Hisakazu Hirabayashi * Official Blog言葉の幅

言葉の幅

  • Day:2009.09.29 00:08
  • Cat:言葉
東京ゲームショウ2009が終わり、同イベントをレビューする講演がいくつか予定されている。
少人数のディナーミーティングもある。電話取材もある。

事前に話しをする内容を考えたり、資料をつくったりするのだが、正直に言って困ることがある。
何に困っているかというと、言葉の幅についてだ。

同じ言葉でも、Aさんの理解したことと、Bさんの理解したことは違う。
こういうことは往々にして起きるが、その幅が広ければ広いほどコミュニケーションは難しい。
逆に幅が狭いとコミュニケーションは容易になる。

そうなのだ。
私は言葉の幅、勝手に略して言葉幅のことで困っている。
なぜならば今週、私はかなり言葉幅が広い言葉をおびただしい回数、使う運命にある。

マーケティング
マネジメント
ゲーム


……の3語を頻用する。

マーケティングというと、製品の宣伝することだと思う人がいる。
マーケティングのあとには「リサーチ」がついてきて、市場調査や市場分析をすることだと思う人がいる。いや、マーケティングとは極大に解釈して企業活動そのものだと思う人もいるだろう。
誰も間違っていない。人、それぞれのマーケティングのイメージがあるのだ。
マーケティングの言葉幅は広い。

マネジメントもそうだ。
マネージャーというくらいだから、野球部員のユニフォームを洗濯する女子高生をイメージする人がいるだろう。芸能人にもマネージャーがいる。だが、「経営者」を和英辞典で調べると、マネージャー(Manager)と書いてある。さらに野球の監督のこともマネージャーと呼ぶらしい。ユニフォームを洗濯するのも、マネージャー。先発メンバーを決め、ヒット・エンド・ランのサインを出すのもマネージャー。これまたすごく広い言葉幅だ。縁の下の力持ちがマネージャーなのか、先頭に立ってグイグイと引っぱるのがマネージャーなのか。

ゲーム。
これは前出のふたつに比べれば、言葉幅は狭い。街の家電量販店や専門店で売っている、家庭用ゲーム機やゲームソフトのことをイメージする人が多いだろう。私も家庭ではそうだ。

だが、今週、私がビジネスの場で頻用する予定のゲームは、別の意味も含まれている。人間が営む本来の「遊び」という意味で使ったり、かなり未来志向の、誰もゲームと想定していないような環境のことを、私はゲームと呼んでしまったりすることもあるだろう。これは自分でまいた種でもあるが、言葉幅は広い。私はこれら難題と格闘をするのだ。

すぐに安きに流れる私は、言葉幅が狭いと楽でいいな、などと思ってしまう。

割り箸
バナナ
USB端子
A4のコピー用紙
動物園
吉野家の牛丼
タクシーの領収書


……について語れば、まず、誤解はされないだろう。
言葉幅は狭く、定義ははっきりとしている。

だが、嘆くのはよそう。

ポストモダン
エコロジー


……の言葉幅に比べれば、マーケティング、マネジメント、ゲームごときは持てる知力の総動員と誠意で何とかなるさ、と自分に言い聞かせている。

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