
チェスとチェッカーも8×8=64の升目を使う。バックギャモンには6×4=24か所の地点(ポイント)があり、双六のような遊びを行う。トランプはジョーカーを除くと13枚×4種類の52枚、花札は48枚で、それぞれ多種のルールがある。麻雀は数牌と字牌の2種類があり、あわせると136枚を使い、各プレイヤーは13牌を持って遊びを進行させていく。
「遊びは数字だ」と言ってもよいくらいに、数はその遊びがおもしろいか、おもしろくないかを決める重要な要因だ。
遊びだけではない。
『フォークの歯はなぜ四本になったか』という名著があるが、扇風機の羽根の枚数など、身の回りの実用品の数も、私は無意識のうちに数えている。
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傘。
傘の骨は8本というのが、私のイメージだった。
ところが最近の俗称・ゲリラ豪雨や突風によって、骨を16本にした屈強な傘が発売され売れているのだという、さらにもっと強くするために骨の数が24本になったものまで登場している。
遊びの場合、将棋の駒の数などが典型だが、かつては多かったが、時代のスピード化にともない数が減る。そうやって時代に適合していくことがある。
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だが、傘は違う。
将棋の駒の逆だ。
傘は時代に対応しようとすると、骨の数が増えていくという運命にあるのだろうか。だとすると、地球温暖化は傘の骨多数化を招いている、ということになる。
昨日、私は豪雨に遭って、ずぶ濡れになりながら、傘の骨について考えていた。
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