Hisakazu Hirabayashi * Official Blog任天堂とイチロー

任天堂とイチロー

とても素人っぽいことを言うと、任天堂はイチローが大記録を樹立したら、「おめでとう」でもなんでもいい。何かメッセージを発してほしい。これが2日前に書いた、任天堂がぜひやっていただきたい大仕事だ。

イチローが大リーグで通算2000安打を打った。
そして今、前人未踏の9年連続1シーズン、200安打の大リーグ新記録に挑んでいる。

イチローというスポーツマンは、多くの日本人からの敬愛を集めている。
このスーパースターは、いくつかの日本企業のテレビCMに出演しているが、佐藤製薬・ユンケルのイチローではないし、日産自動車のイチローでもないし、NTTグループのイチローではない。

イチローが最も縁が深い日本企業は、どこかといえば、シアトル・マリナーズの事実上のオーナーといえる任天堂だ。

現在、シアトル・マリナーズのオーナー職には、元・Nintendo of America会長のハワード・リンカーン氏が就いている。

2001年、ポスティング(=入札)制度を利用してメジャーリーグにイチローが行くことが決まった際に、「いくら(費用)かかってもいいから絶対に獲得せよ」と言ったのは、当時社長だった、任天堂の山内溥相談役だった。

05年、イチローはシーズンオフに、京都にある任天堂本社を訪問。任天堂は前年に樹立した大リーグ史上、シーズン最多となる262安打を記念して同社の株式を提供されたこともあった。

イチローがシアトル・マリナーズから移籍しないのは、「佐々木、城島など日本人選手を獲得することを含め、任天堂はイチローが活躍しやすい環境をつくっている。任天堂とイチローは蜜月関係にある」とスポーツ新聞記者から聞いたことがある。

任天堂とイチローは、単にCM出演契約を結んでいる他企業とは意味がまったく違う。深い絆ともいえる縁があるのだ。

で、あるからして……
ゲーム業界、ゲーム機、ゲーム会社が、社会の中で溶け込んでいる状態を望んでいる。
内に閉じるのではなく、外に開いてほしい……と願う私としては、任天堂とイチローの偉業達成が、無縁であってほしくないのだ。

「ああ、そう。別にそうすればいいんじゃない」

と、思うあなたは自然だ。

だが、私が察するに、今の任天堂は過去の経緯と、自らが信じる美学によって、ここで何かのメッセージを発することは、イチロー人気に便乗することになる、と考えているような気がする。

その他、メッセージを発したくても、シアトル・マリナーズの独自性を保つのが、任天堂のモラルであったり、イチローが交わしている他社との契約に、何らかの抵触したりすることを、危惧するのかもしれない。

なので、私の意見は素人っぽいのである。

(つづく)

Comment

NPBのオーナー・MLBのオーナー
うーむ。
NPBのオーナーなら,その行動は正しいでしょうね。
でも,MLBのオーナーはもともと「陰徳こそ美」の世界ですから,
山内溥相談役個人でなく,法人としての任天堂がコメントすれば,
「無粋な奴」と思われるのがオチでしょうね。

京都の文化を体現した任天堂にとっても,
そうした「無粋」はできない相談なのだと思います。
  • 2009/09/08 10:53
  • あかお
  • URL
あかおさん、コメント、ありがとうございます
「え、そうなんですか?」
「参考になるご意見をありがとうございます」
とコメントしておきます。

今日は、とても素人っぽいことを言う日なので。
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