Hisakazu Hirabayashi * Official BlogWinnyの上告が恐い

Winnyの上告が恐い

Winny開発者無罪判決に不服 大阪高検が上告
ファイル共有ソフト「Winny」を開発・公開し、著作権法違反のほう助罪に問われた金子勇被告を逆転無罪とした大阪高裁判決を不服として、大阪高検は10月21日、最高裁に上告した。

の報道がしきりにされている。
私の意見は、単純に恐い。

著作権法違反のほう助をしている人はいくらでもいる。
市販されているDVDや音楽CDをコピーするソフトはネット上にゴロゴロ転がっている。
dvd コピー フリーソフト
cd コピー
でも、これらリッピングソフトを作成している人は、(ほとんどの人が)訴えられない。リッピングソフトの使用は著作権法上認められた私的利用の一部という解釈もあり、いちがいに「Winny」と一緒にできない。でも、リッピングのRipは横取りの意味だ。やはり、これらソフトの作成者は著作権法違反のほう助している、と言われてもしかたなかろう。著作物を複製できるソフトを開発・公開しているのだから。

でも、狙われるのは「Winny」だ。

「Winny」は、個人情報データの流出や、ウィルスの感染源になるなど、社会的な影響力が大きかった。警察、自衛隊、官公庁もウィルスの被害者となった。また、これら組織に所属する公務員が、「Winny」を使用していることによって、機密情報が流出するような事件も多発した。そのため、当時の報道や、それにつられた世論は「Winny」を私的に使用していた公務員たちを批判する流れもあった。

だから、「Winny」は狙われたのか、と勘ぐってしまう。

慶應義塾大学環境情報学部長の村井純氏が代表を務めている、WIDEプロジェクト声明文を発表した。
理知的に論ずることは、識者やこの事件にたずさわってきた方々にお任せするとして、私は国家権力は「恐い」と言いたい。まるで、現代デジタル版、市中引き回しの刑に処したいかのようだ。

アップルストアでは新型の「iMac」や「MacBook」、「Mac mini」などが店頭に並び、「Windows7」が発売される、その前日に「Winny」の作者は最高裁に上告された。

Comment

怖いですね。
Winnyに関する番組を3本程作ったので、この経緯にも多少詳しいつもりですが、金子さんを逮捕する方針になったのはどっかの記事にも出ていたように彼が「著作権のありかたを問いたかった」と自身がそれを暗に意図してあのソフトを配布したような発言をしていたから・・というのが引き金だったようです。リッピングソフト制作者は(それでもDVDについてはいわゆる市販DVDコピー時に必要なプロテクト外しツールはそれを外すこと自体が違法とされたので、少なくとも市販品は出てないんですけど)絶対に「これは私的複製や研究目的で」と建前では言ってるので、そのへんが大きな違いだったのでは・・

事実、最初の頃は彼を特定できていても警告レベルで、逮捕の意図はないという話でしたし、実際そうなるまでにずいぶん時間がかかりましたし・・

つまり彼が著作権侵害を意図したと発言したこと、そして、平林さんもご想像の通り、特に公務員の情報流出が騒ぎになっていたこと その二つが重なって国家への挑戦と見なされてしまったのだろうと思います。

実は周りで流出させてしまった人がいまして、その後処理もしたのですが、はっきり言ってしまえばこんなのセキュリティ意識が低いのに、自分は大丈夫だと思い込んで使ってたやつが悪い部分はありますよ。(もっともそういう人間を助長するような出版物が反乱してたのも事実ですが)

私はこういう幕引きの仕方よりも、もっといい解決法があると思っています。
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