Hisakazu Hirabayashi * Official Blogデフォルメされたキャラクターの曲がり角

デフォルメされたキャラクターの曲がり角

昨日、任天堂の第二四半期の決算が発表された。
通期業績予想の修正も発表された。
噂にのぼっていた、大画面のニンテンドーDSは、『ニンテンドーDSi LL』の名称となり、画面サイズは4.2インチ。発売日は11月21日となった。

今朝、チェックしてみたら案の定、任天堂のニュースが多い。
海外に有力ソフトが出なかった。
円高がマイナス要因だった。
いろいろなことが書かれているようだが、任天堂のリリース文の域をはみ出さない範囲で分析し、Wiiのブームは終わりと締めて、記事はシャンシャンと終わる。
どれもパターン化された内容であるように思える。

容量にして339KB、A4で10ページにわたる「第二四半期の決算」を読んだ。
昔に受けた国語の試験問題ではないが、「この文を読んで要点を述べよ?」と、問われたら、私は「Wii Sports Resort」が海外で思ったよりも売れなかったと回答するだろう。

文中ではまったく逆のことが書いてある。
12種類のレジャースポーツが楽しめる「Wii Sports Resort」を全世界で発売し好評を博しましたが(以下略)と3ページにある「連結経営成績に関する定性情報」の項に書かれている。

だが、「Wii Sports Resort」は、7-9月期の任天堂の生命線ともいえるWiiのタイトルで、このソフトがもっと売れていたならば、もっと評価されていたならば、さすがにWiiモーションプラス! と言われていたならば……「Wiiのブームは終わった」とまでは、書かれることはなかっただろう。

私は体感ゲームのブーム短命論者で、Wiiに限らない、過去のエポック社の製品も、プレイステーション3やXbox360のために用意されたモーション・コントローラについても、まったく楽観視していない。

だがそれに加えて、今四半期のWiiの不振については、体感ゲームの需要が一巡しつつあるのと同時に、任天堂が構築してきた、三頭身ゲームキャラクターの文化の神通力が、色褪せてきているような気がしてならない。

つまり、Wiiのブーム終焉なのではなく、いや、終焉したのかもしれないが、世界というマス・マーケットが任天堂に発しているのは、1980年代から継承してきた<誇張と割愛><記号化>というゲーム開発手法が、万能ではなくなってきた、という警告ではないだろうか。

だから私は、Wiiの不振はMiiの不振と同義ではないか、ととらえている。
Wiiの中には自分の分身、Miiがいて、そのMiiがゲームの主人公になる。
このコンセプトは今もってすばらしい。好きだ。愛してる。
だが、ゲーム内容によってはMiiシステムの効果は発揮されない場合もある。

「Wii Sports Resort」がまさにそうだが、三頭身キャラクターでやる3 on 3のバスケットボールを、アメリカに住む人たちは、「ありがたい」「やってみたい」と思うだろうか? 子どもっぽい、文化的な違和感がある。そう、思われるような気がした。

自分でも、細かいことを述べているのだか、大きなことを述べているのか、わからないが、この映像は何か多くのことを示唆しているように思う。



●28日のエントリーに設置したパーツを移動いたしました

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