Hisakazu Hirabayashi * Official Blogナイフで切ったように夏が終わる

ナイフで切ったように夏が終わる

忘れもしません。大学生の頃、渋谷・PARCOで見たポスターのキャッチコピーに「ナイフで切ったように夏が終わる」という名文がありました。

私は子供の頃から、夏が一番好きな季節でした。
その夏の終わりを残酷に告げるこの一文、読んだ瞬間にドキッとしました。
しびれました。

蝉の声がミンミンゼミからヒグラシに変わる8月の終わりは、私にとって一年のうちで最も郷愁を誘う季節です。長かった夏休みが終わり、もうすぐ新学期。手をつけずに残ってしまった宿題の山。海やプールも涼しくてあまり行けない。切ない思い出がいっぱい。我が家では、この時期になると、なぜか早生ミカンがテーブルに置かれる習慣があり、その酸っぱい秋の味覚に、否応なく季節の変わり目を感じたものです。

この、夏の終わりになると感傷的になる体質は今もまったく変わっておらず、昨晩は早生ミカンを食べながら夏の終わりを惜しみました。

家族との小旅行。小さな長男とのプール遊び。
子供の頃と違って、ほんの少ししかないけれど、今年もやはり楽しい夏の思い出がありました。
オリンピックも、もはや今年の夏の思い出になりつつあります。

今年の夏も例外ではなく、ナイフで切ったように終わろうとしています。手でだらしなくちぎったように、ではなく、夏はナイフで切ったように鋭く終わりゆくのです。

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