Hisakazu Hirabayashi * Official BlogPSP goの発売日

PSP goの発売日

任天堂の話題が多かった先週だが、忘れてはいけないPSP goの発売日、11月1日、静かだ。テレビCMは流れているらしい。だが、私は生で見たことはない。メディアの反応も冷やかだ。



私はPSP goが今年のE3で発表されたとき、血湧き肉躍った。
ゲームソフト配信、四半世紀の物語/PSP goについて思う、と題して3回も続けてエントリーした。

第1回
第2回
第3回

だが、この時とは状況は一変している。

(1)任天堂の業績が悪化した。特にWii本体の普及ペースが鈍化した。
(2)新型プロフェショナル3が発売。値下げ効果があらわれ、販売が好調である。
(3)従来型のPSP-3000の売上も好調である。
(4)任天堂はニンテンドーDSi LLをもう今から3週間後11月21日に発売予定である。
(5)さらに任天堂は、NVIDIAの高性能チップを搭載した次世代携帯ゲーム機を開発との報道もある。

そんなこともあろうかと思い、孫子の兵法を例に、今後はあらゆる戦略を駆使した戦いになるであろうことを、E3閉幕時のまとめの記事として、こんなことを書いている。

孫子の兵法に照らしあわせると、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、PSP goで無理矢理に勝とうとしない道を選んだ(選ぶ)のではなかろうか。

敵の変化によりて勝を取る者、これを神という(臨機応変が大切)
百戦百勝は善の善なる者に非ず(勝つためには戦いがすべてではない)
兵は益々多きを尊ぶにあらざるなり(量だけを重んじてはいけない)
まず其の愛するところを奪え(敵が大切にしているものから奪え)
人を致して人に致されず(人に左右されず主導権を握る)
その鋭気を避けてその惰気を撃つ(敵が元気な時を避け、士気が下がったら撃つ)
勢に求めて人に責めず(個人よりも全体の勢いが大切だ)
十を以て其の一を攻むる(弱者は敵を分散させて攻める)
「迂直の計」を先知する者は勝つ(攻守・正攻法と奇襲・陽と陰を使い分ける)
およそ戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ(対峙は正攻法、勝利は奇襲で)

E3閉幕後のSCEの戦いぶりは、まさに孫子の兵法を駆使したかのようである。
ここまではうまく行った。
ネット掲示板やネットニュースが、どんなに煽ろうとも、叩こうとも、兵力を分散しなかったSCEの戦略は正しいと思う。

さて、それでも今日、PSP goは発売される。
私の思い入れなど、なんの関係もなく「小さくてジーンズのポケットに入るから」という理由で買うユーザーもいるだろう。静かとはいえ、その数は数万人、数十万人。このユーザーたちにSCEが伝えたいと思うのは、まさにメーカーとユーザーがつながっている、人間的な暖かさだろう。ダウンロードコンテンツもこれだけそろったことでもあるし。ただ、値段が高いPSPを売りつけてはいけない。

ところが、問題が立ちはだかる。
PSP goは白もあるけどイメージは黒い。
プレイステーション3は新型になっても黒い。
テレビCMも黒い。
WEBサイトもかなり黒っぽい。
振り返れば、プレイステーション2の時代から、ハードもソフトのパッケージも、いろいろなものが黒かった。
黒は冷たい印象を与える。

ニンテンドーDSi LLのイメージ写真がワインレッドなのは、プレイステーションの黒さを弱点に見立てているからだろう。

SCEの大きな戦略に迷いは感じられない。
迷うであろうことは、細かな戦術だ。
たとえば、それは何色にすべきか……のような。

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