Hisakazu Hirabayashi * Official Blog140字の現在は野球で、将来は大豆だ

140字の現在は野球で、将来は大豆だ

昨日、(つづく)で終えたことを後悔している。
たぶん、今日の話はつづいていないと思うからだ。

でも、Twitterについて思うところを書いてみたい。
『Twitter社会論』でも書かれているが、私は、140文字は本当に奥深い数字だと思う。

携帯電話のSMS(ショート・メッセージ・サービス)の文字制限が160文字で、20文字のバッファをもうけて決まった数字が140文字だが、これが400文字だったら、ちょっとしたコラムを書くことになってしまう。

140文字しか書けない、という制約がかえって何かを書こうという動機につながる。
学生時代のことだが、いわゆるディスコパーティ(死語ですみません)をやって大赤字になったことがあった。赤字の穴埋めをするために、先輩に連れられて時給が高いテキヤのアルバイトをやったことがある。

そのときに、テキヤの大将から言われた。
「この線から中に入っちゃいけないよ」とお客さんに言う口上は、「この線まで来てください」という意味だ。怒った口調で「入っちゃいけない」と言うな。「来てください」という思いを込めて「入っちゃいけない」と言えと。ずいぶんと難しいことを要求されたものだ。

つまり、この線までの心理と同じで、140字しか書いちゃいけない、というシバリがあるから、じゃあ書こうかという気になる。それがTwitterのおもしろいところだ。

野球というスポーツを礼賛するときに、「神の定めた距離」などと言う。
ホームベース、1塁、2塁、3塁の距離が27.4メートルであることを指す。

ここにうまく解説されているが、

塁間の距離は19世紀半ばにアレキサンダー・カートライト(Alexander Cartwright)というベースボール創世記の選手が、”ほんのおもいつきで”、”誰に相談してでもなく”、”そのルール制定のために会議を開催したわけでもなく”、塁間の距離を90フィート(27.4m)と制定して明文化し、それが現在まで変わらず続いていることに起因します。

らしい。
Twitterの140文字も、偶然に決まったのだが、なぜか神がかったものを感じるのだ。
余談かもしれないが、mixiが用意した同種のサービス「mixiボイス」は150文字制限だが、なんか10文字増やして、スペックアップしているような気がして、使う気になれない。塁間が28メートルの野球をやらされそうなフェイクな匂いがする。

で、文字数は少ないうえに、つぶやけばいいのだから、主義主張の論理性や文法などはどうでもよく、誤字さえも許される。これは書く気を起こすというか、書かない気を起こさせないというか、同じことを言っているが、なんか書きたくなる人が増えて当然だ。

あと、『Twitter社会論』では、肯定的な意味で原始的と評していて、初期のインターネットに似ているとの考察が述べられている。

これも私は同感で、Twitterには野球の次には大豆になってもらうが、そう、大豆。
そのまま食べてもいいし、発酵させて味噌にしてもいいし、醤油にもなる。
あまりにシンプルで、また技術的にも思想的にもオープンなので、他の用途と結合することがたやすいメディアの分子のように思えるのだ。

放送が完全にデジタル化されると、放送局と視聴者は双方向の関係になり、討論番組やスポーツ中継では、チャットをする感覚でテレビを観ることもできる……と、概念として考えられていることがある。

fig_01.gif

たとえば総務省の説明があるが、ここで書かれた「双方向」の一番身近な位置にいるのが、大豆ことTwitterであるように思う。

と、同時に外資の民間が開発したものを導入することに対して、反発する勢力も出てくるのではないかと思う。その時に津田大介さんは、どんな戦いをしてくれるのだろうか、と思いながら最後のページを閉じた。

以上、1434文字(引用文含む)だ。

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